プラダを着た悪魔

アン・ハサウェイちゃんはミリンダの（ファンタのライバル）

もといミランダの期待ばかりでなく、僕ちゃんの期待も裏切ってくれました。

いやあ、メリル・ストリープに「あなた、私に似てるわね。」

って言われたもんだから、がぜん第二のミリンダじゃなかった

ミランダ（しつこい？）を目指すんだと思っていたのに、、、。

コックの彼氏もうだつが上がんないし、

パリで結ばれた物書きの彼氏のほうが見栄えがいいのに、

（僕も女の子の見方やファッションに対する認識を変えようか、

　と思っていたのに）

なんで元のださい自分に戻らなきゃならないのか、

よくわかんなかったよ。

"人間、見た目じゃないのよ"って言いたいなら

映画そのものが成り立たないじゃん。

ちゃうの？



※ここから、独り言。

メリル・ストリープの顔を見ていて、前に入院していたときに

隣のベッドだったＡさんに似てるって気付いた。（もちろん男）

あらためて、大女優の不美人度について駄目押しをしてもらったわけだが、

Ａさん、そのころは最悪の精神状態で、ふと夜中目を覚ますと、

Ａさんが自分の荷物をまとめ、ポイポイと窓から中庭に放り投げている。

よく見ると、僕のスニーカや洗剤や風呂桶もいっしょに投げている。

こっちも眠剤飲んでるから朦朧としているのだが、

看護士さんをよんで止めさせても、急に怒り出したりして、

対応が難しい。

またある時は、一日に何度も何度も洗濯をして、

（洗濯機は有料だった。）

着るものがなくなり、素っ裸で洗濯機の前をウロウロしていた。

一方、僕はと言えば、薬の処方が変わり、レボトミンという薬が加わった。

こないだ、「やわらかい生活」を観ていたら、

うつ期の主人公がレボトミンを処方されていた。

それで、うつに効く薬だと知ったわけだが、

当時はそんなこととは知らずにいたのだが、

Ａさんの一挙手一投足が可笑しくてしょうがなかった。

たとえば、Ａさんは箸箱をどこかに失くしてしまう癖があり、

また、その箸箱はしばらくすると見つかってＡさんの手元に戻ってくるらしく、

戸棚の引き出しを開けると同じようなデザインの箸箱が

５つも６つも出てくるのだった。

そんな細々した出来事の一つ一つが僕の笑いのツボにはまってしまい、

笑い死にするんじゃないかと思うくらいよく笑い転げた入院生活でした。


精神科の先生は、病名の告知は必要があるとき以外は

あまりされないみたいだけれど、僕の場合は

うつの濃い統合失調症ってことでしょうか？


今でも、当時のことを思い出すと可笑しくて可笑しくてしょうがないんですけど、、、。