少年メリケンサック

メープルレコードに勤めるダメOLカンナ（宮あおい）は、退職の日に

動画サイトですんごいパンクロックバンドを発見する。

何がすんごいって、ただがむしゃらにデカイ音鳴らしてるだけなんですけどー。

ボーカルの雄叫びなんて、歌詞がほとんど聞き取れない。

「♪ニューヨークのマラソン～～♪」

とか言ってるけど何の意味か、さっぱりわからない。

社長（ユースケ・サンタマリア）に動画を見せたところ、すっかり乗り気に。

一方、動画は一人歩きを始め10万サクセスじゃなかったアクセスに…。

カンナの首は繋がり、さっそくメンバーたちと連絡を取るが、

何とこのバンド、実は1983年に解散したバンド。

メンバー（vo.ジミー（田口トモロウ）、g.ハルオ（木村祐一）

b.アキオ（佐藤浩市）、dr.ヤング（三宅弘城））は皆、じじいになっちゃってた。

このメンバーの駄目さかげんがハンパじゃない。

アキオは浮浪者同然だし、ジミーさんときたら…。


おいしいところはヒミツにしてあげる。


バンドの実力は、中学校の学園祭にだって参加できないくらい下手っぴ、

とゆーより、バンドとしての体を為してないのだが、

社長はなんと、全国ツアーのスケジュールまで組んじゃう。

「ライブ中止すると、キャンセル料が発生するのよ！」

と、ありえない、とても人様にお聞かせすることのできないライブの数々。

このへんのお話のスピーディーな展開は、いつもの宮藤官九郎。


カンナの実家の寿司屋の軽ワゴンに乗って全国を巡るんですけど、

車内でオナラをしたり、エロ雑誌を見ながら、

「車が揺れるとオッパイがゆさゆさ揺れて見えますよ。」

と、くっだらないことで感心したり、

「お前の彼氏は、チNコ、デカイのか？」

と、露骨なセクハラをしたり。

カンナじゃなくても逃げ出したくなるよねー。

でも、カンナはミュージシャン志望の彼氏が

自分を利用しているだけなのに気付くのでありました。

じじいだってダテに年取ってるわけじゃ～ないんだよ！！！

ってゆーのが、キューピーが解釈した、この映画のテーマであります。


カンナちゃん、駄目彼氏は更生させろっ！

あおいちゃん、男は浮気する生き物だっ！


そして、そのENDをしかと見届けるのじゃ！



あのね、僕今日気付いたんだけど、映画館で観ると、後でTSUTAYAまで返却しに行く手間が省けていいね。（アホ）