映画のヒトコマ

思い出に残る映画のヒトコマ
映画を観た人なら思い出すかも..。

父親たちの星条旗

2006-11-26 | Weblog
FLAGS OF OUR FATHERS
監督: クリント・イーストウッド
製作: スティーヴン・スピルバーグ
クリント・イーストウッド
ロバート・ロレンツ

脚本: ポール・ハギス ウィリアム・ブロイルズ・Jr
音楽: クリント・イーストウッド
出演:
ライアン・フィリップ ジョン・“ドク”・ブラッドリー
ジェシー・ブラッドフォード レイニー・ギャグノン
アダム・ビーチ アイラ・ヘイズ
ジェイミー・ベル ラルフ・“イギー”・イグナトウスキー
バリー・ペッパー マイク・ストランク
ポール・ウォーカー ハンク・ハンセン
ジョン・ベンジャミン・ヒッキー キース・ビーチ
ジョン・スラッテリー バド・ガーバー

内容の重たい映画だ。ハリウッド映画の「見て楽しい」は、どこかに置き忘れてきた映画。
これは第一部でアメリカから描かれた硫黄島、第二部が日本から描かれた硫黄島とのこと(硫黄島からの手紙)。
徹底してアメリカに拘っている、敵の日本人の顔は出てくるが、エッ日本人と言うくらいに印象が薄く撮影されている。みんな似たような顔だった。

とにかく、不気味な日本の戦術が描かれ、日本人は恐いと印象。洞窟での意味不明な自決。多分第二部で、意味が明かされるのだろう。

太平洋戦争末期、硫黄島に上陸したアメリカ軍は日本軍の予想以上の抵抗に苦しめられ、戦闘は長引き、いたずらに死傷者を増やす事態に陥っていた。そんな中、擂鉢山の頂上に星条旗が高らかに翻る。この瞬間を捉えた1枚の写真がアメリカ国民を熱狂させる。
星条旗を掲げる6名の兵士、マイク、フランクリン、ハンク、レイニー、アイラ、ドクは一躍アメリカの英雄となるのだった。しかし、その後祖国に帰還したのはドク、アイラ、レイニーの3人だけだった。国民的英雄として熱狂的に迎えられた彼らは、戦費を調達するための戦時国債キャンペーンに駆り出され、アメリカ各地を回るのだった....
戦場に行く前、戦場、帰ってきたその後。彼らがどう生きたかを描く人間ドラマ。作られた英雄達の人生の悲哀を描く。

「戦争に正義も悪もない」
「戦争にヒーローはいない」
「ヒーローは何者かの利害によって創り出された者」
「英雄は戦闘を語らない」

これらの言葉が、「戦争をやっては、いけない」と訴える、反戦映画だ。

カラーを抑えた映像は、スティーヴン・スピルバーグ のお得意。
音楽は、クリント・イーストウッド。これも素晴らしい。

俳優は、知らない人ばかりなので、一回見ただけでは、なかなか覚えきれない。
まあ、それは、それでいいのかも。

映画のシーンで度々出てくる、島を囲む米軍艦隊の多さ、ちっぽけな島(面積は21平方キロ程度)を、そんなにたくさんで囲んだら、ずっこいわ..という気持ちが出てきますね。
資料によると、日本軍は20,933名の守備兵力のうち20,129名が戦死した。
アメリカ軍は戦死6,821名、戦傷21,865名の損害を受けた。計28,686名の戦死傷者。
戦死傷者の数では、勝った米軍の方が、被害は大だったと言える。

だからこそ、英雄が必要だったのかも知れない。






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