映画のヒトコマ

思い出に残る映画のヒトコマ
映画を観た人なら思い出すかも..。

トランスフォーマー

2007-08-25 | Weblog
TRANSFORMERS

未知なる侵略はトランスフォーム<変身>から始まる!

AUTOBOTS
1980年代の日米合作のアニメを実写化。
ある日、中東カタールの米軍基地に未確認ヘリコプターが着陸、突然ロボット型へと変形し無差別に攻撃し始める。また、飛行中の米国大統領専用機エアフォースワン内では何者かが侵入し、機密情報が驚異的なスピードでハッキングされる事態に。ただならぬ状況と判断した政府は、内密に分析と対策に取り掛かる。そんな中、高校生のサムは父親から車を買ってもらう。そしてその車は、ある日ロボットへ変形し、やがて同じようなロボットたちがサムの目の前に姿を現わすのだった。彼らとその対抗組織が地球に落ちた“キューブ”というものを探し求めており、どうやらサムがそのカギを握っているというのだが



車が一瞬にしてロボットに変身する。TVのコマーシャルで何回も見ましたが
映画でも、もういいよと言う位に何回も出ます。
何回見てもスゴイ、インパクトです。






ミーガン・フォックスがいいですね。
学園で一番イケてるチアリーダーの女の子の役。
主人公サムがポンコツ車でいっしょうけんめい彼女を口説くやりとりが面白い。
彼女は車に詳しく、点検するときに、横目でちらりと見たおへそのあたりのラインの美しさ。「そそるねぇ」とおもわず言ってしまうサムの心情もうなずけるというもの。

全編通して感じるが、会話はかなりの低年齢向け。
コミックだからか、小・中学生がターゲットの映画です。


監督 マイケル・ベイ
製作総指揮: スティーヴン・スピルバーグ 他
出演
シャイア・ラブーフ   サム・ウィトウィッキー
ミーガン・フォックス  ミカエラ
ジョシュ・デュアメル  レノックス大尉
ジョン・ヴォイト    ジョン・ケラー国防長官

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド

2007-06-09 | Weblog
PIRATES OF THE CARIBBEAN: AT WORLD'S END

三部作の最後である。(まだまだ続きそうな気もするが..)
パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト


海賊たちの自由な時代は終わりを告げようとしていた。
ベケット卿は、ジェームズ・ノリントンが持ち帰ったデイヴィ・ジョーンズの心臓を手に入れ彼とフライング・ダッチマン号を操り世界中の海賊たちを葬り去っていた。
捕らえれた海賊たちは即刻処刑されていく。処刑台に立った少年がある歌を歌った。その歌はやがて全員の合唱になる。それは海賊たちへの招集の歌だった。 海賊たちが生き残るには選ばれし9人の“伝説の海賊”を招集し一致団結して立ち向かうしか方法がない。
その内の1人は前作でクラーケンに飲み込まれてしまったキャプテン・ジャック・スパロウだった。
蘇ったキャプテン・バルボッサを船長に、中国海賊の長であるサオ・フェンから“世界の果て”までの海図を受け取りジャックの救出に向かうのだった。
題名のAT WORLD'S END は、“世界の果て”である。海が滝のようになってるところのことだろうな。

この映画は、元々ハチャメチャなのである。死んだ人も、必要な時は生き返るのだ。誰が生きてるのか、亡霊なのか、判別は難しい。ジャック・スパロウは何人も出てくるし。
エリザベスのお父さんは何故か生き返りません。ところで、何で死んだのだっのかな?(笑)。-分かりません。
大活躍したタコの化け物クラーケンは今回、突然死骸になってます。何で(?)-説明はありません。ジャック・スパロウ は彼に殺されたのでしたね、その時、エリザベスとキスしたのが間違いの元、今回は反省は生かされてます。同じ失敗は繰り返しませんでした。
砂漠で石ころがカニになって、たくさんのカニがピンチを救います。ところで、海の女神.カリプソが再生する時もたくさんのカニが出てきます。彼らは何も仕事しなかったけれど..どうして?
謎は、謎のままですが、ジャック・スパロウのコミカルな演技と、派手なアクションで十分楽しめる映画です。170分と長い。エンドロールも長いですよ。
その後に、大事な画面が出てくるのです。10年は海の中、1日だけ陸地に上がることが出来る。10年ぶりの再会です。誰と誰が..。それは映画を見てのお楽しみです。映画館で「もう一度観たくなる」読本を呉れます。捨てないように。


例えば、このシーン。この前の場面で、ジャック・スパロウの望遠鏡は惨めなほど小さかったのでした。何もくびれる程、大きくしなくても思うが、これが笑いなのですね。



キーラナイトレイの男装もなかなかいいですね。



これは模型の写真ですが、ジャック・スパロウが船長の海賊船ブラックパール号です。
幽霊船フライング・ダッチマン号が海の中から浮上する時は、かっこいいですね。あの登場は、戦艦ヤマトを彷彿させます。ところで大層に再生した、海の女神.カリプソですが、敵艦隊を一気にやっつけるのかと思いましたが、2隻を巻き込む渦を作るだけでした。

謎を一杯残したままですから、続編は直ぐにでも作れそうですね。


監督: ゴア・ヴァービンスキー
出演:
ジョニー・デップ キャプテン・ジャック・スパロウ
オーランド・ブルーム ウィル・ターナー
キーラ・ナイトレイ エリザベス・スワン
ジェフリー・ラッシュ キャプテン・バルボッサ
ジョナサン・プライス スワン総督
ビル・ナイ デイヴィ・ジョーンズ
チョウ・ユンファ キャプテン・サオ・フェン
ステラン・スカルスガルド ビル・ターナー
ジャック・ダヴェンポート ジェームズ・ノリントン
トム・ホランダー ベケット卿
ナオミ・ハリス ティア・ダルマ
デヴィッド・スコフィールド マーサー
ケヴィン・R・マクナリー ギブス航海士
リー・アレンバーグ ピンテル
マッケンジー・クルック ラゲッティ
デヴィッド・ベイリー コットン
キース・リチャーズ

ハンニバル・ライジング

2007-05-19 | Weblog
HANNIBAL RISING 映倫R-15
トマス・ハリス原作の“ハンニバル・レクター”シリーズの4作目、ハンニバルに続き映倫R-15指定。

羊たちの沈黙 (1990) シリーズ1作目
ハンニバル (2001) シリーズ2作目
レッド・ドラゴン (2002) シリーズ3作目

レクター博士の幼少から青年期にスポットを当て、冷酷な殺人鬼へと変貌を遂げていく姿を描き出す。
1944年のリトアニア。戦禍で両親を亡くしたハンニバル少年は、幼い妹ミーシャと2人で山小屋に隠れ住んでいた。ある日、残忍な逃亡兵グループが山小屋を乗っ取り、か弱いミーシャは彼らに殺されてしまう。その後、心を閉ざしたまま孤児院で成長したハンニバルは、やがて脱走し唯一の親類を求めてパリの叔父のもとへと向かう。しかし、すでに叔父はこの世を去り、未亡人の日本人女性レディ・ムラサキが、ハンニバルを温かく迎える。

1作目は、ジョディ・フォスターがクラリス・スターリング を演じ、2作目は ジュリアン・ムーアが演じた。
ハンニバル・レクターのアンソニー・ホプキンスが出ない、 クラリスも出ない。
魅力は半減するのは止むを得ないか。



今回のハンニバル・レクターはギャスパー・ウリエル。

単なる復讐劇に終わってしまった。レクターとクラリスの間に醸し出されるような微妙な緊張感がない。
途中、ドキドキすることもなく終わったら疲労感だけが残る。
先に本を読んでたせいかも知れないが。

グルータスがあの時、ミーシャの肉の入ったスープはハンニバルも食べたという衝撃的告白。
それを聞いたハンニバルは半狂乱になる。ムラサキが「やめて。彼らを許すのよ」と止めるが、それでもハンニバルはグルータスに斬り付ける。

これで終わりかという顔つきで、ムラサキがその場を立ち去ろうとした時、ハンニバルは彼女に「愛してる」と言う。
しかし、彼女は「あなたに愛に値するものがあるの?」と言い、出ていく。

衝撃的な事実と、世の中で唯一信頼していたムラサキに見捨てられたということが重なって、ここからハンニバルは単なる怪物になっていくのだ。


この映画の訴えたかったことは、「戦争によって家族を奪われたレクターが、復讐を望み、それを果たすのだが、その過程で自分が持っていた人間性までも失ってしまうということ。」
ひょつとしたら、それは一人の愛情によって防げたのかもというのは、「蛇足」かな?



レディ・ムラサキは、コン・リー。42歳。中国の女優。


監督: ピーター・ウェーバー 「真珠の耳飾りの少女」

出演:
ギャスパー・ウリエル ハンニバル・レクター
コン・リー レディ・ムラサキ
リス・エヴァンス グルータス
ケヴィン・マクキッド コルナス
スティーヴン・ウォーターズ ミルコ

墨攻

2007-03-25 | Weblog
A BATTLE OF WITS
英語名は直訳すると「機知の戦い」。「墨攻」よりは分かり易いけれど、今一つ迫力に欠けますね。

製作国は、中国/日本/香港/韓国 ということになっている。アンディ・ラウ が主役なので、香港映画と思った人も多いと思うが。制作の一人として、日本人の井関惺の名前があります。知らない?まあ普通そうです。


紀元前370年頃の戦国時代、攻撃をせずに守り抜く“非攻”を信念とする集団“墨家”がいた。その頃、大国・趙が送り込んだ猛将・巷淹中率いる10万の大軍を前に、全住民わずか4千人の梁城は落城寸前の危機に瀕していた。梁王は墨家に援軍を求めるが、やって来たのは粗末な身なりの革離ただ1人。革離は王に1ヵ月持ちこたえれば趙軍は撤退するはずと説明、兵に関する全権を与えられると、さっそく城を守る準備に取りかかる。やがて始まった趙軍の猛攻に対し、墨家の秘策で凌ぎ続ける革離は、次第に梁城の兵士や民衆の心を掴んでいくが…。

紀元前370年ごろは、ローマ帝国の時代、日本は弥生時代です。
そんな遠い昔の話し。
領土拡大の為に戦争する、戦えば相手を殺す。それが普通の感覚の時代。
そんな時代に、「墨家」の思想は、「兼愛」-広く愛せよ 「非攻」-無駄な戦いをするな。でした。

ファン・ビンビン 逸悦が可愛かったですね。何も殺さなくてもと思いましたが。





監督: ジェィコブ・チャン
出演:
アンディ・ラウ 革離(かくり)
アン・ソンギ 巷淹中(こうえんちゅう)
ワン・チーウェン 梁王(りょうおう)
ファン・ビンビン 逸悦(いつえつ)
ウー・チーロン 子団(しだん)
チェ・シウォン 梁適(りょうてき)

ドリームガールズ

2007-02-26 | Weblog
DREAMGIRLS

60年代から70年代のアメリカ音楽シーンを背景に、女性ボーカル・グループの波瀾万丈のサクセスストーリー。
主演はビヨンセ・ノウルズと「Ray」のジェイミー・フォックス、共演にエディ・マーフィと新人ジェニファー・ハドソン。

1962年、アメリカの自動車産業の中心地、デトロイト。
エフィー、ローレル、ディーナの3人は音楽での成功を夢見て“ドリーメッツ”というグループを結成し、新人オーディションへの挑戦を繰り返していた。中古車販売会社のカーティスはそんな彼女たちに大きな可能性を見出し、マネジメントを買って出る。そして、地元で抜群の人気を誇るジェームズ・アーリーのバック・コーラスに抜擢されると、パワフルなステージはデトロイトのみならず全米中の注目を集め、一躍スター街道を歩み始めるのだったが…。


やっぱり、ミュージカルなんだと(笑)再認識させられるくらい、歌、歌、歌である。
中でも、ジェニファー・ハドソンの声量が圧倒的。一応助演女優ということだが、ビヨンセ・ノウルズを圧倒的に上回っている。ジェニファー・ハドソンは、今回、アカデミー賞.助演女優賞を獲得した。

エフィーはリードボーカルが出来る力がありながら、バツクに回される、やがて解雇された。社会保障を受ける失意の日々をカーティスとの間に出来た娘と過ごすが歌は忘れない。
そして、“ドリーメッツ”の解散、サヨナラ公演で、再びリードボーカルとして復活する。
まさにドリームガールズの波乱万丈が描かれる。
最後に4人で歌う場面は感動的です。
娘の「お母さんはこんなに凄い人だったんだ」というような誇らしい表情は見ている人を幸せにする。

このドリームに重点を置いた映画にした方が、もっとスッキリした映画になったように思う。ビヨンセは気の毒に、ちょっと中途半端でした。でもさすがに美しい(笑)

たくさんの素晴らしい曲の中で、ディーナがカーティスに別れを告げるシーンで歌う「LISTEN」が心に残っています。ゆったりした歌い方は、この映画では数少ないせいもあるけれど。

“あなたに与えられた声に従ってきた私だけど、これからは自分の声を探しにいくの”

無理矢理与えれたリードボーカル。作ってもらった栄光の道。
これからは自分で生きて行く....そんな歌です。考えれば、ビヨンセもいい役でした。

エンドロールも綺麗でした。
蛍光色の文字と画面のフラッシュバック。
気が付くと、蛍光文字は、普通になっていました。
席を立たずに、最後まで見てしまった。





監督: ビル・コンドン
製作: ローレンス・マーク
製作総指揮: パトリシア・ウィッチャー
原作: トム・アイン
脚本: ビル・コンドン
撮影: トビアス・シュリッスラー
作詞: トム・アイン
音楽: ヘンリー・クリーガー
 
出演:
ジェイミー・フォックス カーティス・テイラーJr.
ビヨンセ・ノウルズ ディーナ・ジョーンズ
エディ・マーフィ ジェームス・“サンダー”・アーリー
ジェニファー・ハドソン エフィー・ホワイト
アニカ・ノニ・ローズ ローレル・ロビンソン
ダニー・グローヴァー マーティー・マディソン
キース・ロビンソン C.C.ホワイト
シャロン・リール ミシェル・モリス
ヒントン・バトル ウェイン
ジョン・リスゴー ジェリー・ハリス
ロバート・チッチーニ ニッキー・カッサーロ

硫黄島からの手紙

2006-12-17 | Weblog
LETTERS FROM IWO JIMA

硫黄島での戦いを日米双方の視点から描く2部作の「父親たちの星条旗」に続く第2弾。

「スゴイ」としか言いようのない映画。
監督のクリント・イーストウッドがスゴイ。渡辺謙がスゴイ。二宮和也がスゴイ。

この2本の映画を観て、日米のどちらが正義で、どちらが悪かという描き方はされていない。
栗林というアメリカ留学経験のある中将とバロン西という英語も話せ、オリンピックの花形であったアメリカ通の人間。
アメリカを理解し、アメリカの人にも好かれていた二人が、正義の人のように描かれている。少し気になる。
それ以外の軍人は悪である。それで、いいの?
いいのかも知れない。二人は、いかにも日本人の好みに合うような形で、死にのぞむ、そのチグチグもいい。

二宮和也の何とか「生きたい」、それが、この映画のテーマ。
戦争なんかで死んじゃ、つまらないではないか...。
死んだ兵士は、役に立たないのだぞ。

前作で、洞窟の自決のシーンは軽く流されたので、これは次に何かあるなと思っていたら、やっぱりありました。
多分、アメリカ人から見て、何の利益もない、自決は理解の外にある。
今の、日本人から見れば、理解の外だが、当時は普通の考え方だった。
それは戦争という狂気のなせることなのかも知れない。

二宮は、最後まで生き残った。映画のテーマとしては、生き残らないと、話しにならない。

日本人の監督なら、死んで、回想場面でも作って泣かすのだろうな。お腹の中の赤ちゃんが、成長して、硫黄島に来るとか...。
ありがちな話しだが、日本人の琴線には触れる。涙が出てくる。

そうでない映画が、ここにあった。

生きることが大切、だから、戦争はだめなんだ。
戦争で死ぬことを美化せずに、しっかり反戦を描いている。




監督: クリント・イーストウッド
製作: クリント・イーストウッド
スティーヴン・スピルバーグ
ロバート・ロレンツ
製作総指揮: ポール・ハギス
原作:
栗林忠道 『「玉砕総指揮官」の絵手紙』(小学館文庫刊)
吉田津由子 (編)
原案: アイリス・ヤマシタ
ポール・ハギス
脚本: アイリス・ヤマシタ
撮影: トム・スターン
音楽: クリント・イーストウッド
 
出演:
渡辺謙 栗林忠道中将
二宮和也 西郷
伊原剛志 バロン西(西竹一中佐)
加瀬亮 清水
松崎悠希 野崎
中村獅童 伊藤中尉
裕木奈江 花子

父親たちの星条旗

2006-11-26 | Weblog
FLAGS OF OUR FATHERS
監督: クリント・イーストウッド
製作: スティーヴン・スピルバーグ
クリント・イーストウッド
ロバート・ロレンツ

脚本: ポール・ハギス ウィリアム・ブロイルズ・Jr
音楽: クリント・イーストウッド
出演:
ライアン・フィリップ ジョン・“ドク”・ブラッドリー
ジェシー・ブラッドフォード レイニー・ギャグノン
アダム・ビーチ アイラ・ヘイズ
ジェイミー・ベル ラルフ・“イギー”・イグナトウスキー
バリー・ペッパー マイク・ストランク
ポール・ウォーカー ハンク・ハンセン
ジョン・ベンジャミン・ヒッキー キース・ビーチ
ジョン・スラッテリー バド・ガーバー

内容の重たい映画だ。ハリウッド映画の「見て楽しい」は、どこかに置き忘れてきた映画。
これは第一部でアメリカから描かれた硫黄島、第二部が日本から描かれた硫黄島とのこと(硫黄島からの手紙)。
徹底してアメリカに拘っている、敵の日本人の顔は出てくるが、エッ日本人と言うくらいに印象が薄く撮影されている。みんな似たような顔だった。

とにかく、不気味な日本の戦術が描かれ、日本人は恐いと印象。洞窟での意味不明な自決。多分第二部で、意味が明かされるのだろう。

太平洋戦争末期、硫黄島に上陸したアメリカ軍は日本軍の予想以上の抵抗に苦しめられ、戦闘は長引き、いたずらに死傷者を増やす事態に陥っていた。そんな中、擂鉢山の頂上に星条旗が高らかに翻る。この瞬間を捉えた1枚の写真がアメリカ国民を熱狂させる。
星条旗を掲げる6名の兵士、マイク、フランクリン、ハンク、レイニー、アイラ、ドクは一躍アメリカの英雄となるのだった。しかし、その後祖国に帰還したのはドク、アイラ、レイニーの3人だけだった。国民的英雄として熱狂的に迎えられた彼らは、戦費を調達するための戦時国債キャンペーンに駆り出され、アメリカ各地を回るのだった....
戦場に行く前、戦場、帰ってきたその後。彼らがどう生きたかを描く人間ドラマ。作られた英雄達の人生の悲哀を描く。

「戦争に正義も悪もない」
「戦争にヒーローはいない」
「ヒーローは何者かの利害によって創り出された者」
「英雄は戦闘を語らない」

これらの言葉が、「戦争をやっては、いけない」と訴える、反戦映画だ。

カラーを抑えた映像は、スティーヴン・スピルバーグ のお得意。
音楽は、クリント・イーストウッド。これも素晴らしい。

俳優は、知らない人ばかりなので、一回見ただけでは、なかなか覚えきれない。
まあ、それは、それでいいのかも。

映画のシーンで度々出てくる、島を囲む米軍艦隊の多さ、ちっぽけな島(面積は21平方キロ程度)を、そんなにたくさんで囲んだら、ずっこいわ..という気持ちが出てきますね。
資料によると、日本軍は20,933名の守備兵力のうち20,129名が戦死した。
アメリカ軍は戦死6,821名、戦傷21,865名の損害を受けた。計28,686名の戦死傷者。
戦死傷者の数では、勝った米軍の方が、被害は大だったと言える。

だからこそ、英雄が必要だったのかも知れない。





ゲド戦記

2006-09-09 | Weblog
世界のバランスが崩れつつある。
異変が起こりはじめた多島海世界“アースシー”。異変の原因を探るべく旅に出た大賢者ゲドことハイタカは、その途中で父王を刺して国を飛び出してきたエンラッドの王子・アレンと出会った。2人はともに旅を続け、ハイタカの昔なじみ・テナーの家へ身を寄せる。しかしテナーと共に住んでいた少女・テルーは、心に闇を持ち自暴自棄となるアレンを嫌悪するのだった…。

「指輪物語」「ナルニア国物語」と並んで“世界三大ファンタジー”と称されるル=ググウィンの原作。

「いのちを大切にしない奴なんか 大嫌いだ!」
テルーがアレンに言う。これがこの映画の究極の一言。テーマです。

冒頭にいきなり何の説明もなく、アレンが父王を殺す。
アレンは、いつも不安で、自信がない。なのに時々自分では抑えられない位、
凶暴になってしまう。自分の中に、もう一人の自分が居てるように。

死ぬことが分かっているから命は大切なんだ!
ひとつしかない命を生きるのを怖がってはいけない。



命は自分だけのもの?

生きて、次の誰かに命を引き継ぐ

そうして命は、ずっと続いていくんだよ。

昨今命を軽々しく扱う悲惨な事件が起こっている。

映画と同じように、現代世界もバランスが崩れてきたのかも..。

現代に大きな警鐘を鳴らす、いい映画だった。

挿入歌「テルーの唄」

夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる
鷹はきっと悲しかろう

心を何にたとえよう 鷹のようなこの心

ピッタシくる歌詞と旋律。作詞は監督の宮崎吾朗。


CARLOS NUNEZ のバグパイプ演奏もいい雰囲気です。

そして、もう一つのキーワードは、「真実-まこと-の名」。

全てのモノには「まことの名」がある。それを知ることにより相手を支配
出来るのが魔法だ。

それは主題歌にも出てくる。

空を見上げて泣いた
一人生きてる君よ 真実の名を 教えておくれ
いつの日か 死んでしまう君よ

この映画に出てくる人は みんな孤独

そんな映画でした。

 


監督
宮崎吾朗
 

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト

2006-08-13 | Weblog
PIRATES OF THE CARIBBEAN: DEAD MAN'S CHEST

呪われた海賊バルボッサとの壮絶な闘いを乗り越え、再びブラックパール号の船長となったジャック・スパロウ。
海賊なら誰もが恐れる幽霊船フライング・ダッチマン号の船長デイヴィ・ジョーンズにもうじき魂を奪われようとしていた。13年前にブラックパール号を手に入れるためジョーンズと“血の契約”を交わしており、その契約の刻限が迫っていたのだ。それでもジャック・スパロウはその事態を打開するべく、命運を握るある鍵の行方を追い始める。一方、結婚式を挙げようとしていたウィルと総督の娘エリザベスは、ジャックを逃がした罪で投獄される。

相変わらずドタバタが楽しい映画。
宝箱や鍵を奪い合うシーンやフルーツ串刺しシーンとか十分楽しませてくれる。
サブタイトルのデッドマンズ・チェストとは、この宝石箱。

何となくスター.ウォーズに似てきた?
登場人物の奇怪さは、まさにスターウォーズ並です。
クラーケン(タコ?イカ?)の迫力はすごい、吸盤はまさに本物の迫力。
親子愛もある。ウィル・ターナーと父親ブーツストラップ・ビル。

3部作の2作目なので、ある意味長い予告編見たいな感じで、不満が残る。

ところで、欲しい物がある方向をさす、コンパス。
エリザベスが島でコンパスを見たときは、ジャック・スパロウの方向をさしていたよ。ウィル・ターナーは振られるのかな?

ジャックがティア・ダルマの館で指輪見たいな物を盗んでいました、今回は登場しなかった。次回出るのかな?これが結婚指輪なんて言うのは考え過ぎかな(笑)

ラストに、ティア・ダルマが新しいキャプテンを紹介するが、何と前作で死んだはずのバルボッサ船長とは、何でもありです。



監督 : ゴア・ヴァービンスキー
出演 : ジョニー・デップ 、 オーランド・ブルーム 、 キーラ・ナイトレイ

ダ・ヴィンチ・コード

2006-05-28 | Weblog
THE DA VINCI CODE
《公開時コピー》ダ・ヴィンチは、その微笑みに、何を仕組んだのか。

原作に忠実に映画は進む。
元々議論百出の原作から逸脱すると何を言われるか分かったものでないという危惧があるのか....。
フィクションである映画に、わざわざフィクションであるという断りは要らないという監督の信念は、それなりに評価出来る。
原作を読んでいる人には物足りない、読んでない人には、多分さっぱり分からん映画になってしまった。
トムハンクスの頭髪は、急に増えた気がする(笑)
オドレイ・トトゥは前半は元気だ、トムハンクスと謎を追いかけ走り回って居るときは、なかなかいい。
後半、イエスの末裔だと知った時から、何となくつまらない女になる。
多分、どう演じていいのか分からなくなった?

映画全体としては、まずまず無難に仕上がっている。
泣いたり笑ったりする映画でもない。

この映画のテーマはソフィーが何回か言う次の言葉に凝縮されている。

「誰を守るか、何を信じるかで、人は決まる」



ルーブル美術館を含め、フランス、イギリスと観光地が出てくると、行ったことのある人には、たまらなく楽しい。





監督: ロン・ハワード
原作: ダン・ブラウン
出演:
トム・ハンクス Tom Hanks ロバート・ラングドン
オドレイ・トトゥ Audrey Tautou ソフィー・ヌヴー
イアン・マッケラン Ian McKellen リー・ティービング
アルフレッド・モリナ Alfred Molina アリンガローサ司教
ジャン・レノ Jean Reno ベズ・ファーシュ
ポール・ベタニー Paul Bettany シラス
ユルゲン・プロフノウ Jurgen Prochnow ヴェルネ
エチエンヌ・シコ Etienne Chicot コレ警部補
ジャン=ピエール・マリエール Jean-Pierre Marielle ジャック・ソニエール