映画のヒトコマ

思い出に残る映画のヒトコマ
映画を観た人なら思い出すかも..。

キヤッツ 劇団四季

2001-12-31 | 劇団四季
13.9.19

日本の演劇状況を根本から変革し、興行界に新しい潮流を生み出したミュージカル『キャッツ』が8年ぶりに大阪に登場。
『キャッツ』の初演は1983年、東京・西新宿。
「21世紀に届く唯一のミュージカル」というキャッチコピー。
そして今回、8年ぶりに再び大阪にその姿をあらわした。大阪MBS劇場。劇場に一歩足を踏み入れるとそこに広がっているのはイギリスの古い街並み。石畳を踏みしめガス灯の明かりの中、時空間を飛び越えていざキャッツワールドへ・・・。

満月が青白く輝く夜、街の片隅のゴミ捨て場。
たくさんのジェリクルキャッツたちが、年に一度開かれる“ジェリクル舞踏会”に
参加するため集まってきます。

人間に飼い馴らされることを拒否して、逆境に負けずしたたかに生き抜き、自らの人生を謳歌する強靭な思想と無限の個性、行動力を持つ猫、それがジェリクルキャッツ。

そして今宵は、長老猫が最も純粋なジェリクルキャッツを選ぶ特別な舞踏会。
再生を許され、新しいジェリクルの命を得るのは誰か。
夜を徹して歌い踊る猫たち。

やがて夜明けが近づき、
ナイフで切ってしまえそうな静寂に向かって、天上に上り、新しい人生を生きることを許されるただ一匹の猫の名前が、宣言されます。

タントミール 滝沢由佳
シャム猫の一種で、オープニングナンバーから観客の目を引く、セクシーでミステリアスなメス猫。個性的な衣裳や動き。

グリザベラ 坂本泰子
若い頃は名の知れた娼婦だったが、今では年老いて、老醜と孤独の中で生きているメス猫。グリザベラによる「メモリー」の熱唱は、永遠のメモリー。

オールドデュトロノミー 小林克人
すべての猫たちが尊敬する、長老猫。年に一度天上へと昇るただ1匹のジェリクルを選ぶために開かれるジェリクル舞踏会。それを開催しているのが、このオールドデュトロノミー。「ぼんやり夢をみていた。一日が今日も終わる」

マンカストラップ 福井昌一
若い猫たちのリーダー的な存在であり、舞台と客席とをつなぐストーリーテラー。行動力と正義感にあふれる、頼もしい兄貴分。

ラム・タム・タガー 荒川 努
「寒いときには裸だぜ、暑い時には焚き火する」という。奔放なキャラクターがとてもセクシーで、メス猫にはモテモテ。ミック・ジャガー風の黒い衣裳で、ワイルドな振る舞い。

スキンブルシャンクス 飯野 おさみ
鉄道を愛し、鉄道運行の無事を願って骨身を惜しまず働く、気のいい猫。「職業に誇りを持つ」というイギリス労働者階級の古き良き伝統を受け継いでいる。







ハムレット 劇団四季

2001-12-31 | 劇団四季
13.8.22

劇団四季のハムレットを見に行った。3時間の長丁場である。
幕は最初から開いていて、暗闇の中、「だれだ?」の一言で舞台は、始まる。
前半は、シリアスな場面が続き、観客は、言葉の一つ一つを聞き漏らさずに聞こうとするか、ついウトウトとして時々記憶の空白の時間を作るか(笑)に大きく分かれるようだが、後半は、一挙に盛り上がっていく。
父の復讐を果たしたものの虚しさだけが残る死を迎えたハムレットを兵士達が担ぎ、槍が周りを囲む。その死を悼む礼砲がひびく中、奥に消えていくラストシ-ン。この演出は素晴らしい、その荘厳とも言えるラストにより本来悲劇である、この劇を見終わった物に、むしろ何かさわやかさを感じさせる。
ところであまりにも有名なハムレットのセリフ。To be or not to be. That is the question...、学校では、「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」と訳すのだと習い、ずっとそれで来た。
ところが、劇団四季は、福田恆存氏の翻訳で、「生か、死か、それが疑問だ」と訳す。
「問題」と「疑問」不思議と、そんなところで違和感を感じてしまう。
いろんな訳があるのは常識なのであろうが、素人には困ったものだ。
「死ぬことは眠ること、それだけだ」というセリフがあるので、死を怖れているわけではない、ただ自殺ということに対しては、川に溺れて死んだオフィーリアの埋葬場面で理解出来るように、神に対する冒涜ということになるという恐れを持っているようだ。もともと、この「be」というのが幅が広いようで、あいまいさが残る。特にこの文は主語もない。問題と疑問は、大差がないように思うので、おいておくとしても、beが問題のようだ。
この場面では、叔父を殺し、父の復讐を図るということに対して、自分は、行動すべきなのか、行動すべきではないのかという方が、ぴったりくるような気がするが、ドラマ全体では生か死という奥深さが必要ということなのではないかとも思う。
ところで、我が青春の思いでのビ-トルズの曲に let it be というのがある。
ここの beは 行動に近いのかな?
ここは翻訳でお世話になっているモイチさんの出番かも知れない。
そんな事を考えている内に、
To be, to be, ten made to be.を訳せというクイズを思い出した。
このクイズが鮮明に記憶にあるので、このハムレットの名文句もいつまでも残る。(笑)
ご記憶の方も多いだろうが、これは、トベトベ天までトベと 訳す。トンチクイズである。
シエ-クスピアのこの名文句は、いついつまでも人々に、思い出を作る物である


原作 ウィリアム・シェイクスピア
翻訳 福田恆存
演出 浅利慶太
クローディアス 広瀬 明雄
ハムレット  石丸 幹二
ボロ-ニアス 日下 武史
ホレイショ- 早川 正
レイア-ティ-ズ 阿久津 陽一郎
ガ-トル-ド 末次 美沙緒
オフィ-リア 野村 玲子

コーラスライン

2000-12-31 | 劇団四季
2000/9/13  近鉄劇場

ショービジネスの街、ブロードウェイ。
舞台上には1本の白いライン―――コーラスライン。
新作ミュージカルでのコーラスダンサーを選ぶオーディションが行われている。最終選考に残った17人が、1本のラインに並ぶ。演出家ザックが彼等に問いかけた。
「履歴書に書いてないことを話してもらおう。君たちがどんな人間なのか」

 姉さんのレッスンにくっついていっただけなのに、いつの間にか自分がダンサーになっていたマイク。複雑な家庭環境の中で、何もかもが美しく夢のようなバレエに憧れたシーラ・マギー・ビビ。音痴のクリスティン。高校の芸術コースで落ちこぼれて、独学で女優になったディアナ。美容整形を受けてからどんどん仕事に恵まれるようになったヴァル。女装のショウで踊っていたポール。そしてザックのかつての恋人で、スターへの階段を踏み外し、もう一度やりなおそうと戻ってきたキャシー。
戸惑いながらも、一人一人が自分の人生を語りはじめた。自分の人生では誰もが「主役」であり、境遇も悩みもそれぞれである。
 選考が進んでいくうちに、ポールが足を痛めてしまう。
全員がかけより手を貸す中で、オーディションの下、共に舞台を目指す仲間意識が生まれていることに気がつく。そんな中、演出家ザックは皆に問いかける。
「もし、今日を最後に踊れなくなったらどうする?」


悔やまない 選んだ道がどんなに辛くとも 全てを捨てて生きた日々に悔いはない。


ザック 飯野おさみ
ラリー 山崎義也
ダン 松澤潤一
マギー 井田安寿
マイク 田邊真也
コニー 高城信江
グレッグ 海将人
キャシー 林下友美

ライオンキング(大阪MBS劇場)

1999-12-31 | 劇団四季
99/5/12

サ-クルオブライフの歌で始まるプロロ-グ。いきなりフィナレ-かと思う華やかさ。
ライオンキングのテ-マである生命のサ-クル、「輪廻転生」。プロロ-グが未来の王シンバの誕生であり、最後は、そのシンバとナラの子供の誕生。そこでも又サ-クルオブライフが歌われる。ラフィキのアカペラの朗々たる歌声とコ-ラス、それがもうアフリカ的。
ラフィキのズ-ル語が心にしみ込む、そして、私のお気に入りのキリン。あの高さ、あのなんとも言えない、優雅な歩き方。5年前に見た、アニメのライオンキングでも、キリンの歩き方にアフリカを感じたが、今回も、それを感じた。
アニメがなんでこんなに舞台で再現できるのかということが不思議でならない。
像の巨大さ、ハイエナのコミカルないやらしさ。もともと好かれない動物の一つである
ハイエナに妙に親近感が湧いてくる。動物達の表現が、一つ一つ丁寧に表されている。
失意のシンバを励ますティモンとブンバの大阪弁、大阪弁て本当にいいなと思う。東京やニュ-ヨ-クでは、どうしたのか?「ハクナ.マタ-タ(気にするな)」このイントネ-ションが素晴らしい。大阪弁では、明るく大きな声で、「ええやんか、ええやんか」と
2回立て続けに言うとこれに近くなる。(本当?)
ラフィキが現世、過去、未来と渡り歩く、フロ-ティング.キャラクタ-と呼ぶらしいがこの舞台の進行役であり、語り部である。
ニュ-ヨ-クでも演じる人以外は、同じという国際性も素晴らしい。
~雲はいつか晴れる、陽は又昇る、陽は又輝く~、あの力強い歌声が、元気付けてくれる。
まさに命の賛歌、最後は、立って拍手をしたくなる、感動の舞台。(kazu)

オリジナルスタッフ
作曲 エルトン.ジョン
作詞 ティム.ライス
日本スタッフ
企画.制作  浅利慶太
舞台監督   村井力
キャスト
ラフィキ   青山弥生 (ヒヒの呪術師)
ムファサ  早川 正 (ライオンの王)
ザズ    広瀬明雄 (ムファサの執事.サイチョウ)
スカ-   野中万寿夫(ムファサの弟)
ヤングシンバ 柳沢康介
ヤングナラ  中村舞夢
シェンジ   豊福美幸 (ハイエナ)
バンザイ   大塚 俊  (ハイエナ)
 エド    長谷川 輝 (ハイエナ)
ティモン   中島 徹 (ミ-アキャット)
ブンバァ   深見正博 (イボイノシシ)
シンバ    坂元健児 (ムファサの息子)
 ナラ     遠藤麻里 (シンバの許嫁)
 サラビ    武 木綿子(王妃)