映画のヒトコマ

思い出に残る映画のヒトコマ
映画を観た人なら思い出すかも..。

ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女

2006-04-09 | Weblog
《公開時コピー》ナルニア暦1000年――《その国》は春を奪われ、100年の冬に凍えていた…。

第二次世界大戦下のイギリス。ペベンシー家の子どもたち、ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーの4人は、ロンドンの空襲を逃れ、田舎のカーク教授のもとに預けられる。
ルーシーは、空き部屋で大きな衣装だんすを見つけ、何かに導かれるようにその奥へと進んでいく。そして、ふと気づくとルーシーは雪に覆われた森の中に立っていた。そこは、言葉を話す不思議な生きものたちが暮らす魔法の国“ナルニア”。偉大な王アスランが作った美しいこの国は、冷酷な白い魔女によって100年もの間冬の世界に閉じ込められていた。ナルニアの住人たちはひたすらにアスランの帰還を祈り続けていた。やがてペベンシー家の4人の幼き子どもたちは、この国の運命が自分たちの手に託されたことを知るのだった…。

『指輪物語』と並ぶC・S・ルイスの名作ファンタジー小説...という宣伝文句に、ロードオブザリングを期待した人にはがっくりくる。
子供心の感動から遠ざかっていた人には、分からないことばかり。

何で、いきなり空襲から始まるの?
なんでいきなりアダムの息子やらイヴの娘やらと言われるのか?
動物が喋るなんて、いいかげん
アスランはライオンなの?
なぜ林の中に街灯がひとつあるのか?
『はじまりの魔法』ってなんなの?
なんでナルニアという異世界に来たのに『クリスマス』やら『サンタクロース』が当たり前のように出てくるのか
なぜナルニアを救うのが『人間』でなければならないのか

もともと児童文学なのです。
ファンタジーなのです。そう思えば、なかなかいい映画でした。

「悪いことをしていると悪い目に合うんだなぁ。良い子にしてると良いことがあるんだなぁ。」
良い子にしていないとサンタさんは来てくれないのです。

こういうのも、いいもんです。

アスランのモデルはイエス.キリストなのですね。一旦死ぬが、復活するのです。そう考えると、このファンタジーは、極めて教育的-キリストの世界で-に作られているのです。


この不思議な街灯にも深い意味がありそうです。
古いロンドンにはありがちなデザインですが、根っこが付いてます。ナルニア国に入ると、最初に出てきました。最後に、人間の国に戻るとき、みんなで探していました。帰り道の目印になってました。
何かありそうです。

エンドロールが流れた後、教授が言います。
いつも、ナルニアに行けるのではない...
きっと、いい子にしてなければいけないのかも。

エドマンドが白い魔女にもらうお菓子も興味ありますね。
「ターキッシュデライト」。
そのあまりの美味しさに兄弟さえも裏切ってしまうという。
トルコのお菓子のようです。見た目は白い粉がかかった、ゼリーのような
感じです。だから、それなりの味と思うが...。いつか機会を見つけて食べてみよう。

監督:アンドリュー・アダムソン
原作: C・S・ルイス
出演:
ウィリアム・モーズリー William Moseley ピーター・ペベンシー
アナ・ポップルウェル Anna Popplewell スーザン・ペベンシー
スキャンダー・ケインズ Skandar Keynes エドマンド・ペベンシー
ジョージー・ヘンリー Georgie Henley ルーシー・ペベンシー
ティルダ・スウィントン Tilda Swinton 白い魔女
ジェームズ・マカヴォイ James McAvoy タムナスさん
ジム・ブロードベント Jim Broadbent カーク教授