白いチワワとの毎日

愛犬を中心に管理人の日常や旅、マイ・ブームについて

パピーミル(子犬工場)

2015年05月13日 | 愛犬

犬を飼いたいと思った場合あなたはどうしますか?

私はうちのロチュをペットショップで買いました。
犬をペットショップで買うのは普通のことだと思っていました。

しかしペットショップにいる可愛い子犬たちの親犬の多くは
人から愛されたこともなく、最低限の水と食料を与えられ
狭いケージの中で繁殖のためだけに生かされています。
産んでは取り上げられ、ヒートがくればまた妊娠させられる。
そして子供が産めなくなったらほとんどが殺処分されます。
子犬工場で子犬を産むマシーンなのです。

こんな残酷な動物虐待はあるでしょうか?
まさに生きるも地獄、死ぬも地獄です。

私は愛犬が可愛くて可愛くてこんな天使を私に与えてくれた親犬
に会いたいと思うようになりました。
血統書(血統書も適当に申請しているところ多数と思われます)で
たどりついたロチュのブリーダーさんに連絡し、ロチュの親犬に
会わせてもらえませんかと聞きました。
電話の向こうのブリーダーさんはとても感じがよく、
「わぁAくんとBちゃんの子です。ぜひ会わせてください」
と言ってくださいました。
「でも今は◯◯なのでX月ぐらいにまた連絡下さい」と言われ、
X月に電話するとまたなんだかんか理由をつけて先延ばしします。
もうこの頃になると、ペットショップに子犬を卸すブリーダーの
現状について知識がありましたから、ロチュの親犬はとても見せて
もらえる環境ではないのだと悟りました。

それから数年。先日近くに行ったのでそのブリーダーさんをいきなり
見に行きました。もちろん外から眺めるだけです。
まるで鶏小屋のような小屋にケージが積み上げられ大量の小型犬
が中に入っていました。これこそパピーミル(子犬工場)です。
中には声帯を取られていると思われる子までいました。
ロチュのママはもうこの世にはいないかもしれません。
覚悟していたとはいえ、実際目にしたらかなりの衝撃でした。

あの状態では私の電話は迷惑以外の何でもなかったことでしょう。

ペットショップは飼い主とブリーダーさんの橋渡し的存在かと
思っていた。それほど無知でした。
(ペットショップにいる犬の中に優良ブリーダーさんの子も
いるのかもしれませんが)

実際に買う立場に立ってみると、ペットショップに卸さない優良ブリーダー
から直接買うのはペットショップよりどうしても敷居が高くなります。
常時子犬がいる訳ではないし、産まれた子が気に入るかどうか・・。
保護犬を飼うという選択もありますが、これは犬を飼った経験のない
人にはハードルが高すぎます。心に傷を負った子を飼いきれず手放し
その犬に再び悲しい思いをさせてしまうリスクがあります。

昨今のペットブームでますます人気が増し、近所のペットショップも
入荷した子は次々お家が決まるという繁盛ぶりです。
その陰でその子の親は地獄のような苦しい毎日を過ごしているのです。

一人でも多くの人にそんな悲しい犬たちの存在を伝えること。
まず私にできることだと思い記事にしました。
動物愛護では先進国の中で大きく遅れをとっている日本。
私もそうですが飼う方の意識レベルも低いのも問題です。

もし、あなたの可愛い愛犬がパピーミルで繁殖犬にされたら?
もしあなた自身がそんな立場だったら?

もしご近所にパピーミルと思われる犬舎があったら、まず犬のレスキューを
している団体にどうしたらよいか相談してください。
ネットで調べればお住まいの地域のレスキュー団体を探せると思います。

犬を飼う場合はできればブリーダー業で生計を立てていない本当にその
犬種を愛し親犬を大切にし、純粋犬種を伝えようとしているブリーダー
を探して下さい。

良いブリーダーとされている条件
1犬種を継続して繁殖してきた実績がある
生後8週齢以内に渡そうとしない
飼い主に対して、飼い方の注文をつける(飼い主を選ぶ)
母犬や兄弟犬をこころよく見せてくれる
犬舎を清潔に保ち、手をかけて育てている

そして飼う前に犬を飼った自分の生活を想像してみてください。
長時間のお留守場、泊りがけの仕事、旅行・・・大丈夫ですか?
その子の立場にたってもう一度よく考えて下さい。
犬は人間が思う以上に繊細です。

本来は保護犬を飼って今までのぶんもうんと幸せにしてあげる。
これが一番です。

最後にこんな子が山ほどいる・・いや、この子は死ぬ前に大地に
立つことができただけでも幸せかもしれません。

12年間閉じ込められていたワンコ初めて大地に立つ。

 http://rocketnews24.com/2015/03/02/551375/