小馬太郎兵衛@タコのイカ踊りぃっ!!

ブログの老後をユラユラ楽しむ悦楽ブログって言ったけどさ、もう一発くらい狙ってもいいのかな。やってもいいかな?

一死満塁の大劇場が二球で終演

2008-08-12 01:12:20 | 千葉ロッテマリーンズ
最終回のアレは、いつかどこかで見たことのあるような光景…。

オ2-4ロ(11日) 渡辺俊が10勝目(共同通信) - goo ニュース

[ニッカン式スコア]

○ 3年ぶりの10勝目 10勝4敗
S もはや定冠詞が必要かもね 4勝4敗17S
● 宮崎作品で思い出したけど、「崖の上のポニョ」よりは「崖の上のブニョ(by蟹江敬三)」だと思う 7勝8敗
HR カブラレ22号


いやあ…。
最終回はドキドキしましたね、ハラハラしましたね。
代打岸和田に粘られて四球、続く下山、グッチと打たれてあれよあれよという間に一死満塁。
続くのが森山、(株)だから、間違いなく内野ゴロのゲッツーはない、あるとすれば、



こいつのゲッツーしかないわけで、早い話がどーゆー状況だったかと言えば、もう好き勝手に煮るなり焼くなりしてちょーだいといったところ。
抜かれりゃ1点差、破られれば下手すればサヨナラ。

ここで取った間合いが、いい意味での開き直りを見せたか。
そういえば地蔵に四球を与えた時、タスクがめっちゃくちゃ荻野を叱り飛ばしていたのが印象的だったしねえ…。

檻ッ鉄ベンチ、荻野を制球が定まらないと見たか、或いはただ単に打つ気に逸ってしまったのか、森山は初球を打ち上げファーストフライ、続く(株)もファーストのファウルフライ。あれだけどぎまぎどぎまぎしながら見ていた大劇場が、あっという間に2球で試合終了。
オチは夏休みということもあって稲川淳二バリの、背筋も凍る怪談話並みの大劇場かと思ったら、池乃めだか師匠の「よっしゃ、今日はこれくらいにしといたろ」ときたもんだ。
あれがベンチの作戦なら、マリーンズサイドが取った間合いで思惑が外れてしまった格好になるのだけれど、ただ単に打つ気に逸ってしまった結果だとするなら…。

まあ、いろんな意味で今日は相手にも助けられましたなあ…。
スンスケが打たれても点を入れさせないピッチングは相変わらず、今日のようなピッチングをこれからもお願いしたいところだけれど、取って貰った直後に失点しちゃいかんよなあ…。
ベニータンが呼び込んだ逆アメイジングもあったし、「飛び出し注意」もあったしねえ…。

昨日の神戸もそうだったけれど、いやはや。

「地蔵効果」恐るべし。

代打の準備でグラウンドに姿を現すや否や、球場の空気は一変。
清原が打席に立っただけで、檻ッ鉄戦ではあり得ないくらいの声量で後押し(笑泣)。
打席に立つだけで球場の空気が変わる男など、そうそういるものではない。
おそらく今の清原なら、バットを握る指一本で、客を手玉に取ることが出来るはずだ。それくらいのカリスマ性があるんだろうねえ…。
その昔、WWEのテーピングで日本に来日したHHHが、さいたまスーパーアリーナの客を、指先一つで手玉に取っていたシーンを思い出した。敵ながら悔しいけれど、今の清原にはそれくらいの威光を放つ男になっていると思う。

え?
打席に立っただけで球場の空気が変えられる男がうちにもいるって?
ああ、いましたなあ…。
今日は驚愕のマルチヒットとかチャンスで貫禄の空振り三振とかやってくれてましたなあ…。

しかし、そいつには天と地の開きってーもんがあるもので。

なにせ、清原は老若男女みんな知っているけれど、ヘイボーはマリーンズファンのごく一部しか愛されていないからなあ…。
この前、スタンドで誰かが「塀内なら打つよあいつは」と一席ぶっていたら、その人の知り合い、話を聞いて「塀内?フッ」と鼻で笑ったものだからさあ大変、一席ぶった彼が、今にも掴みかからんという勢いで飛びかかろうとしたから、おいらはそいつを身体で止めて、「ヘイボーでケンカするなよ、どっちも正しいんだからさ」と、止めに入ったのか混ぜっ返しただけなのかよく分からないセリフを口走りながらその場を諫めたこともあったっけ。っていうか、ヘイボーの名前を聞いて鼻で笑った彼氏は、間違いなくマリーンズの楽しみ方を分かってないと思うよ。っていうか、いくら暗黒臭プンプンだからといって、自軍の選手を鼻で笑える神経が俺には理解できんのよ。昔のマリーンズファンって、自軍の選手を鼻で笑う人なんていなかった(はず)なのになあ…。そういう意味では、一席ぶっていた彼氏と一緒にそいつに向かっておいらも飛びかかりたい気持ちも若干あったのだけれど、それをしちゃうとスタンドに出入りできなくなっちゃうんで(笑)。
この辺のおいらのポリシーは、10年前に出版された、元マリーンズ内野応援団長、松本真一さんの「プロ野球応援団長」の一節の影響によるところが大きい。

私はファームの選手が明日のロッテを担っていると思っているから、一軍選手と同じように接する。たまに、特定の好きな選手をひいきにして猫っ可愛がりする人間がいる。そういう輩は応援団員などにはならずに、私設の親衛隊にでもなればいいのだ。
私にしてみれば、選手は我が子のようなものである。我が子なら同じように愛情を注ぐのが当たり前である。だが、実際そのように選手を思いやる応援団というのは少ないらしい。
~(中略)~
私は小さいなりにも自分の会社を持ち、部下がいるから、いかにして彼らのやる気と能力を発揮させるか、ということを常に心がけている。誰だって期待されていることが分かったら、それに応えようとするだろう。
ましてや、プロ野球選手というのは小さな頃から野球好きで、それで飯を食おうと懸命に頑張ってきた者たちだ。なりたくてもなれないのがプロ野球選手。そういう生え抜きのエリートたちでもファームにいるとへこたれてくる。たった一人、私のような人間でも、彼らがはばたくのを待ちわびていると知ったら、自尊心がくすぐられないわけはない。


この本が出版されたのが1998年。
おそらくこの頃からマリーンズファンでいらした方は、この本をお読みになったことがあるだろう。
おいらがマリーンズファンになって3年目、本格的にマリーンズ一筋に傾倒していくさなか、そしてチームが未曾有の危機という状況だった時にこの本に出会っていなければ、こうした教えを、著書を通じて教え込まれなければ、今の今までマリーンズファンでいられたかどうか。

おいらが、「グラウンドに出たら、誰にでも活躍して貰いたい」と願うのは、ここから来ている。

さて、明日も大阪。
順位なんか気にしなくていい。
いや、気にしなきゃだめだけど。
とにかく一つずつ、目の前にある勝ちを拾って行かなければ、上位進出は泡沫の夢と化してしまう。
とにかく一つずつ。

 にほんブログ村 野球ブログ 千葉ロッテマリーンズへ 

  

あわせて読みたい

最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
のぼうの城 (雷庵博人)
2008-08-12 08:16:25
突然ですが、小馬様は「のぼうの城」という本をご存知でしょうか?
この本の中にこんな記述があります。

「しょうがねえなあ、あのご仁も」
「のぼう様が戦をするってえならよう、我ら百姓が助けてやんなきゃどうしようもあんめえよ。なあ皆」
ー俺たちがついてなきゃ、あののぼう様はなにもできゃしねえ。
そんな馬鹿者を守ってやるという一種の義侠心が、彼らを突き動かしていた。

「あのご仁」や「のぼう様」をヘイポー様に、「百姓」を俺達に変換してw

実際そういう「義侠心」がないとロッテは続けられないけどね。
返信する
ああ… (小馬太郎兵衛)
2008-08-12 11:07:22
「あのネタ」ですね。

…実はまだ読んでません。
さっそく読んでみたいと思います。

…ところで、雷庵さんは明日は内野自由席なんですね。
あたしゃ外野自由席を買ってしまいました…orz
前に「ゆっくり内野自由席でみたら?」とお誘いを受けていたんで、この機会にでも…と思っていたんですが。
返信する
塀内氏は (3636)
2008-08-12 12:26:59
マリーンズで一番上手い内野手の一人です!

後は福浦・オーティズ(二塁限定)
正しい人位ですかね。

バントが一番上手いのは今江かな?

昔は鼻で笑うような事はあまりなかったですよね。

だって、全体的に選手のレベルが(ry

自動的に打順が下がる格闘家とか
ベルトを壊すピッチャーとか
ヘディングかます助っ人とか
セカンドサブローとか
選手名鑑でチェックされる投手とか
すぐに帰ってしまった白薔薇とか

慈愛と博愛の精神がなければファンを
続けられませんでしたからねえ・・・
返信する
嗚呼… (小馬太郎兵衛)
2008-08-12 23:43:36
ヘイボー…。

つ鶴
返信する
そうです (雷庵博人)
2008-08-13 00:31:08
ファンクラブでもらった内野自由席券がまだ残っているので、今回使わせていただきます。

綱島理友さんデザインのアロハに短パンで球場周辺を徘徊していますんで、それっぽいのがいたらお声かけをw
返信する
そういえば… (小馬太郎兵衛)
2008-08-13 00:44:47
内野自由席の招待券、まだ余ってたなあ…。
いつ使おうかしら…。

私も明日は多分開門前からうろついているはずで御座います。
返信する

コメントを投稿