小馬太郎兵衛@タコのイカ踊りぃっ!!

ブログの老後をユラユラ楽しむ悦楽ブログって言ったけどさ、もう一発くらい狙ってもいいのかな。やってもいいかな?

「熱さ」についての私見

2007-03-27 03:13:55 | 千葉ロッテマリーンズ
元は仲間内の議論で、議論自体は午前3時に帰宅した土曜深夜(というより日曜未明)に喧々囂々の「朝まで生テレビ」状態だったものが一応終結したので、蒸し返すことは止めようとは思うが、話せば長くなるので、こちらへ引き取ろうかと。

まあ、簡単な話なんですよ。
開幕戦を見たうちの仲間内の一人が、「お前らの応援じゃ生温い。もっと声を出して熱く勝ちにこだわれ」とゆーのを臆面もなく実力行使に出ちゃったものだから、妙な軋轢を生んでしまった…というのが事の成り行き。

おいらは開幕戦は平塚競輪場にいたので、生憎と開幕戦の現場の雰囲気は、ケーブルテレビで録画していたものを確認するほかないのだが、「一戦必勝」にこだわって熱くなり過ぎちゃう彼に、いくらなんでもついていけねーよ…という仲間内が、微妙な空気を生み出してしまった。
それに対して彼氏、大いに反省したらしく、申し訳なかった…として、議論自体は一応終結しているので、そこんところはお間違いのなきように。


いや、熱くなり過ぎちゃった彼氏の気持ちは、すっげーよく分かるのよ。
やっぱり外野に集まる俺たちが声を出さなきゃどうするんだ…と言う気持ちもあるし、おいらだってファンになってから幾年月、その気持ちの熱さとは裏腹に、年々言うことを聞かなくなる身体に年齢を感じながらも、おいらだってその気持ち一本でやってきた自負はある。
ただ、年々やはりやんちゃは出来なくなるような環境に変化しつつあり、その中でどう気持ちを持って行くか。
そして、それが「暴走」という形になって、周囲に応援を強要するような形になるのは、非常にまずい。ただでさえ、周囲に応援を強要する行為はれっきとした応援協約違反になってしまうからだ。
いや。おいらにとってはそんなことはもはやどうでもいい。

おいらが危惧するのはただ一つ。
その彼氏の究極的な環境を作り出すためには、おそらくは応援席の「女性・子供禁制」にならなければならないのだろうが、絶対にそうであってはならない。
なぜならば、女性や子供に好かれない世界は必ず廃れるからである。
熱く応援する気持ちは結構だし、どんどん熱く応援して貰いたいし、こちとらもそうありたいと思う。
しかし、それはあくまで気持ちだけにとどめておいて、せめて気持ちを声に乗せるくらいにとどめておくべきではないだろうか。
外野に来るお客さんでも、一家総出で来る家族、カップルでファンになった人たち、赤ん坊を連れて来ているお客さんだってかなりいる。俺たちがそのようなお客さんの間口を狭める権利が、一体どこにあろうというのか。
更に言うなら、外野席にいなければ、熱い応援は出来ないのかという話にもなる。ファンならば、テレビで応援しようがネット中継で応援しようが、VIPルームで応援しようが内野で見ようが外野で見ようが、そのチームのファンならば、誰しもがそのチームに勝ってもらいたい一心で試合を見ているに違いないし、その気持ちには嘘偽りはないはずであろう。であるならば、外野で声を嗄らそうが、内野でヤジ将軍に徹していようが、まったり腰を落ち着けてビール片手に声援を送ろうが、家事に追われながらもCS中継で歓声が聞こえるたびに一喜一憂しようが、ファンそれぞれの、そのチームに対する思いは、どこで見ようが何ら変わる物ではないはずだし、ましてやそれを特権化して「俺たちは外野で熱く声を嗄らして云々」という議論になってしまうと、もはや議論自体が成り立たなくなってしまうではないか。

まあ、「女性・子供禁制」にしてしまい、それこそ某「岡山どこそこに家買っちゃえ」のサッカー球団のゴール裏のように、コアゾーンのサポーターには全員上半身裸になって貰うとか、そうした独自路線を突き進むのも、道としてはありだとは思うが、「女性・子供禁制」にしてしまう世界ができたとするならば、それこそそのチームに未来はない。つまりはマリーンズに未来は無いと言うことである。
基本的に男性と女性では、スポーツに対する考え方がまるで違うから、決して応援のスタンスは、男性と女性で交わり合うことは、余り無いだろうとは思う。でもそれは致し方ない話であって、もともと男性と女性は根本的に考え方が違う生き物なのだから、決して埋まることがないところである。それを無理に埋めようとしても、妙な軋轢を生み出す結果になるだけであろう。
女性や子供が近づけない世界に、子供は全く興味は示さないだろうし、子供にも嫁さんにも理解されない世界は、やがて女性や子供の数が減り、そして若い連中が去ってゆく。せっかくの休みを球場で一家揃って過ごせないのだから、当然ダンナが球場へ行く回数も減るだろう。
そうして客がまた一人減ってゆく。
それで本当にいいんですかね…って話ですよ。
そんなところでマリーンズを潰しちゃいかんですよ。

確かに彼氏の言うことは一理あるし、気持ちは痛いほどよく分かる。おいらだって彼氏と同じ気持ちになったこともあったから。
おいらだってこの日、、仲間内に対して「あまりにもぬるすぎるから出て行く」って言ったことだってある。
でもですよ。
日付と相手を見てもらえれば分かるとおり、この時のマリーンズは、まさにPOに出られるかどうかの崖っぷち、一つでも負けたらもう終わり…という試合ですよ。
そこまで切羽詰まった試合が、年に何試合あるのかと。
確かに開幕は100と何十分の一、されど100と何十分の一かもしれない。
もちろん「一戦必勝」にはこだわっているが、果たしてそこまで落とせない試合が、年に何試合あるのだろう。せいぜい2、3試合というところではないか。
要は「メリハリ」。初回から120%の力を出していったら、後半必ず息切れする。昔のマリーンズを見よ。4月に何回首位になって、そのシーズンの成績は何位だったのかと。

気持ちは奥底に「内に秘めたる闘志」として残しておいて、専ら気持ちを声に変えていく。
それでいいんじゃないかなあ。時間はいくらかかるかも知れないけれど、それで周囲の客を動かして見せる…というくらいにとどめておけば、きっと分かってくれる人は出てくると思う。

だからおいらは土曜日に、彼氏に「頭から水をかぶって頭を冷やせ」って怒鳴りつけたんですよねえ。
彼氏もまだ若いし、気持ちは一番熱くのっている時期。
おいらが言ったことは、3年後くらいにはわかってくれるかな。
こんなのに即効性なんてないよ。
時間はかかるけど、しゃあないわな。

たえず、いつ何時でも、どんな人にでも、間口は残さなきゃ。
入っていく人間が少なくなれば、いつかは水も絶えてゆく。

でも、こう考えるようになったのは、おいらも歳を取った証拠だな。
昔は「球場では」もっととんがっていたのにね。見た目に似合わずwww

  


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2 コメント

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難しい (ハゲ坊)
2007-03-27 18:47:39
応援は確かに揃ってるほうがいいですよね~。熱いのは結構なこと。しかし野球を観に来てる、楽しみに来てるってことは忘れてはいけないことではないかと。

自分も忘れてかけたことがありましたからね~野球観戦が楽しいって。
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娯楽でナンボ (小馬太郎兵衛)
2007-03-28 02:08:06
娯楽でナンボですよ。
ただ、本気の度合いが違うだけの話でww
それこそ人生を傾けちゃった、みたいな。

熱い気持ちはよく分かるのですが、だからといって、水を絶やすことだけは、絶対にしちゃいかん。
俺たちは、2004年のあの騒動を、もう忘れたのかと。
絶対にそうあってはならんのです。
それこそが、「おいらの遊び場はおいらで守る」という、おいらの信念にも通じるものがあるんで、そこは譲れない線ですね。
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