あさねぼう

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「松本電鉄上高地線」

2020-08-27 17:19:55 | 日記
松本市西郊を走り、沿線の通勤・通学および上高地などへの観光の足となっている。終点の新島々駅にはバスターミナルが設けられ、上高地・乗鞍方面などへのバスが発着し観光客や登山者の拠点となっている。

1921年(大正10年)、筑摩鉄道により「島々線」として松本駅から新村駅まで開業。翌1922年(大正11年)、島々駅まで延伸し、社名を筑摩電気鉄道に変更。1932年(昭和7年)には社名を松本電気鉄道に変更し、「松本電鉄島々線」と呼ばれた。1955年(昭和30年)より島々線を「上高地線」と改めたが、これ以降も長らく島々線の名称も使われた。1966年(昭和41年)に上高地方面へのバスターミナルが新島々駅(赤松駅から改称)へ移り、終端の島々駅は利用者が減少。1983年(昭和58年)の土砂崩れによる不通を機に、1985年(昭和60年)に新島々駅 - 島々駅間が廃止された。2010年(平成22年)3月30日に東筑摩郡波田町が松本市に編入され、以後全線が松本市内を走る路線となった。

乗客減少が続き予断を許さない経営状態が続いていたが、2007年(平成19年)12月、松本電気鉄道が属するアルピコグループが債務超過に陥り経営破綻。松本電気鉄道についても上高地線の設備更新費用の捻出が困難となり、単独での事業継続を断念した。2008年(平成20年)以降アルピコグループの経営再建が行われ、鉄道事業については継続を表明。松本電気鉄道の経営体制の見直しが図られ、2011年(平成23年)4月1日、松本電気鉄道がグループ内の川中島バス・諏訪バスの2社を吸収合併する形で鉄道・路線バス事業を統合し、社名を「アルピコ交通株式会社」に変更した。アルピコ交通への社名変更後も引き続き「松本電鉄上高地線」の名称が併用されており、アルピコ交通自体が「松本電鉄上高地線」と公称しているほか、駅案内表示・駅や車内での案内放送等も「アルピコ交通」の社名は使わずに大半が従来通りの「松本電鉄線」「松本電鉄上高地線」の名称を用いている。路線維持のため行政からの支援を受けており、また地域住民団体等による存続運動も行われている。

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