田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

八女ぼんぼりまつりー硝子戸越しの雛飾り

2023年03月03日 | 日々の出来事

 今日は桃の節句です。お隣の八女市では、ぼんぼりまつりが行われています。先月の終わりに出かけました。写真は白壁が並ぶ本町の町筋です。江戸時代の往還です。

 町筋にある交流館には雛人形が飾られていました。左手にあるのは「さげもん」です。

 八女の旧街道を歩きます。福島八幡宮では社殿が修復中でした。和傘もまつりの協賛でしょうか。秋には以前紹介したことがある、からくり人形の福島灯籠人形が上演されます。

 ぶらぶらと街道筋を歩きます。この辺りは大正から昭和初期の雰囲気です。右から二つ目は九州最古の茶商で、八女茶の名付け親と言われる店です。奥に古い土蔵があります。

 ぼんぼりまつりでは、街道沿いの商家や民家に所蔵する雛飾りが並べられています。

 商家では硝子戸越しに雛飾りを見ることが出来ます。店によっては、入ってご自由にご覧くださいという処もあります。ここは手作り蒟蒻の老舗。左手の紅白の台に商品が置かれていて、代金は自分で箱に入れる仕組みです。町中の無人販売です。時どき主人が裏から蒟蒻を補充しに出て来ます。この辺り、昔ながらの蒟蒻や蒲鉾、酢などの製造販売の店が何軒かあります。 

 硝子に道の向かい側の風景が映り込んでいます。

 旧家の玄関に雛人形が飾られていました。いまは市の施設となって公開されています。

 城下町から久留米藩の在郷町になった八女福島は物資の集散地となり、和紙や石灯籠、仏壇などの伝統工芸が盛んになりました。節句物の店の隣は仏壇店。

 白壁の建物群は少しづつ修復されつつあります。修復後には以前とは違う新しい用途に使われる例が多いです。写真に写り込んでいる建物には料理店が入っています。別の建物を覗いていたら、まだ若い店の人が出て来て話をしました。予算の都合もあり、修復されるのは年に一棟程度だそうです。建物診断から始めたら修復までに数年はかかるでしょう。

 この雛人形は大正時代、呉服の仕入れ先の京都で買い求めたものだそうです。

 ここは日本酒の醸造元ですが、外観やファサードはそのままにリノベーションされて、いまは古民家ホテルになっています。

 もう少し旧道の街並みを歩きます。

 

 さげもん飾り。

 提灯屋の店頭飾りも雛祭り仕様です。

 何もない民家の軒先にもぼんぼりが。

 別の提灯店の硝子戸。

 駄菓子屋の店先。

 車を置いている市役所に戻ることにしました。ここは銭湯だったようですが、むしろ下宿屋のような雰囲気です。煙突もなく、いつ頃まで営業していたのでしょうか。

 市役所近くのから揚げ店。いま風のポップアニメです。若い人がターゲットなのかな。

 

 

 

 

 

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