田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

石橋美術館で「風景画の誕生」展を観る

2016年06月17日 | 美術館・博物館

  石橋美術館で開催されていた、ウィーン美術史美術館所蔵の「風景画の誕生」展を観てきました。展覧会は既に終わっています。

 平日に行きましたが、一般客に交じって学生や中学校の団体が来ていました。授業の一環でしょう。

 

 特に感想はないのですが、ポストカードから4点。

 

 風景は、最初は聖書や神話を主題とした絵の背景として描かれます。

「聖母子と聖カタリナと聖バルバラ」(ホーホストラーテンの画家) 1510年頃

 

 

 そして農村や牧畜生活の後景として描かれるようになります。

「月暦画(5月)」(レアンドロ・バッサーノ) 1580-85年頃 

 天上に双子座の象徴である二人の子ども(天使?)が描かれています。後方の風景は毎月、ほぼ同じです。ブリューゲルの絵を連想します。

 

 

 やがて人物や群像が主でなく、自立的な風景画として描かれるようになります。

「渓流のある風景」(フェリクス・マイアー)1670ー80年頃

  

   

 都市景観としての風景画が登場してきます。

 「ヴェネツィアのスキアヴォーニ河岸」(カナレット)1730年頃

  

 この日は風景画史の勉強でした。美術館には、お別れ特別展シリーズの最後を飾る「石橋美術館物語」展の案内チラシが置いてありました。休館中のブリヂストン美術館が所蔵する西洋の名画も来るようです。

 書画や陶磁器を展示していた美術館別館は「石橋正二郎記念館」として再出発するため、休館改修中です。少し複雑な気持ちです。

 楽水亭で一休みしたあと、園内を歩きました。菖蒲池から見た美術館です。

 

 デイサービスのお年寄りでしょうか、藤棚の下で菖蒲の鑑賞です。若い職員がお世話をしています。 

 

  図書館の広場からバラ園を見たところです。バラの花はほぼ終わり、秋のバラフェアに向けて準備が始まります。 

 

 

 

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