田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

オードリー・ヘプバーン写真展

2023年01月13日 | 日々の出来事

 昨年の秋のことになります。筑後広域公園へ出かけました。左は公園の中の駅を売りにしている九州新幹線の筑後船小屋駅。右手は九州芸文館です。

 斬新なデザインの芸文館。この日来た目的は左隅にいる人、オードリー・ヘプバーンの写真展です。会場には撮影所でのオフショットやプライベート時の表情など、百数十点が展示されていました。どの写真も、彼女の小粋なファッションが印象的でした。いつもながら観覧者が少ないのが勿体ない。

 ヘプバーンは戦後「ローマの休日」で黄金期のハリウッド映画にデビューします。50年代は美人でグラマラスな、あるいは西部劇に見るような強い女性を描く作品が大勢を占めていた時代。華奢で清楚なへプバーンはその対極にあり、内面的な知性を備えた新しいタイプの女優でした。

 ヘプバーンは私の一つ上の世代ですが、同時代的に映画館で観たのはサスペンス映画「暗くなるまで待って」です。彼女が中年の域に差しかかろうとする頃の作品で、気品のある容姿はテレビの洋画劇場で観たときの印象と変わりありませんでした。

 ヘプバーンの映画は変身物語が多いですね。「ローマの休日」は王女様が一日だけ市井の町娘としての体験を楽しみ、「マイ・フェア・レディ」では下町の花売り娘が一流の貴婦人として社交界にデビューします。「尼僧物語」では俗界を捨て尼僧になった主人公が、志願してアフリカでの医療奉仕に赴きます。しかし激化する戦争の下で聖職者としての義務と現実との矛盾に悩む物語。彼女自身、第二次大戦末期に飢餓に苦しんだ経験を持ち、人生の後半ではユニセフ活動に尽力することになります。

 当日のチケット半券。テーマは「ありのままを生きる」

 

 

 

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7 コメント

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有難うございます (やれこら)
2023-01-13 20:05:13
昨年は年明け早々に異変が見つかり,ブログから遠ざかっていましたが,やっと皆様のブログを拝見したいと思えるようになりました。
そろそろ再開しようかなとカメラ片手に散歩もしてはいるのですが・・・。
後になりましたが,ご心配いただき有難うございます。一病息災で何とかやり過ごそうと・・・。
引き続きよろしくお願いいたします。
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こんばんは (九州より)
2023-01-13 21:33:59
良かった。
安心しました。
無理せずにご自愛ください。
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こんにちは、 (takezii)
2023-01-17 09:51:37
九州よりさんと同様、私も、オードリー・ヘップバーン出演の映画は、多分 ほとんど観ていると思っています。どれもこれも、記憶に残っていますが、何と言っても「ローマの休日」が、ピカイチでしょうか。
御地で、彼女の写真展?、なにか繋がりが有るんでしょうか。懐かしいですね。平成の若者にとっては、大昔の女優?ということになるのかもしれませんが。
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こんにちは (九州より)
2023-01-17 13:58:03
ヘプバーンといえば、何といっても「ローマの休日」ですね。
何度観ても楽しい映画です。
この写真展は全国を巡回する企画展だったと思います。
それと、写真展を観ていて彼女のファッションセンスの良さに魅せられました。
フランスのデザイナーとの協力関係があったそうです。
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初めまして (mako)
2023-01-17 15:25:57
足跡から辿って参りました。

私もオードリーの大ファンでした♪
高校のときに、名古屋シネラマまで映画を観に行ってました。
マイフェアレディーの花売り娘役を演じて居た時の逸話ですが。
泥の付いた服に身を包んだオード―リーから、それは香しい香りが漂っていたとか。
その香りはオードリーと仲の良かったジバンシーの「マリ―ジュ」という香水なのだそうです。
40代の頃になって知ったので、
わざわざ、デパートまで行ってかったのでした。
甘すぎず、それでいて、華やかで上品な香りで大好きでした。
友達は映画で英語の勉強をしていました。
そんな思い出のオードリーです。
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追記 (mako)
2023-01-17 15:27:17
訂正です、
「マリ―ジュ」は、「アマリージュ」の訂正です^^;
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mako様 (九州より)
2023-01-17 18:51:38
こんばんは。
ヘプバーンは私より一世代上になります。
「ローマの休日」は確かテレビの名画劇場で観たと思いますが、
「暗くなるまで待って」は学生のころ、映画館で観ました。
ジバンシーは香水も扱っているのですね。
彼女はジバンシーのファッションセンスが気に入って、衣装は全てジバンシーに任せたそうです。
コメント有難うございました。
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