今月の上旬に京都に小旅行しました。
このタワーを見ると京都に来たなと実感します。蝋燭のようなこの塔が出来た時は議論もあったようですが、今ではすっかり京都のシンボルになっています。実際は海の灯台をイメージしたものだそうです。
ホテルは利便性を考えて街中にとりました。ここは新京極通、三条を少し下ったところです。京都の繁華街です。昔は夕方ともなると修学旅行の生徒たちで賑わっていましたが、いまは外国人が目立ちます。
新京極通は商店街の中に寺院や神社が点在するのが特徴です。それには訳があります。
新京極通のすぐ西側に寺町通(昔の東京極大路)があります。豊臣秀吉によりここに集められた多くのお寺の境内は、縁日や見世物などで賑わっていたそうです。明治に入り、東京遷都で衰えていた市民の士気を盛り上げるべく、こうしたお寺の境内を整理し新しい通りをつくりました。それが三条から四条に至る新京極通です。(以上、新京極通にあった説明版からの引用です)
見世物小屋などの存在は新京極の繁華さにも影響しています。新京極は市民の娯楽の場でもありました。
四条通の一筋北に錦天満宮があります。新京極にある寺社の中でも一番賑わっており、参拝者が絶えません。祭神は菅原道真公です。
私達も参拝しました。右手には天満宮お決まりの撫で牛がいます。
すぐ西側の寺町通から錦天満宮を見たところです。天満宮の鳥居がビルに突き刺さっています。もちろんビルの方が後からできたものです。新京極の区画を整理する際に、鳥居の先端を考慮に入れていなかったためといわれています。NHKのブラタモリでも紹介されていました。
この写真で寺町通と新京極の関係がわかると思います。
この日の目的は錦市場です。午後には京都に着き銀閣寺にも足を運ぶつもりでしたが、雨模様だったので錦市場をゆっくりと歩くことにしました。
錦市場は京の台所ともいわれ、テレビでもよく紹介されます。新京極や寺町通はいつも来ていたのに、錦市場に足を踏み入れるのは初めてです。
錦市場は錦天満宮から西に走る錦小路沿いに400メートル続いています。その歴史は魚市場として始まった四百年前に遡ります。あまり知られていませんが、京都は地下水の豊富な土地でもあるのです。京の豆腐が美味しいのは地下水のお蔭だといわれます。10年以上前に、NHKで京都の地下水脈についての特集番組がありました。
大勢の人で賑わう錦市場のそぞろ歩きは楽しいものでした。昨年行った台湾の夜市とはまた雰囲気が違います。京都の台所とはいうものの、歩いているのは観光客ばかりのように見えます。
錦市場には京野菜や京漬物、海産物、蒲鉾、豆腐、菓子など多くの店が軒を連ねています。
試食もできる店もたくさんあるので、観光客でも楽しめます。京都に来たら寺社仏閣も良いですが、錦小路の散策もお勧めです。但し、多くの店舗では夕方の6時には店仕舞いが始まります。
揚げ蒲鉾の薩摩揚げの店です。九州では薩摩揚げを天ぷらといいます。一つ貰いましたが、こういう所で食べると尚更おいしく感じます。
この店は新形態でしょうか。左手には漬物樽があります。しかし右には生のフルーツドリンク、店の奥では日本酒の立ち呑みです。九州では角打ちといいますが、ここは枡酒ではないようです。
錦小路の所どころには定休日の店がありました。それぞれのシャッターには日本画が描かれています。さすが京都だと思いました。しかしよく見ると皆、伊藤若冲の画です。その訳は翌日、土産の京漬物を買い求めた店の人から教えていただきました。
錦市場で小腹を満たしたところで一度ホテルに戻ります。写真は寺町通です。昔は新京極と比べて裏通りのイメージで寂しい感じでしたが、いまは明るくなりました。
夕食は河原町通の東にある飲食街へ出掛けました。この日はあまり歩いていないので疲れもなく、ゆったりとした気分でお酒を頂きました。
京都に来られていたのですね。
新京極、寺町京極、錦、混んでいたのではないでしょうか。
以前とあまり変わらない景色だと思いますが、知っておられるお店ありましたでしょうか。
京都は明日まで最高に観光客が多いと思います。
紅葉と国宝展ともに人気です。
新京極や寺町は学生時代の時と比べると、
店はだいぶ代わったように感じます。
当然ながら今の時代にあった店が多かったです。
河原町通も店が入れ替わっていますが、
賑やかさは相変わらずですね。
紅葉のハイシーズンをはずして訪問しましたが、今日明日は大変な賑わいでしょう。