早いものでもう5月も半ば近くです。先月の下旬には、お世話している学童保育所の運営委員会を開きました。コロナ感染が急拡大しているので迷いましたが、密にならないよう工夫して短時間の開催です。学童保育を支えている地域の人たちが集まって、運営状況を報告し今年の事業方針などを話し合いました。新型コロナの影響は学童保育にも及んでいるのです。
ところで、爽やかな季節なのに遠出もできず、このところ少しブルーな気分です。それでもゴールデンウイークの晴れ間に、孫たちと近くの高良山へ登りました。高良山は312メートルの低山なので、登山というよりもトレッキングといったところです。この日は、いつもの参道ではなく自然歩道を歩きました。
途中の吉見嶽城址からの展望です。遠くに佐賀県の脊振山系が霞んでいます。高良山は古代から戦略上の要衝で、日本書紀に記された磐井の乱など多くの戦いが眼下の平野で繰り広げられました。天正年間に九州に兵を進めた豊臣秀吉もこの吉見嶽に陣を布きました。秀吉になった気分で久留米の町を眺めます。
自然歩道は山の斜面を縫うように走っているので、片側は崖地が続きます。
この道を歩くのは数十年振りです。きちんと手入れがされていて、周りの様子はそれほど変わっていませんでした。木には名前を書いた札がさがっています。孫たちにとっては初めて歩く道です。森の香りが漂う中を歩いていると、若い頃の気分が甦ってきます。
山頂下にある森林公園で昼食をとりました。ここはつつじの名所ですが、今年はもう花は終わっていました。
森林公園からの帰り、高良大社に寄りました。社殿は国の重要文化財。社殿の大改修を終え、駐車場も拡張されて近年は参拝者が増えているようです。一昨年には石段の横に簡易モノレールが出来て、お年寄りや障碍者にとっては便利になりました。
高良大社からは参道を下ってきました。自動車道路が開通する以前は、参拝者はバスで麓まで来て、この参道を登っていました。私が中学生の頃までは、一の鳥居から土産店や食堂など小規模な門前町が形成され、山中の参道途中に老夫婦が営む茶屋がありました。
孫たちは最近、学校行事や友達と遊ぶのに忙しく、会う機会が少なくなりました。この日は久し振りに一緒の時間を過ごして元気が出てきました。
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