久留米市美術館で「南薫造展」が開催されています。この画家については今回初めて知りました。南薫造は、いまの広島県呉市の生まれ。1902年に東京美術学校に入って岡田三郎助に師事します。同じ時期に久留米市出身の青木繁も同校に在学していて、黒田清輝に学んでいます。
卒業後に二人の歩んだ道は大きく異なりました。青木は失意のうちに放浪生活を送り、若くしてこの世を去ります。南は卒業後イギリスに留学し、欧米 . . . 本文を読む
太宰府の九州国立博物館で「皇室の名宝」展が開催中です。宮内庁三の丸尚蔵館に所蔵されている皇室のコレクションの中から百点近くが展示されています。各地から献上されたものや皇室に古くから伝えられてきた史料や書画、美術工芸品など素晴らしいものばかりです。
展覧会は二つの章立てで構成されています。
第一章は「皇室の近代を彩る」と題して、九州ゆかりの献上物や帝室技芸員の作品などです。 . . . 本文を読む
田中氏の作品の特徴は、対象物にミニチュアの人形や模型を組み合わせて独自の世界を作っていることです。会場では、パネルで対象物と人形とのスケール比較を例示していました。
お菓子が人形と同じスケール
人形が小さいとバームクーヘンが走路になります。
クラリネットを例にとると、人形の大きさで別の世界になります。
女性の . . . 本文を読む
日本では昔から、見立てを文化の中に取り入れてきました。枯山水などは見立てそのものですし、あるものを別のものになぞらえる見立ての手法は、芸術表現を豊かなものにしています。
そういう見立ての世界をジオラマの人形や日用品で表現した、田中達也「MINIATURE LIFE(ミニチュアライフ)」展が佐賀県立美術館でありました。氏の作品は数年前、連続テレビ小説「ひよっこ」のタイトルバックで、バスが畳の縁 . . . 本文を読む
久留米市美術館でコレクション展が開催されています。石橋美術館が撤退し、市の美術館としてスタートしてから2年余り。所蔵作品はまだ59点と少なく、今回の特別展も半数はブリヂストン美術館からの寄託作品です。
今回は九州ゆかりの画家たちの展示でした。今後も久留米を中心に、九州を主としたローカルな美術館として運営していくようです。ポストカードから何点か紹介します。
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