民主党よ、恥を知れ！　「小沢処分解除」に思う

５月９日（水）

　民主党が小沢一郎元代表に対する「党員資格停止処分」を解除したという。先日の東京地裁の判決が「無罪」と出たための措置だが、この党の幹部連中の幼稚さ加減には空いた口が塞がらない。

　３年前、「政権交代」を賭けた総選挙を前にして検察・マスコミが一体になって「小沢＝犯罪者」攻撃を開始し、失敗するや検察審査会まで動員して無理やり刑事被告人に祭り上げた。なんの根拠もないので検事は偽の調査報告書まで作って検察審査会に起訴させたのだ。

　進行している事の本質は僕のような市井の一老人にも見え見えだった。小沢一郎の政治生命を抹殺して「政権交代」を骨抜きにしようとする者たちの策謀だ。

　党首がこのような不当な攻撃にさらされているときに岡田や仙石や前原などという輩はこれと闘うどころか、後ろから鉄砲を撃って権力を簒奪した。

　彼らがやってきたことと言えば小沢党首が国民に約束してきたことの反対ばかりである。官僚支配の終焉どころか、霞ヶ関・マスコミとつるんで八ツ場ダムの建設再開・TPP・消費税倍増‥。

　近頃は特捜部の検事が作った偽の調査報告書がネットに流されたりして、一連の小沢抹殺作戦の内幕も暴露され始めている。検察やマスコミのやりたい放題にもそろそろ結末が見えてきたと言えるかもしれない。

　民主党がやらなければならないことは小沢処分の「解除」ではなく、処分の間違いを認め、小沢元代表と天下に謝罪することである。弁護士が闊歩しているのに「推定無罪」という憲法秩序のイロハさえ無視した。権力簒奪に夢中になってやったことに違いない。恥ずべきことである。　

　逆境にあっても冷静に対応してきた小沢一郎というひとはなかなかの人だと思う。顔面に歪みも見られない。森ゆうこ・川内博史議員らの真相解明の頑張りにも敬意を感じた。それに引き換え、わが川越の小宮山泰子議員の活動が見えなかったのはどういうことか。

　失われた３年間を取り戻すことはできない。しかし、今からでも小沢一郎元代表には頑張ってもらわなければならない。消費増税の阻止、原発再稼働の阻止を手始めに失われた信頼を回復する道をなんとしてでも切り拓く先頭に立って欲しい。

　検察とマスコミがつるんで仕掛けた政治的陰謀を失敗に終わらせた？意義は大きい。今日なお彼らの往生際は醜いが、市民の力で解体に追い込みたいものだ。

川越だより