川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

「日本・核武装」の悪夢

2013-05-13 06:08:11 | 政治・社会

「琉球はもともと中国領」といわんばかりの「人民日報」の論文には正直驚きます。1972年5月15日の施政権返還(米ー日)も認めない立場のようです。

 「人民日報」は中共(中国共産党)の機関紙です。中国は共産党の独裁国家ですから国家意思の表明と考えられます。尖閣諸島の領有宣言に続くむちゃくちゃです。

 僕は中国を「社会帝国主義」と認識し、アジアの覇権国家をめざしていると見てきましたがその勢いが早いなと感じています。

 北朝鮮の核武装が現実のものとなったようです。ソウルはもちろん、グアムにも東京にも北朝鮮の核攻撃が可能となったと考えられます。

 これは中国にとっても大変な脅威です。北朝鮮の核弾頭の標的が北京になることもありえるからです。

 北朝鮮を米国との緩衝地帯・属国ぐらいにしか考えてこなかった中共指導部もアタマをかかえているのでしょう。中国銀行などが北朝鮮の銀行の口座を閉鎖するなどの金融制裁に踏み切ったとのことです。

 6ヶ国協議の議長国として朝鮮半島の非核化に責任のある中国の面子は丸つぶれです。こんな状況と日本への強硬姿勢がどこかでつながっているのかも知れません。

 韓国では開城(ケソン)工業団地からの撤退に続いて北朝鮮に対抗して核武装するべしの世論が高まっているといいます。当面は韓米同盟の強化圧力かも知れませんが、核拡散防止体制は極東においても崩壊に向かっています。

 日本はどうなるのでしょう。安倍政権になって改憲への動きが加速していますが、「非核」の国是も怪しくなっていくかもしれません。

 日本国民の「非核」の思いは強いといっても周辺国の動きに刺激されて、首相のリーダーシップが発揮されればあっという間に政策転換ということになりかねません。小泉政権の時のあの熱狂を思い起こしてみてください。

 やろうとすればいつでも核武装の準備は整っているのです。

 核爆弾の原料になるプルトニウムは溜まりに溜まっています。安倍政権が原発の再稼動と核燃料サイクルの維持にこだわっているのは核爆弾の製造にかかわりがあるからだとも考えられます。運搬手段のロケットの開発は鹿児島で日々進んでおり、いつでも軍事転用ができるはずです。

 アメリカがおいそれとは許すはずがありませんから韓国や日本の核武装が直ちに実現するとは思えません。しかし、東アジアがきな臭くなってくる中で、「日本の核武装」が浮上する事態さえありうることをわたしたちは考えに入れておく必要があります。

東アジア動乱の気配の時代を「非戦非武装」の憲法の旗を掲げる者はどう生きればよいのか?愚考の日々の連続です。

 たまにはがんばって愚考を駄文にしようかと思います。達筆の人びとの護憲論があまりにノーテンキに見えるからです。

 

 

 


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