川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

石巻・水澤屋旅館  秋田・醍醐中卒業生のブログから

2011-09-27 10:30:54 | 出会いの旅

先日の東京行の電車で読んだ『東京新聞』の投書欄で石巻でボランティア活動をした50才の方が市民とのやりとりをつたえていました。

「われわれ中高年は何ができるか不安だし、(ヴォランティア活動に)つい躊躇してしまう」

「いや、来て下さるだけでいいんです。タクシー乗って、旅館に泊まって、食事して少し買い物してくれれば経済貢献になる。見たり聞いたりしたことをブログなどで発信してくれれば報道機関のような役割も果たしてもらえます

「もっと早く来るべきでした」

「いや、震災直後も今もあまり変わりありません。完全復興まで30年かかると思っているから。それよりも継続して来ていただけたら、うれしいですね

 こんな声を聞いて「石巻に行ってみようかな」という気が起こってきました。そこで2年前に世話になった水沢屋旅館のその後の消息を調べて見ました。

 秋田県横手市立醍醐中学校卒業生の会のブログにこんなやりとりを見つけました。

 Commented by ヒラツカ at 2011-04-21 00:32 x
夕方に水澤屋旅館の女将さんから連絡がありました。
予約帳をようやく見つけて皆様に連絡を差し上げていると。
旅館はほぼ全滅の状態で、2階には車が置かれて状態とのことでした。僕らはその後話し合い旅費を義援金にしましたと伝えましたら本当にしかたなかったと話してくれました。また再開したら必ず皆で伺うことを伝えましたが、残念ながら再開は無理とのことで諦めたとのことでした。今はまだ避難所で過ごしており、息子が体調を崩していてその世話をしているとのことでした。おかげさまで家族は全員無事で生きているだけでもよかったと話しておりました。とても残念なのは再開を断念したとのことでした。何かお役に立てることはありませんかと尋ねましたが、とにかくたくさんのお客様から温かい励ましの言葉を頂き、それだけで感謝しているとのことでした。最後に同級生の皆様によろしくお伝えくださいと、本当に来て頂けなくなったことに残念で申し訳けないと伝えてほしいとのことでした。以上みなさんへお伝えいたします。
 Commented by アキヒロ at 2011-04-21 00:50 x
水澤屋旅館の再開が断念されたという報告、なんともやり切れません。
この気持ちをどう表現していいものなのか。どうしたものなのか。
あらためて自分の無力を感じます。
 Commented by ヒロハル&エイイチ at 2011-04-21 01:18 x
本当に被災者の一人ひとりに様々な思いがあり、人生があるわけで、まさに27000人ひとり一人に存在してて、存在してたわけで、本当にムゴイというか言葉が見つかりません。
話は変わりますが、栄一が仙台の名取で仮設住宅の建築に汗を流しておりました。影像で見たり話を聞いたのとは大違いで、現場を見たら言葉を失うと栄一が話していました。
こんな時に栄一のように具体的に直接的に復興支援に携われるのを羨ましく思いました。このことをみなさまにお伝えしておきます。
 Commented by ゆきえ at 2011-04-21 05:25 x
水澤旅館の再開、断念ですか?楽しみにしてたのに、とても残念で仕方ありません 何かの縁であったのに少しでも役立てられたらと思いますが、実は私は朝日新聞の声の欄に水澤旅館の復興を願う文章を下書きしてる所でした。これも幻になってしまいました。生かされている私達に出来る事、東北人である私達に出来る事を少しでも考えたいと思います。。
 Commented by タクミ at 2011-04-21 10:41 x
水澤屋さんの報告ありがとうございます。夜寝る前に見たのですが、再開断念の報が残念で残念で、何と言ったらいいのか…なかなか寝付けませんでした。建物が流されなかったので、案外再開も早いのではと勝手に期待していただけに、浸水の重症にショックでした。女将さんの無念は如何ばかりかと思いますが、息子さんの体調のことや避難所生活のこともあり、そのことで精一杯なのでしょう。それでも、律儀に連絡をくれたんですね。今朝、改めて広春くんの記述を見たら「再開をあきらめた」とあります。これは現建物…とも解釈できます。今はまだ絶望の中にいると思いますが、時が経ち、町の復興が見えて来たり、被災者への支援がもっと形になってくれば、また希望も出てくるのではないでしょうか。何かをして暮らして行かなければならないわけだし。小さな民宿でも居酒屋でも何でもいいです。何年先になるのか分かりませんが、そこでみんなで飲めればいいなあと思います。全国にファンのいる旅館で、お客さんとの絆を大切にしている家族ですから、そんなこともあるのではと思います。これも縁だし、十五の会でもこれからずっと見守って行きましょう。
 Commented by 真佐樹 at 2011-04-21 18:15 x
そうだよな・・。タックのコメント読んでそうなってほしいと思い、そうできた時の楽しく幸せなシーンを想像しています。
4月の時点で旅館の再開は「無理」と知らされていたのですね。
この醍醐中学校卒業生の「15の会」の方たちは6月水沢屋旅館に泊まる予定だったようです。41年ぶりに小学校の修学旅行を再現するクラス会を企画していたのです。2011年1月22日のお知らせ記事です。女将さんの話に当時(1970年)の水沢屋旅館の様子が彷彿としてきます。東北各地の修学旅行団の受け入れで大わらわだったのです。僕も泊めて貰ったとき聞いた話です。

松島旅行(速報)

 
小6は12歳の時の修学旅行を41年ぶりに再現しましょう。

日時 2011年6月18日(土)~19日(日)
宿泊 水澤屋旅館 
〒986-0822 宮城県石巻市中央1-10-12 TEL 0225-22-2935
参加費 11500円(宿泊費10500円+事務費積立1000円)
参加申込み方法 3月10日までに参加費の振込みで完了

昨晩、水澤屋旅館の女将さんの水澤もり子さんとお話しました。
当時は羽後交通さんと契約をしていてシーズン時は毎日数台のバスが到着したとのこと。
女将さんは当時25歳であり、生きていれば105歳の父が漁師をしていたのだそうです。
当時の秋田県の先生方には、わらびやみずなどのおみやげを毎回たくさん頂きましたと。
石巻市は海の幸は豊富ですが山の幸を頂くことはとてもありがたかったと話しておりました。
女将は吉本喜劇に出てくる何とかさんに似ていると言われるそうです。
他にもいろいろ機関銃のごとくお話しをされましたが、最後に本人曰く私は無口で当時は美人というより可愛かったですとも。恐れ入りました。

さて、旅費ですが、8000円の海の幸料理コースに2000円の飲み放題コースにしました。
8000円の海の幸コースでも食べきれないかも知れませんとのことです。かなり期待できそうです。ただし旅館や施設などはかなり古いようで、こちらはあまり期待できません。
まぁ皆と昔話と現代話に花を咲かせおいしい料理と美味しいお酒だけで十分ではないでしょうか?

振込み先口座番号や詳しい内容をまたUPさせて頂きます。
基本的にこのような内容で進めていきたいと思いますがいかがでしょうか?
最終的に人数の確定を3月中旬頃までとのことです。
翌日の午前中に何か修学旅行気分を味わえるようにプランを考えてみます。

それにしても今朝も雪が振り続いています。
私の自宅は一階の屋根と積もり溜まった雪が同じ高さになりました。
家ごとかまくら状態です。これから雪かきをはじめます。
(広春) 
出典●http://jyugonokai.exblog.jp/14025799/
石巻に行っても水沢屋旅館には泊まれなくなったけれどお見舞いの一言くらいは伝えられるかもしれません。
それにしても「15の会」の方々も素晴らしい。50をすぎてからこうやってネットで交流しながら15の心を大事にし合っている。行けなくなってしまった旅行の代金は全額震災の寄付として送ったとか。
秋田県横手市(旧平鹿町)醍醐。隣のおじさん・森田昭四郎さんのお父さんはここの出だということです。こういう人たちの故郷も訪ねてみたいものです。
関連「川越だより」●石巻・日和山http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/def419571d917a98a953efb6e01c08fe
●石巻・水沢屋旅館http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/7502d48411046e0ca4e56d5120d25d82
●石巻・日和山公園からの風景http://blog.goo.ne.jp/keisukelap/e/4f5486797b4aafe8ec9d9a6d46d14546

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1 コメント

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ありがとうございます。 (ヒロハル)
2011-09-28 00:49:51
十五の会のヒロハルと申します。
当会ブログにコメントを頂きありがとうございました。
本当に今年ほど自然災害の恐ろしさを知った年はありません。
水澤屋旅館への旅行の再現は会員みな楽しみにしておりましたが、残念ながら果たすことはできませんでした。がしかし不思議なことにブログを通して思い出を語り合うことで旅行したような楽しい気持ちを得ることができました。
また復興を成し遂げた時期にみなで石巻を訪れて見たいと思っております。
ありがとうございました。
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