川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

Aさんの苦悩に応える道は…

2010-10-23 04:44:47 | 韓国・北朝鮮
 10月16日(土)晴れ

 川越祭りにカンちゃんとおばあちゃんのAさんが泊まりがけでやってきてくれた。おばあちゃんが病み上がりだというので休んでもらって、午後カンちゃんと祭り見物をした。カンちゃんの関心はお小遣いで買うおもちゃの品定めだ。

 駅近くでカンちゃんと別れて僕は御徒町に向かった。都立大島高校67年3月卒業生の同窓会。

 今年は鉄雄くんに会えるかもしれないとカンちゃんたちには悪いが出席することにしたのだ。

 僕が教員になって最初の生徒だった人たちばかりだがHR担任ではない。昔、新米教師の僕とよくつきあってくれた人たちが同窓会に声をかけてくれた。その一人が鉄雄くんだ。

 彼は69年僕が川越に住むようになってからも時に顔を出してくれて、車であちこちつれていってもらったりした。九十九里、十石峠(秩父困民党進撃路)、北信濃…。人生の節目節目に家族を含む交流は続いた。

 その鉄雄くんが欠席する同窓会が続いていた。脳梗塞をやって記憶に障害が出ていたのだ。

 友人たちが尽力して会う機会を一度は作ってくれたがあれからもう2年も経っている。

 会場に着くとその鉄雄くんが居た。僕のことも忘れないで居てくれた。それだけで十分だ
った。旧知との交流が二時間ほど続いてお開きとなった。

 鉄雄くんが幼なじみの秀樹くんと一緒に改札まで送ってくれた。少しずつでも旧友の記憶を取り戻して人生を豊かにしてくれるように祈るばかりだ。


 10月17日(日)曇り

 妻の車でカンちゃんとAさんを誘って埼玉子ども動物自然公園に遊んだ後、高麗神社にお参りした。

 頑丈に見えるAさんの心身の状況が良くないようだ。脱北してから年月はどんどん経っていくのに、北朝鮮の状況はますます悪くなっている。知友の訃報が次々と届く。残してきた家族との再結合も思うようには進まなない。
 
 責任感の強い人だから何も出来ないと自分を責めてしまうのだ。政権がくるくる変わって確固たる救出姿勢を確立出来ないことがAさんたちをいっそう苦しめている。

 北にすむ人々の状況が手に取るように見えるAさんにはやりきれない日々が続いているのだ。僕のような人間にもなにかできることはないのか?

 たのしい交流の続く一日だが僕も思いを巡らせ続けていた。

 



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