川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

「ふくしま再生の会」 田尾陽一さん

2013-01-21 05:24:38 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)

1月20日(日)晴れ

よく晴れたが吹く風が冷たい。一日、陽光の暖かいベッドですごす。

遠い昔(1973年夏)、北海道池田町の農村での生活をともにしたことがある田尾陽一さんが福島の飯館村を根拠地にして「東北復興」の活動に地道に取り組んでおられることを知った。うれしくなってブログ「愚者の声」を読ませてもらった。

東大闘争を闘った人で、「物理」だった。お連れ合いは僕の同僚で当時、非常勤講師専任化闘争の渦中にあった。

3・11以後、「フクシマ再生の会」というNPOを作ってその責任者として精力的な活動をされているようだ。

震災直後の「愚者の声」に田尾さんの思うところが書かれている。


 ■ 首都移転と東北復興

 東日本大地震、津波、原発事故は、日本の原子力技術の信頼性を根本的に失わせたとともに、日本の社会機能の安全性への疑問を世界に植え付けたと考えられる。私たち日本人は、この不信感を今後、長期間にわたり払拭する努力を続けなければならない。今後の東海大地震の予感を胸にする時、私たちは、社会的機能の分散配置を考えなければならないのではないだろうか?
 

 すなわち、東京集中の首都機能の大胆な分散である。東京でメルトダウンしている政府(中央行政機能)と国会、最高裁などを、那須ないし関西へ皇居とともに移転する。ついでに愚昧で不必要な国会議員を100人以下に減らして移す。

 東京は、皇居、国会、議員会館、官庁街を再開発地域として、徹底した安全設計の下に、国際化特区とする。

 
 東北地方は、自己決定権を持つ国際的な地域として復興をはかる。すなわち、農林水産業や観光や新しいエネルギー技術開発などを、アジアの人々とともに推進し、人材とノウハウの共有を推進していく。中央政府に集まる偏狭な政治屋や省益にしがみつく官僚群、復興資金に群がる狡猾な企業の排除を原則として、真にオープンでまじめで人にやさしい東北人の良い面を伸ばすモデル地域として、東北地方の自立を図る。

■福島の自然と生活の再生に向けた調査・交流・実験・行動のために、全国の人々の共同作業所を開設する

この21世紀初頭に、大自然の大きな力の前に人間が翻弄され、さらに安易に自然をコントロールできるという慢心の上に敗北した原発事故と言う三重苦の福島地域において、自然の力の前に謙虚に学びつつ長期間にわたり、自然を構成する空気・土・水・海・植物・動物そして人間の営みの本来の姿を復活させていかなければならない。

 このためには、被災を自分のものとして自立的に考える諸個人・諸国民、農林水産・牧畜などの知恵を持つ人々、自然を観察し分析するさまざまな技術を持つ人々が集まり、被災住民とともに学びつつ、本来の自然とそれらと共生する人間の生活を復活させる必要がある。この中で、長期にわたる原発の廃炉過程を看視し、最終的な自然の姿にもどる姿を見届けたいと思う。


 

 心ある人、力ある人は違うなあと思う。思ったこっとをしっかりと実践に移しておられる。

「ふくしま再生の会」●http://www.fukushima-saisei.jp/

思うことだけは僕にもできる。田尾さんの思いに僕は心から共感する。とりあえずゆっくりHPを読ませてもらおう。

 個人ブログの「愚者の声」の最新版には「原子力政策の欺瞞性」という論説が掲載されている。

「原子力政策の欺瞞性」●http://gusha311.blog55.fc2.com/


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