goo blog サービス終了のお知らせ 

川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

「不信」「嫌悪」が先行する人 姜尚中・東大教授

2012-10-09 07:33:25 | 在日コリアン

 10月8日(祝)晴

近くの蕎麦屋で『週刊文春』を見る機会があり、姜尚中・東大教授の家族にかかわる記事を読みました。障害を持って生育した息子さんが3年前になくなったということです。『悩む力』というミリオンセラーは亡き息子さんとの「合作」だということです。

 ぼくは人生の大半の時期を「在日コリアン問題」とともに歩んだ人間ですが、この人は苦手です。いつの頃からか不信感や嫌悪感が先にたってしまって著作を読む気にもなりません。影響力のある人ですから無視するわけにはいきません。図書館で借りて読んでみるとやはり「うさんくささ」を感じてどうしようもありません。『悩む力』はどうなのでしょうか。

 

 

スクープ速報

姜尚中が初告白「『悩む力』は亡き息子との合作」<iframe class="hatena-bookmark-button-frame" style="width: 50px; height: 20px;" title="" frameborder="0" scrolling="no" width="50" height="20"></iframe>

2012.10.02 18:00
姜尚中氏

 100万部を超えた大ベストセラー『悩む力』で有名な姜尚中・東大教授が、長男が非業の死を遂げていたことを週刊文春に初めて明かした。

「息子は3年前に亡くなっています。最終的な死因は呼吸困難だったと思いますが、生まれたときから多分、神経のインパルスが欠落していたというのがあった。逆子で生まれてきて、羊水が肺に入ってしまい、保育器にかなり長くいましたから。人によっては神経系の接続が非常に悪くなったりする病気がある。それが大きな原因だったと思います」

 長男の死は、いまだに姜氏に重くのしかかっている。

「隠していたわけではない。ただ、今はまだ、悲しみが抜けてないから……。自分の不幸をわざわざ人には伝えないでしょ?」

 しかし、いずれ長男のことは何らかの作品にしたいと考えているという。

「僕は本当の悲しみを知ったうえで『悩む力』を書いているんです。息子の死があったから、僕は『悩む力』が書けた。これは息子との合作です。実際、読者の中に、自分の命を絶つことを何とか思いとどまった人はたくさんいるんです。

息子が悩みながら思索を重ねていったのは間違いない。まだ僕はその全容を知りえてない。もう少し息子について僕がよくわかれば、彼との対話というかたちで本を書こうと思っています」

 姜氏は本誌の取材に、来年3月末に東大を退職し、キリスト教関係の仕事に取り組みたいと語っている。

「週刊文春」編集部

出典●http://shukan.bunshun.jp/articles/-/1872

 ぼくのこの人に対する拒絶感の根拠は大きく言えば二つあります。

①「北朝鮮王朝」を批判の対象から除外して「東アジア共同体」などという空論を撒き散らせて政治に混乱をもたらせていること。「政治学」なるものがとても「学問」などといえる水準にないことはこの人に限りませんが、あまりにもひどすぎないか。世界のどこに「金王朝」ほどの独裁国家が存在するのか。在日コリアンの10万人近くがここに送り込まれて人質同様にされているのではないのか。その現実を研究対象から除外してどういう東アジア政治学が成り立つというのか。

②在日コリアンは世代交代を重ねて今は在日3世が中心世代となり4世・5世が生育している。65万人を数えた在日コリアンは今日では38万人くらいになっている。若い世代を中心に帰化による日本国籍取得者が増加しているのが一因である。

 これはこれで自然な現象だといえるが帰化による国籍取得にはさまざまな問題点がある。その一つは改姓名を余儀なくされること。姜・趙・崔などの姓の人は日本の人名漢字にないという理由で帰化にあたって創氏を強要されている。

 このような不当な行政は直ちに改めなければならないが法務省は知らん顔を決め込んでいる。「帰化」「日本国籍取得」に在日コリアン団体や学者が否定的で、取り組もうとしないのをいいことにしているのだ。

 姜尚中・東大教授は在日コリアンの政治学者である。なぜ、こうした不当な事実に目をむけ是正を提案しないのだろうか。影響力のあるリーダーが動けば日本政府も無視できないはずだ。

これがぼくの不信感の根拠だ。

自分が「韓国籍」を維持していくのは勝手だ。だからといって「帰化」や国籍取得を政治学の研究対象から黙殺していいのか。ここには明らかに自己の立場に固執する非学問的姿勢が露呈している。東大教授は辞めたほうがいい。

2012年は在日コリアンにとって画期的な年だ。先年、韓国の国会の法制定により「在外国民」に国会議員と大統領選挙の選挙権が付与された。4月に国会議員選挙があり、12月には大統領選挙が行われる。韓国籍を持つ在日コリアンは韓国国民で選挙権を持つのは当然といえば当然だ。韓国民団はここぞとばかり「選挙権登録」キャンペーンを行っている。韓国政府発行の旅券を持っている19歳以上の国民が対象だ。政治的無権利状態に置かれてきた在日コリアンに始めて選挙権が付与され、投票ができるのだから革命的な事件だともいえる。

 しかし、笛吹けど踊らず、というか、4月の国会議員の選挙権登録はきわめて低調だったらしい。大統領選挙の選挙権登録はただいま実施中だ。どういうことになるのか。

 ぼくは在日コリアンが韓国の選挙権を行使するのはどだい無理だと承知している。いくら父祖のルーツの国だといっても大半の人にとっては住んだこともない「異国」だ。3世以降の世代については特に言えることだ。

 こういう人たちに「韓国人」だから、それを自覚して在外投票権を行使しようと呼びかけることが本当に妥当だとはとても考えられない。

これらの人々に認められなければならないのは日本の選挙権だ。首相になる人が出てきてもおかしくなんかない。なぜ、それができないのか?

 姜尚中・東大教授はこういう根本的な矛盾に対して研究を深め、在日のリーダーたちの意識変化と日本社会の改革を提起するのが仕事のうちではないのか。そういう肝心なことをさておいて「政治学者」といえるのだろうか。

 東大教授を辞めて「宗教学」に転じるとすればそちらのほうがぼくにはありがたい。できることならしばらく沈思黙考してなくなった息子さんと心行くまで対話していただきたい。