日本共産党新宿区議会議員 佐藤佳一

日本共産党新宿区議会議員です。 家族、妻、1男、1女、新宿区北新宿在住、現在地元の町会長です。

区民に寄り添ったコロナ対策をー緊急事態宣言を受けての新宿区の保育園、学童クラブ、学校、幼稚園の対応について

2020-04-09 16:58:13 | 子育て

(4月8日に行われた、区議会の委員会での報告と質疑した内容についてアップしました)

 新宿区議会は4月8日、「緊急事態宣言」発出後はじめての各常任委員会を開催し、新型コロナウイルスへの対応などについて調査や、報告に対する質疑を日本共産党区議団が各常任委員会で行いました。感染防止策として、通常は各委員会室で行うところを、本会議場と大会議室を使用することで人と人の距離を確保し、喚起と手指消毒、マスク着用などを徹底しました。

 文教子ども家庭委員会では、保育園・学童クラブや、学校・幼稚園における対応について、子どものことを第一に保護者に寄り添ったコロナ対策を求め質疑や提案を行いました。以下、文教子ども家庭委員会の主な内容です。

 

【保育園・学童クラブ】
保育園について
 3月からの一斉休校に伴って保育園の保護者にも可能な方は家庭で保育をしてもらうよう協力を依頼していましたが、5月6日までの臨時休校が決定したためこの協力要請も延長することになりました。
 協力依頼に応じて登園自粛した方には、日数に応じて保育料の減額・免除が行われていますが、区立20園の3月(平日)では150人〜200人前後が登園自粛、同じく4月1〜3日は220〜230人前後、4月6日400人、7日525人と増えていることがわかりました。
 また、育休中から復帰予定の方は5月1日までに職場復帰しなければ退園するというのが通常の決まりですが、育休を延長しても7月1日までに職場復帰すれば退園を迫られることはないという措置をとりましたが、これについては特に証明書などを求めることはしないということも確認できました。申請者数は集計中で、まだわかっていません。
 千代田区や豊島区、渋谷区など隣接区で保育園の休園が決定されていることも話題にありました。新宿区は今のところ休園する予定はないものの、10日に発表される東京都の要請内容によっては検討が必要になるとのこと。その際も、「明日から休園です、などという対応はできない。」と、保護者に配慮する意向が示されました。

学童クラブについて
 3月の一斉休校の時も、学童クラブで朝から子どもを受け入れ、普段は学童を利用していない方でも家庭での保育が困難なご家庭のお子さんは急遽の受け入れを行ってきました。5月6日までの臨時休校に対しても3月と同様の対応となります。
 前回と違うのは、普段は学童を利用していないけれど臨時的に利用する必要のある方については利用料を徴収しない(無料!)ということです。より困った人への対応という英断ですが、一方で「緊急事態宣言」となってから学童に通わせるのを控える保護者もいると思うので、保育園と同様に学童についても利用料の減免を行うべきと提案しました。これに対して区は、3月の時点で4月の間休むことを申請すれば利用料はかからないのが今の制度で、それ以上は考えていないと答えました。しかし、練馬区では4月6日以降1日も学童を利用しなかった場合は利用料を免除する措置をとっており、新宿区としてこれからでも検討すべきと要求しました。
 今回の臨時休校にあたって学校では、希望者に中小の提供が行われますが、児童館など学校以外の学童に通うお子さんが希望する場合は、2年生以上は自分で学校に昼食を食べに行き、1年生は指導員が引率して食べに行くことになります。

*3月・4月の学童クラブとひろばプラス(学童クラブ機能付き放課後こどもひろば)の利用状況(通常の登録・普段は利用していない児童の急遽登録)を確認しました。

〔学童クラブ(27室)〕
3/2〜3/25 980〜1100人(急遽117人*外数)
春休み
3/26〜3月末 1000〜1076人(春休み休業期間利用+急遽142人*外数)
4/1〜4/3 1400人前後(急遽227人*外数)

〔ひろばプラス〕
3/2 489人(急遽43人*内数)                             3/9 603人(急遽100人*内数)
3/16 727人(急遽106人*内数)                                        4/1 1231人(速報値)急遽の数は集計中              

 

【学校・幼稚園】
 当初は4月から学校再開の予定が、「緊急事態宣言」により二転三転する結果となり、中学校の入学式延期などの対応で学校現場が混乱する結果となりました。教育委員会も国や都の動きに翻弄され大変なことは理解できますが、学校の対応については現状ならこうで「緊急事態宣言」となったらこうすると常に先を見ながらシミュレーションを行い、それを学校と共有しておけば混乱なく現場への負担も少なくてすむのではないかと、意見を述べました。
 希望者に対して4月15日から昼食の提供が行われることについては、3月の一斉休校の際に日本共産党区議団が要望してきましたが、文教子ども家庭委員会でも複数要望が出ていました。今回は1食あたり百円で、就学援助対象のお子さんは無料、就学援助対象で昼食を希望しない場合は3月同様食費の補助を支給することを確認しました。実施にあたっては細心の注意が必要ですが、場所は基本的に体育館を使い、配膳は調理員が行います。昼食の申し込みは4月9日が締切となっていますが、8日午前中の時点で685人の申し込みがあり、小学生が多いとのこと。全体の5%余という数で、思ったより少ないようです。
 学習の保障についても質疑しました。当面、5月6日までの休校ですが、3月から2ヶ月以上も授業が行えず、今後長引くこともありえます。学校連絡日(登校日)にプリントを配布するなどの対応を行うとともに、ホームページにアップされている「新宿区おうちdeチャレンジ応援サイト」も活用できるとのことですが、他の自治体ではネット授業などの取り組みも始まっており、家庭の状況によってネット環境に差があることも考慮しながら学校のタブレットを活用することも含めて検討してはどうかという提案をしました。



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