次に、東中野駅の、バリアフリー化についてです。
東中野駅は中野区が2007年に行った調査では、利用者が6万2,000人います。そのうち、西口が4万5,000人、東口が1万7,000人利用しています。エレベーター、エスカレーターは西口だけには付きましたが、東口と約200メートル離れています。東口は、北新宿2、3、4丁目の新宿区民の方が多数利用しており、私も平日区民がどのくらい利用しているのか、2月8日に調査してみたところ、大東橋、万亀橋を渡って中野区に行く人は朝7時~9時の2時間で合計1110人もありました。東口は改札口まで北側階段が32段、南側が35段あり、ホームにはさらに階段を降ります。北側は、大東橋を渡ってユニオンモール内のエレベーター、エスカレーターが運行している午前10時~午後11時までの時間帯は利用することができますが、それ以外の時間と万亀橋側からではそれぞれ33段、36段の階段を登らなければならず新宿区の住民の方からもエレベーター、エスカレーターをぜひつけてほしいという要望が多数寄せられています。
国土交通省では、バリアフリーの基本方針を定め、2020年度までに利用客3,000人以上の駅ではバリアフリー、ワンルート整備率を100%にするということを定めています。また、2013年には、公共交通の円滑化整備ガイドラインの改訂が行われ、「離れた位置に主要出入り口が存在する場合に、その全ての主要出入り口においてバリアフリー経路を確保する必要がある」との項目が追加されました。さらに昨年、特別区議長会が、23区内の鉄道駅については、1日当たり5,000人の利用客を超える改札出口が複数存在し、分かれている場合には、2ルート目についても東京都や国に対して助成をしてほしいという要望を出しています。
中野区が、2009年に策定した都市計画マスタープランでは、「駅東口及び駅周辺のバリアフリー化をすすめ高齢者や障がい者などが不自由なく駅を利用できるように鉄道事業者に駅舎の改善を要請します」と謳っています。中野区の担当者とお会いしてうかがったところ、東中野駅は西口のバリアフリー化が実現したので、次は東口のバリアフリー化に向け来年度現況調査を行う予定で、再来年度にはJRに対して東口のバリアフリー化を要望したいとのことでした。新宿区とは、2月13日担当者レベルでの協議も行われ協力してすすめることが話し合われました。
そこでお聞きします。東中野駅東口のバリアフリー化の実現に向けて、引き続き中野区と緊密に連携し早急に具体化すべきです。新宿区も中野区といっしょに東中野駅のバリアフリー化をJRに働きかけるべきです。以上お答えください。
(答弁)
東中野駅のバリアフリー化についてのお尋ねです。
東中野駅東口は、新宿区民も多く利用することから、中野区とバリアフリー化の実現に向けた協議を行ってきました。
中野区が、来年度東中野駅の現況調査を予定していることから、その調査結果を共有し、実現方策を検討するなど、連携を深めていきます。こうした連携の中で、JRへの働きかけを含め中野区と協議をしていきたいと考えています。