負け慣れてないだろうに、アイルランドは良き敗者でした〜

BBCをして「静岡の大番狂わせ」と言わしめた昨日のラグビーアイルランド戦。夫婦でテレビで観戦して大興奮、夕食にはスパークリングワインでお祝い。

アイルランド代表の監督ジョー・シュミット氏は、試合後の記者会見で「日本があんなことをできるのを見たのは、今回が初めてではないし、簡単に勝てる相手ではないだろうと予想していたが、その予想が不幸にも的中してしまった。彼らが全力で向かってくるだろうと予想していたし、恐ろしくタフな試合をするだろうと思っていたが、それが現実のものとなってしまった」と、今回の日本の試合ぶりを、あれは決して奇跡ではない、というような発言を繰り返した。

当然だけど「3,4うちに厳しいペナルティーが出て、それで日本を勢いづかせた」というようなことを言っていた。もっとも、日本はオーストラリアのガードナー審判の笛では一度も勝ったことがなかったそうで、そういう意味でも日本には価値のある勝利だったと言える。

そういえば、アイルランドは過去のW杯で、開催国チームには勝てていないらしい。前回のイングランド、その前のフランスにも負けてる。

まぁ、これだからね〜（苦笑）。

テレビの画面には、日本とアイルランドのレプリカユニフォームを半分に切って縫い合わせたユニフォームを着ている日本人やアイルランド人が映っていた。アイルランドのグリーンのユニフォームを着ているのに、顔は真っ白に赤という日の丸カラーで応援してるアイルランド人もいた。

サッカーの観戦では、ホームチームのサポーターとアウェーチームの応援はくっきり分かれて座るので、どっちも応援してる的に隣り合わせに座ってる光景は、新鮮。ラグビーの試合はサッカーの試合の何倍ものビールが売れるという。熱く応援するけど自分たちもその場所で楽しむ、だから敵のファンも仲間、ってことなのかな。

シュミット監督は、後半日本に1点も入れさせてもらえなかった自分のチームを鼓舞するように「チームの真価はここからどう立て直すかにかかっている」とも言っている。ほんと、そうだよね〜。

BBCは、日本の躍進でアイルランドの決勝リーグ進出は確約されたものではなくなった、と報じている。

アイルランドの次の相手はロシアで神戸での試合だそうだから、頑張って欲しいなと思った。

ちなみに、ラグビーのアイルランドチームは、アイルランド共和国と英国の北アイルランドが一緒になって「アイルランド島」全体で一つのチーム。そういう意味でも応援したくなるチームなのに、こんなにgood loserしてくれちゃったらファンになるしかない。