Parc d'X

tweet & book review

5月29日(日)のつぶやき

2016-05-30 05:06:08 | 日記

ジョン・バンヴィル『ケプラーの憂鬱』読了。ケプラーの伝記をベースとしながらもケプラーの理論を小説の形式自体で表現したような物語。精緻に組み上げられた物語の構造は、複雑極まるがその複雑さはこの世界そのもの。真理への道も複雑さから湧き上がるもの。秩序づけようとすることは物語ること。


形式の追求、秩序の希求。拡散する世界を繋ぎ止めようとする試み。見たい知りたい分かりたいという思いを形にしようとするとき、語りの枠こそ問題なのだ。



コメントを投稿