株価が2万円を超えても我が暮らしは大して変わりはしないだろうが、パンツ、あるいはアンダーウェアはUNIQLOで買うのはもうやめてISETANでカードで買おうとふと思う。
『ローマ亡き後の地中海世界』文庫1巻目読了。日本人よ、これが西洋の歴史だ!という感じ。凄惨過ぎてリアルに想像するのさえも難しい。ダンテの神曲の地獄編てこういう中世を経て生まれたものなんだな。
現代のイタリアの側から書かれた筆致で読むと、サラセン人の残虐さばかりが際立ってしまうが、その残虐さはまっさら人間の宗教的熱狂から来ていて、しかもその狂信は大勢に影響があり、結果として文化的発展の遠因になってることは直視すべき事実。直視したくない現実。
思えばドラクエもFFもゲームというものは何もかも、大概ずっと闘っているんだよな。坂の上の雲を読んでカタルシスを得るのも、自分を秋山東郷児玉の側に置いてしまうからだし。所詮99%は散って草木となる身です。草木になれればいいほうです。
こないだ『磁力と重力の発見』の第1巻も読了。遠くに作用する力、磁力と重力は言葉の深化ととも発見されなくてはならなかった。呪術や魔術が科学に変わるまでの歴史は、哲学と宗教の相克を超えて、人間が単なる人間になる過程でもある。こういう本が日本人によって日本語で書かれたのが凄すぎる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます