ジョン・バンヴィル『無限』読了。間も無く死に行く老男性を取り巻く人々と神々。人間界に紛れ込む神々たちの戯れの暇つぶしに人々は翻弄されていたとしても、この世界はそれなり生きるに値する何かはあって、死ぬには惜しいこともあって、でも何より死んでしまうからこそ愛おしい時間がある。
— kc1027 (@kc1027) 2016年7月30日 - 13:02
人は日々を死んでいく。死なない神は死んでいく人を戯れの相手に日々をやり過ごし、死ねないから本当に偏った愛に溺れすぎることもない。事件も事件ですらない。人が抱く変な感情や避け難く衰える肉体とその死の境目の混濁の中にしばしタユタウようなえもいわれぬ読書体験。読書の極みみたい。
— kc1027 (@kc1027) 2016年7月30日 - 13:07
ジョン・バンヴィルとイアン・マキューアンの作品があれば、淡々と日々を過ごし死んでいくことも悪くはないかな、と少し思える。
— kc1027 (@kc1027) 2016年7月30日 - 13:08
いつか仕事もせずに『土曜日』や『無限』を再読する日々を楽しみに取っておこう。
— kc1027 (@kc1027) 2016年7月30日 - 13:09