「実にそういうことだ。でもね、田中カフカくん、これだけは覚えておいた方がいい。結局のところ、佐伯さんの幼なじみの恋人を殺してしまったのも、そういった連中なんだ。想像力を欠いた狭量さ、非寛容さ、ひとり歩きするテーゼ、空疎な用語、簒奪された理想、硬直したシステム。僕にとってほんとうに怖いのはそういうものだ。僕はそういうものを心から恐れ憎む。なにが正しいか正しくないか・・・。もちろんそれは重要な問題だ。しかしそのような個別的な判断の過ちは、多くの場合、 あとになって訂正できなくはない。過ちを進んで認める勇気さえあれば、 だいたいの場合とりかえしはつく。しかし想像力を欠いた狭量さや非寛容さは 寄生虫と同じなんだ。宿主を変え、かたちを変えてどこまでもつづく。そこには救いはない。僕としては、その手のものにここには入ってきてもらいたくない。」 大島さんは鉛筆の先で書架を指す。もちろん彼は図書館ぜんたいのことを言っているのだ。
「僕はそういうものを適当に笑い飛ばしてやりすごしてしまうことができない」
(『海辺のカフカ・上巻』村上春樹著 大島さんのセリフ)
Imagine - John Lennon
「僕はそういうものを適当に笑い飛ばしてやりすごしてしまうことができない」
(『海辺のカフカ・上巻』村上春樹著 大島さんのセリフ)
Imagine - John Lennon
このテーマは深いですよね@号泣
涙が止まらなくなります。うう
しーさま・・・(涙)!
もうねえ・・・・ちょっと想像すりゃ分かるってもんだろ?・・・と問いたいです・・・。