映画『悼む人』観てきました。
原作は読んでいた。めちゃくちゃ感動したので
売らずに家の本棚にある。だけど、内容が重すぎて読み返すこともないうちに・・・映画化。
・・・という訳で、すっかり原作を忘れた状態で映画鑑賞。
・・・・感動いたしました!!
でも、めっちゃ・・・やっぱり難しい!
今現在、存在しない人に対して、
存在するかのように語りかけることで(この映画で言う『悼む』)
存在していていいのか迷う自分に対して、
存在する意味を自分なりに見出した若者の話・・・かな?
宗教家の方やお坊さんが、この映画の主人公静人さんのように
あちこちの見知らずの死者を悼んで回られる・・というのなら
世間の人も「なるほど」なのだろうが
この主人公静人さんは、一般青年男性・・・
世間的には「そんなことしてないで、働いて金稼げ!」の年齢に当たるわけです。
ところが、この静人さん・・・
自分の信じた方法で独自の『悼み』でもって全国各地を
貯蓄を崩しながら回ってる・・・。
自殺願望に憑りつかれていた彼には、この行為が生きる糧になっていたから・・・。
自分を待っている家族がいるということが分かっているにも関わらず
そこに留まり弔い続ける・・・『ビルマの竪琴』を
思い出しました。
あの主人公も、僧侶でもないし最終的には
敵味方関係なく弔いのシーンがありました・・・・
静人さんもそうでしたが、亡くなられた理由は関係ない・・・
とにかく亡くなった方に語り掛ける・・・という悼みの方法・・。
死んだら、『仏さん』になる・・・生きてる時にしたこと・しでかしたこと・・は
死んだら・・・もうそんなのあまり関係ない・・というのは
日本人ならではの感覚だ・・と、どこぞで読んだことあるけど
このお話にも、根本にはそんな『日本人ならでは』の感覚が
微妙に織り込まれているのかもしれない・・・。
そしてもう一点。
癌に侵され余命わずかな母親(大竹しのぶさん・・もの凄く素晴らしい演技でした!)のことを
知った後でも、旅を続け、納得してから実家に向かう・・・という
静人の態度に・・・・
友人Sちゃんは「この男の考えてることが理解できん!(怒)だから
この話好きじゃない!」と言っていた。
なるほど・・・・なんですよね!!
しかし、
死を望みつつあった息子が、誰にも迷惑かけず、
納得いく生き方をしてんだもん・・・
世間で言われる「そんなことしてないで、働いて金稼げ!」の年齢の男性なんだけど
お母さん的には、もう・・・そんなこと
ど~~~でもいい・・・って感じなんじゃない!!
死に際に会えなくてもそれもどうでもいい・・・
ここで、母親の息子に対する『執着』が切れてる・・のを感じた。
静人の後を追っかけて一緒に旅する奈義倖世(石田ゆり子さん・・これまた圧巻の演技!)が
自分が殺してしまった・・・そして死後も自分を縛り付ける
夫(井浦新さん・・これまた気持ち悪いぐらい凄い演技!)への執着からの離脱・・
この映画のもう一つのキーポイントは『執着』しているものからの卒業なのではないか?
・・・と家に帰って来てから考えさせていただいた映画でした。
もの凄く『仏教』的な映画かもしれない・・・
(仏教がなにかよく分からんが、最近『100分で名著』にはまってるから・・(笑)
なんとなくそうなのでは・・と!)
・・・・高良健吾くんの『悼み』のポーズに
胸がキュンキュン♪・・・いい映画なのに、ここにキュンキュン♪って
不謹慎だわあ・・・♪
本当に素敵な俳優さんだ!!醸し出てるもんが素敵すぎる!!
WOWOWでやってた『罪と罰』の弥勒くんの狂気の演技も凄かったが
今回のような静かな静人も素敵であった・・・。
いい俳優さんを映画館で観れて幸せ!!生きてるってありがたい♪
激しく眼福♪♪♪
原作は読んでいた。めちゃくちゃ感動したので
売らずに家の本棚にある。だけど、内容が重すぎて読み返すこともないうちに・・・映画化。
・・・という訳で、すっかり原作を忘れた状態で映画鑑賞。
・・・・感動いたしました!!
でも、めっちゃ・・・やっぱり難しい!
今現在、存在しない人に対して、
存在するかのように語りかけることで(この映画で言う『悼む』)
存在していていいのか迷う自分に対して、
存在する意味を自分なりに見出した若者の話・・・かな?
宗教家の方やお坊さんが、この映画の主人公静人さんのように
あちこちの見知らずの死者を悼んで回られる・・というのなら
世間の人も「なるほど」なのだろうが
この主人公静人さんは、一般青年男性・・・
世間的には「そんなことしてないで、働いて金稼げ!」の年齢に当たるわけです。
ところが、この静人さん・・・
自分の信じた方法で独自の『悼み』でもって全国各地を
貯蓄を崩しながら回ってる・・・。
自殺願望に憑りつかれていた彼には、この行為が生きる糧になっていたから・・・。
自分を待っている家族がいるということが分かっているにも関わらず
そこに留まり弔い続ける・・・『ビルマの竪琴』を
思い出しました。
あの主人公も、僧侶でもないし最終的には
敵味方関係なく弔いのシーンがありました・・・・
静人さんもそうでしたが、亡くなられた理由は関係ない・・・
とにかく亡くなった方に語り掛ける・・・という悼みの方法・・。
死んだら、『仏さん』になる・・・生きてる時にしたこと・しでかしたこと・・は
死んだら・・・もうそんなのあまり関係ない・・というのは
日本人ならではの感覚だ・・と、どこぞで読んだことあるけど
このお話にも、根本にはそんな『日本人ならでは』の感覚が
微妙に織り込まれているのかもしれない・・・。
そしてもう一点。
癌に侵され余命わずかな母親(大竹しのぶさん・・もの凄く素晴らしい演技でした!)のことを
知った後でも、旅を続け、納得してから実家に向かう・・・という
静人の態度に・・・・
友人Sちゃんは「この男の考えてることが理解できん!(怒)だから
この話好きじゃない!」と言っていた。
なるほど・・・・なんですよね!!
しかし、
死を望みつつあった息子が、誰にも迷惑かけず、
納得いく生き方をしてんだもん・・・
世間で言われる「そんなことしてないで、働いて金稼げ!」の年齢の男性なんだけど
お母さん的には、もう・・・そんなこと
ど~~~でもいい・・・って感じなんじゃない!!
死に際に会えなくてもそれもどうでもいい・・・
ここで、母親の息子に対する『執着』が切れてる・・のを感じた。
静人の後を追っかけて一緒に旅する奈義倖世(石田ゆり子さん・・これまた圧巻の演技!)が
自分が殺してしまった・・・そして死後も自分を縛り付ける
夫(井浦新さん・・これまた気持ち悪いぐらい凄い演技!)への執着からの離脱・・
この映画のもう一つのキーポイントは『執着』しているものからの卒業なのではないか?
・・・と家に帰って来てから考えさせていただいた映画でした。
もの凄く『仏教』的な映画かもしれない・・・
(仏教がなにかよく分からんが、最近『100分で名著』にはまってるから・・(笑)
なんとなくそうなのでは・・と!)
・・・・高良健吾くんの『悼み』のポーズに
胸がキュンキュン♪・・・いい映画なのに、ここにキュンキュン♪って
不謹慎だわあ・・・♪
本当に素敵な俳優さんだ!!醸し出てるもんが素敵すぎる!!
WOWOWでやってた『罪と罰』の弥勒くんの狂気の演技も凄かったが
今回のような静かな静人も素敵であった・・・。
いい俳優さんを映画館で観れて幸せ!!生きてるってありがたい♪
激しく眼福♪♪♪