山はしろがね

ロシア文学/スキー@稚内(~2017.3)

北原白秋の小樽・サハリン……

2013-08-31 23:39:49 | ロシア
 小樽文学館で開催されている「北原白秋の小樽・サハリン旅行展」に行ってきた。  白秋は1925年に北海道と樺太を旅した。帰路に立ち寄った札幌での思いから,「この道」が作られたのだという。  展覧会では,北海道や樺太の事物や異民族(先住民やロシア人)を描く白秋の詩文(紀行文「フレップ・トリップ」や『赤い鳥』掲載の童謡)がたくさん掲げられていた。サハリンの風景もロシア人の佇まいも馴染みのものである . . . 本文を読む

オレーシャとスポーツ

2013-08-28 21:47:48 | ロシア
 北大の院生が組織しているという「ユーラシア表象研究会」に招かれて,「オレーシャとスポーツ」と題した報告を行ってきた。  この研究会はわずか2名の院生が,自分たちが発表したり,ゲストスピーカーに発表を依頼したりすることで,維持しているらしい。何だかすごいな。    スポーツを作品の中に取り上げたロシアの作家は少なくないのだけれど,絵画や彫刻と違ってスポーツ文学というジャンルは成立しなかったよ . . . 本文を読む

術後4ヶ月

2013-08-27 18:10:01 | 前十字靭帯再建
 前十字靭帯再建手術をしてから4ヶ月ほど経過し,今日はリハ室で筋力測定をした。  患健比は伸展が93%,屈曲が74%。  一応は順調らしいのだけれど,屈曲がまだまだですな。ハムストリングがなかなか戻らない。前回の測定から2ヶ月近くが経つというのに,10%しか伸びなかったな。まあ,伸展が順調すぎるだけなんだろうね。焦ってはいけない。  ジャンプからの片足着地というのが,新しくメニューに加わった . . . 本文を読む

コリアン・ネットワーク

2013-08-26 22:53:52 | ロシア
 サハリン樺太史研究会の例会にお邪魔させていただいた。  まずは玄武岩氏の『コリアン・ネットワーク』の著者を囲んでの合評会。歴史学や地域研究とも重なる部分のある研究書なのだけれど,やはりメディア論が基本になっているのが新鮮に思えた。  それが終わってからは,革命直後の混乱期における北洋漁業についての報告が中本健司氏からあり,自由出漁をめぐって堤清六の日魯漁業株式会社と日本の外務省の間に対立のあ . . . 本文を読む

境界研究(香月泰男,工藤信彦)

2013-08-25 23:48:18 | アート・文化
 北海道大学総合博物館の「境界研究」展の香月泰男,工藤信彦の回に足を運んだ。  この博物館では「巨大ワニと恐竜の世界」という展示も開催されていて,巨大な骨を見るために子供たちがたくさん来場していた。その子供たちが「境界研究」コーナーの前でグルグル回っている大きな地球儀に歓喜し,そして「さわるな」と親に叱られる。私がいた1時間余りのうちに,そのやり取りが何度繰り返されたことか…&he . . . 本文を読む

愛媛FCに快勝

2013-08-22 01:23:03 | 日記・エッセイ・コラム
 昨日はコンサドーレ札幌と愛知FCの試合を見るために,仕事を終えてから厚別に行った。結果は3-0で札幌の勝利。   5月に見に来た時は風も強く,高いパスを回してもゴールが決まらないというストレスのたまる試合だったのだけれど,今回は楽しく見ることができた。低く早いパス回しも見られたし。ゴール左のネットを揺らした前田のシュートは,実に見事に曲がっていたし。昨日がデビュー戦だった「ベトナムの英雄」レコ . . . 本文を読む

毎日どしゃぶり

2013-08-21 13:33:25 | ロシア
 日曜日に札幌に来て,月曜日から北大のスラブ研究センターで,客員研究員として働いている。毎日,朝から晩までパソコンに向かったり,図書館で本を読んだりしているだけだから,傍で見ていると働いているように見えないかもしれないけれど……。  札幌もまだ暑い日が続いているのだが,秋雨前線の影響で時々,どしゃぶりの雨に襲われる。日曜日に地下鉄を下りるやいなや,いきなりそういう状況 . . . 本文を読む

チェブラーシカとロシア・アニメーションの作家たち

2013-08-19 01:12:33 | アート・文化
 札幌に向かう飛行機まで時間が少しあったので,八王子市夢美術館まで「チェブラーシカとロシア・アニメーションの作家たち」展を見に行った。    八王子駅から美術館までの道を歩くのが,暑くてまいった。しかも,道に迷った。八日町の交差点で左折ということは頭に入っていたのだけれど,西の道に行かなければいけないのに,南に進んでしまったのだ。だから,中央線の方に戻ってしまい,踏切が登場した時に愕然とするこ . . . 本文を読む

『人生と運命』はすごいのか?

2013-08-18 02:27:43 | ロシア
 昨日の午後は学士会館で亀山郁夫先生が代表研究者を務めている科研プロジェクトの研究会があり,「グロスマンの『人生と運命』って,本当にすごい作品なの?」っていう,それだけ聞いただけではずっこけそうな問題について,かなり真剣な議論が交わされた。  いや,歴史家の一部の皆さんにとって,こういう作品は古臭い全体主義批判に思えるようなのである。そういうものを歓迎する出版社や読者や文学研究者が,物知らずで困 . . . 本文を読む

雨が降る前に

2013-08-15 23:59:00 | 日記・エッセイ・コラム
 昨日の夜,大雨が降っていた。夏の間,ずっと雨の降らなかった稚内なのだけれど,ここに来て雨の日が続いている。  今日も午後になると空がどんよりと曇ってきて,雨が近いことをうかがわせていた。娘とカエルを放しに公園に行くと,干上がっていた湿地には雪どけの頃のように水が戻っていた。  今日はカエルを3匹放した。どうか溺れたりしませんように。  夜には雨が降り出した。  (8/15)成体83匹,死 . . . 本文を読む

第5回スラブ・ユーラシア研究・東アジア・コンファレンス

2013-08-11 01:05:48 | ロシア
 昨日は「第5回スラブ・ユーラシア研究・東アジア・コンファレンス」の2日目。午前の最後のパネル司会をし,午後の最後のパネルで討論者をした。  司会はロシア語でやっても良さげな雰囲気だったのだけれど,この日に備えて英語で司会をする練習をこっそりしていたので,せっかくだから英語でやってみた。質疑応答に入ると,討論者も報告者もフロアからの質問者も全員ロシア語で話し始めたので,司会者である私も結局はロシ . . . 本文を読む

八尾駅前でなく近鉄八尾駅前

2013-08-09 23:59:00 | ロシア
 「第5回スラブ・ユーラシア研究・東アジア・コンファレンス」に参加するため,大阪経済法科大学の「八尾駅前キャンパス」に行こうとしたのだけれど,「八尾駅前キャンパス」は八尾駅前ではなく近鉄八尾駅前にあるのだった。  八尾駅前に行っちまったよ。  八尾駅からは歩くと30分近くかかるので,タクシーに乗ろうとしたのだけれど,タクシー乗り場で待ってもタクシーが来ない。大阪郊外では電話をかけてもタクシーは . . . 本文を読む

SST Satellite2.0

2013-08-08 22:55:17 | 日記・エッセイ・コラム
 関空に来た。  関西国際空港の略称はKIXというらしい。最後の字のXは何を意味するのかと思ったら,KIAがすでに別の空港で使われていたので,Xに代えられてしまったのだそうだ。ううむ。  そのKIXのオリジナルグッズを扱っている売店を見つけた。   . . . 本文を読む

古儀式派のサッカー・チーム

2013-08-06 02:15:33 | 魚眼図
 ロシアのサッカーの草創期,1910年から13年までモスクワ・リーグで4連覇を遂げたオレホヴォ・ズエヴォのサッカー・クラブ「クラブ・スポーツ・オレホヴォ(モロゾフツィ)」について,エッセーを書いている。  岩本和久「古儀式派のサッカー・チーム」『北海道新聞』2013年8月1日夕刊,5面。  下斗米伸夫『ロシアとソ連』(河出書房新社)に古儀式派がサッカーを支援したということが記されていて,どうい . . . 本文を読む

大きな音も怖くない

2013-08-05 00:15:05 | 日記・エッセイ・コラム
 「みなと南極まつり」の花火大会を見に行った。  幼児の頃から「花火は大きな音がするから嫌だ」と言って,いつも耳を塞いでいた娘なのだが,今年は音を気にせずに楽しんでいた。また大人になったんだね。   ***  カエルは昨日は12匹,今日は3匹を放した。残りも少なくなってきた。残念なことに,今日の午後,変態を終えつつあった1匹が死んでしまった。  成体77匹,死亡4匹。 . . . 本文を読む