山はしろがね

ロシア文学/スキー@稚内(~2017.3)

消えゆく「限界大学」

2017-02-22 22:16:15 | 本と雑誌
 小川洋『消えゆく「限界大学」』(白水社)という本を読んでいた。  高校教員や私大の教員をされていた方の著書なので、受験生の立場から定員割れの大学を揶揄するような類のものではない。日本の文教政策や大学の現場の問題点を淡々と指摘するものとなっている。  定員割れを起こしている大学の多くは、1964~68年に新設された大学や、あるいは1986~2005年に短大を4年制に改組した大学なのだそうだ。 . . . 本文を読む

ツレうつ

2016-06-10 01:00:27 | 本と雑誌
 『ツレがうつになりまして』という鬱との闘病をテーマにしたエッセーというかマンガが10年くらい前にヒットしたのだけれど、娘がそれを読み始めたことを機に、我が家では時ならぬ細川貂々ブームが起きている。  結婚をテーマにした『イグアナの嫁』とか、子育てをテーマにした『ぷにぷに』とか、妻と娘とでもう片端から読んでいる。私も仕事の合間に、ちらちらと読んでいる。  セツ・モードセミナーについて書いてある . . . 本文を読む

アルパカ牧場日誌

2015-11-03 01:36:04 | 本と雑誌
 『アルパカ牧場日誌』という冊子をいただきました。著者はビバアルパカ牧場の小澤祐子さんで、『あさひかわ新聞』の連載エッセイをまとめたもののようです。  愛らしいアルパカに囲まれながら、スタッフの皆さんが少しずつ牧場を整備していく姿が描かれていて、優しい気持ちになれます。「北の国から」の厳しさとも、「まちづくり」とか「地域おこし」といった標語を唱える、背広のおじさんたちの世界とも違う、もっとナチュ . . . 本文を読む

秋元康の仕事学

2015-06-01 23:41:01 | 本と雑誌
 『秋元康の仕事学』(NHK出版、2011年)なる本を読んでいた。NHKの番組をまとめたものだ。  1時間もあれば読めるビジネス書のようなものになぜ手を出したかというと、今年は仕事の転機だと思っているからである。そういう時期はあって、それは直観的にわかる。  興味を持つ人がいるとも思えないのだが、これまで15年くらい続けてきた仕事のやり方や目標設定は変えるべき時だと思っている。「計画を作る」と . . . 本文を読む

私の本棚

2014-09-02 23:10:30 | 本と雑誌
 「あの人の本棚」という展示の形で,私の好きな本を稚内市立図書館に並べてもらっていた。せっかく来てくれた人に悪いので,図書館に提示したリストは展示が終わるまでここには書かないようにしていたのだけれど,無事に終わったようなので原稿をアップしようと思う。  ロシア語教師ということで,『カラマーゾフの兄弟』や『戦争と平和』を期待されているのだろうなとは思ったのだけれど,そういう教科書的な回答ではなく, . . . 本文を読む

検証 大学改革

2013-06-07 23:08:19 | 本と雑誌
 昨年秋にこの世を去ったという山上浩二郎の『検証 大学改革』(岩波書店,2013年)を読んでいた。  大学で働いている者にとっては既知の情報ばかりだが,大学が20世紀と同じ形で続いていると思っている市民の方がいらっしゃるのであれば,ぜひ読んでいただきたいと思う。大学や学生に対しても一定の理解を示しているので,好感が持てる。  大学は国や大企業の要請にただ従うのではなく,主体的に行動してほしいと . . . 本文を読む

「夢」を持つことに対する罰

2012-09-30 23:55:36 | 本と雑誌
 小林よしのり,中森明夫,宇野常寛,濱野智史の対談『AKB48白熱論争』(幻冬社新書)を読んでいた。  秋元康がグーグルプラスであえて言及していたので,ふと気になったのである。読売やサンケイの書評を読んで,さらに気になった。  ***  AKBなんていうのは,モテナイ男の子が制服アイドルに夢中になって現実逃避しているんでしょ,というあたりが世間の多くの人の認識なんだろうと思う。私の周りもそう . . . 本文を読む

リラックマ学習ドリル

2012-06-02 23:48:31 | 本と雑誌
 娘のために『リラックマ学習ドリル・小学1年の漢字』というのを買ってみたんだけどさ……最初の頁にいきなり,リラックマは「まい日 だらだら ごろごろして いるよ」と書いてあった。  何だかノンビリしているところに好感を覚える。百ます計算とかさ,最近の日本の教育界はギスギスしているからね。漢字をきちんと覚えるには,教学研究社みたいな昔ながらの地味なドリルの方が確実だと思うんだけど,そういうのは別の機 . . . 本文を読む

ミシュランガイド北海道2012が

2012-04-11 01:05:33 | 本と雑誌
 『ミシュランガイド北海道2012』がもうすぐ出るのだそうで,三ツ星には4つのレストランが選ばれているだけれど,そのうちモリエールとミシェル・ブラスなら知っている。行きたいと思いながら,行けずにいる。思い切ってお金を使えるような,いいことないかなあ……。  一つ星にされてしまったが,南4条西8丁目のル・ジャンティオムには行ったことがある。新婚の頃に妻と行った。あの頃はボーナスも出ていたから,少し . . . 本文を読む

アカデミア・サバイバル

2011-03-17 23:39:41 | 本と雑誌
 水口昭道『アカデミア・サバイバル』(中公新書ラクレ,2009年)を読んだ。市立図書館で空き時間があった時に何も本を持っていなかったので,手に取ってみたのである。  ひとことで言うと,どうすれば大学教員になれるのか,ということが書いてある。古き良き時代には,鷲田小彌太『大学教授になる方法』なんて本もあったのだけれど,そのリアリズム版という感じか。  内容を要約すると,(1)大学は教授ばかりで若 . . . 本文を読む

外国語学習の科学

2011-01-28 02:41:22 | 本と雑誌
 宮風さんがtwitterで紹介していたので(http://twitter.com/mykazek/status/23363548780437504),白井恭弘『外国語学習の科学』(岩波新書,2008年)を読んでみた。学問的には,「第2言語習得論」という領域を紹介したものということになるらしい。  第1章では日本人にとって欧米の言語は難しく,欧米人にとって日本語や韓国語は難しいとう,割とよく知ら . . . 本文を読む

8月の果て

2010-03-14 20:19:44 | 本と雑誌
 ソウルに行った勢いで,柳美里の『8月の果て』を読んでしまった。若き日にマラソンランナーだったものの,日本に渡ってパチンコ店の社長となり,老いてからまたフルマラソンに挑んだという,作者自身の祖父とその周囲の人々をモデルに,20世紀の韓国史が語られていく。  従軍慰安婦とか,日本支配の終わった韓国においてなされた共産主義者に対する大量虐殺といったとてつもなく重い歴史が,貞節を守ったために非業の死を . . . 本文を読む

パヴィチの訃報

2009-12-02 01:59:06 | 本と雑誌
  『ハザール事典』など実験的な小説を書いていたセルビアの作家ミロラド・パヴィチが亡くなったそうだ。  ハイパーテクストの登場により従来の小説は消滅し,小説はロールプレイングゲームのようなインタラクティヴなものとなる,といった夢想が語られていた10年くらい前には,型破りなパヴィチの小説は新しい「ハイパーテクスト小説」の先駆けとみなされてもいた。従来の小説が駆逐されることは結局なく,そんな夢想も博 . . . 本文を読む

復刻サッポロ缶ビール

2009-11-14 01:38:37 | 本と雑誌
 札幌のホテルで過ごす夜。昭和34年(1959年)発売のサッポロビールを復刻したというものが,ホテルの近くのローソンで新発売になっていたので,さっそく買ってみる。  で,一口飲んで,はずれかなと思ったのだけれど,二口飲んだら,考えが変わった……なかなかうまいじゃないか。  今のサッポロビールからは,遠い味である。黒ラベルにある,切れとかまろやかさとが欠けている。オリオンビールとかサンミゲー . . . 本文を読む
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HTML & スタイルシート

2009-11-04 15:07:09 | 本と雑誌
 スタイルシートを勉強するため,昨日から自分の個人ホームページを書き換え始めた。今までは,面倒だからMS WORDで書いたdocファイルをそのままHTMLに変換していたのである。そんなことをするとソースが”激しくカオス”になるのだけれど,面倒だから放置していたのである。  そんな怪しげなサイトこそ,お勉強には最適なわけで(ファイルを壊しても誰にも迷惑をかけないし),ゴソゴソといじってみる。実際に . . . 本文を読む