山はしろがね

ロシア文学/スキー@稚内(~2017.3)

ニホンザリガニ

2016-07-29 00:50:12 | スキー
 合宿最終日の娘の送迎に「自然の家」に行ったら、メダカの水槽の中にニホンザリガニが2匹いることに気づいた。    稚内の水産試験場にはザリガニに詳しい川井唯史さんがいらっしゃるので、稚内にニホンザリガニが生息していることや、それについて「自然の家」で子供のための教育活動が行われていることは聞いていた。水槽で飼育されているのも、その活動の一環だろう。  帰り道には鹿がたくさんいた。   . . . 本文を読む

新海覚雄の軌跡

2016-07-24 14:22:13 | アート・文化
 学会の理事会の前に、府中市美術館で開催中の「画家・新海覚雄の軌跡」展を見に行った。    半世紀以上前の社会主義リアリズム絵画をノスタルジックに振り返る展示かと思ったら、そんなものではなかった。絵が力強い。強すぎる。人物の量感が圧倒的で、とてつもない存在感が伝わってくる。  戦後の作品には反米の姿勢も顕著で、当時の左翼運動というのは対米戦争の続きでもあったこと、「真の独立」が模索されていた . . . 本文を読む

樺太庁第一部長

2016-07-23 23:02:13 | ロシア
 稚内駅構内には、流政之の作品「KANE POPPO」がさりげなく展示されている。サハリン(樺太)が日本領だった時代の鉄道駅の鐘がロシアから寄贈されたそうなのだが、その鐘を彫像が掲げている。    ところで、流の父親は中川小十郎という立命館大学を創設した人で、かつて樺太庁第一部長だったということを、数日前に知った。流の生まれる前の話のようだが、何かの運命のように思える。 . . . 本文を読む

水道水のPhが

2016-07-22 23:57:23 | 日記
 17日に旭川に帰ってきたら、金魚が水槽の底でじっとしていた。翌朝には元気に泳ぎだしたのだけれども。  昨日も夜もまた、水槽の底でじっとしている。泳ぐ時も背びれが立っていない。  暑くなったので、水質が悪化したのだろうか?フィルターを替えたばかりなのにな。水換えを2日続けてやってみた。  水換えの前にPhを試験紙でチェックしたら、6.4と低い。ところが、水換えをしたらさらに下がって、6. . . . 本文を読む

意外と大きい

2016-07-21 23:23:30 | ロシア
 ハートランドフェリーが撤退して、混乱していたサハリン航路(稚内―コルサコフ間)なのだが、この夏はサハリンの船会社と稚内の3セクがシンガポールの船(でも、船籍はドミニカらしい)をチャーターして運航するという形ができあがった。  報道によると、高橋はるみ北海道知事が「何とかしてよ」とサハリン州知事に言ったら、「じゃあ、2ヶ月後に」ということになったらしいんだよね。トップダウンだとものすごく迅速 . . . 本文を読む

モルダグロワ通り3番

2016-07-20 23:59:59 | ロシア
 もう7月も下旬だから、夏なのだろう。稚内はさほど暑くはないし、なんだかまだ冬の続きのような気分なのだが、それでも半袖で過ごすことができる。  牛肉を買ったスーパーの駐車場では、夏の夕方のいぶったような香りも感じた。そんな時になぜか思い出すのは、モスクワの外れの並木道だ。スーパーマーケットから大学に続く道で、若者がたくさん歩いていた。  グーグルマップで確認すると、住所は「モルダグロワ通り3番 . . . 本文を読む

鉄の町

2016-07-18 21:26:38 | 魚眼図
 昨年、東ドイツのスターリン化についての研究書の書評を書いていたのだけれど、その折、社会主義体制下の東ドイツに作られた労働者の町スターリンシュタット(現在はアイゼンヒュッテンシュタット)について調べてみたところ、最近は縮小都市論の世界で注目されているということを知った。  この春に刊行された服部圭郎『ドイツ・縮小時代の都市デザイン』(学芸出版社)でも、1章が割かれている。  そんな話を北海道新 . . . 本文を読む

北海道小学生陸上

2016-07-17 23:39:00 | スキー
   昨日は朝5時に起きてインラインスケートに行ったのだけれど、今日は朝4時に起きて、旭川の陸上競技場に行った。友達が800m走に出るから応援に行きたいと娘が言うので。  お友達は昔、稚内の同じ幼稚園や学校で学んでいたのだが、今は道東の町に暮らしている。同じように旭川に引っ越していったお友達もいて、やはりスタンドに応援に来た。ミニ同窓会みたいになっていた。  成長した姿を幼稚園の園長先生夫妻 . . . 本文を読む

斜面の窪地に

2016-07-16 22:30:30 | スキー
 早起きしてインラインに行ったら、斜面の窪んだ部分にアヤメがたくさん咲いていた。そこだけ湿地のようなことになっている。  先週はサロベツに行ったのだけれど、身近なところにも貴重な自然はたくさんあるんだよなあ。 . . . 本文を読む

GLORIA OCEAN

2016-07-15 23:17:06 | 日記
 妻から実家に秘蔵していたというウィスキーをもらった。  見たこともないものなのだが、「特級」と書いてあるので80年代以前のものであることは確かだ。調べてみたら、軽井沢の蒸留所で作っていたものだという。蒸留所はもう閉鎖してしまったようなので、今では幻の酒だ。  良家の出である同僚の相原氏なら知っているだろうと聞いてみたら、やはりご存知で、「うん、あれはおいしいよ」と言われた。  ここ数週 . . . 本文を読む

湿原と温暖化

2016-07-10 22:38:19 | 日記
 小雨混じりの日曜日だったのだが、勤務する大学の「ビジネス観光コース」の1期生と一緒に、サロベツ湿原センターに行った。観光ガイドをテーマにした、2年生ゼミの授業の一環である。    NPO法人サロベツ・エコ・ネットワーク事務局長の嶋崎さんから湿原についてのレクチャーを受け、それから湿原の植物を観察し、さらにもう1度、湿原の再生事業についてのレクチャーを受けた。    サロベツ湿原というのは . . . 本文を読む

わがふるさとマップ

2016-07-09 23:20:19 | 日記
 今日は津別に行く途中、雄武の道の駅に立ち寄ったのだけれど、そこに展示されていた「わがふるさとマップ」というのがとても面白いものだった。  町の地図に思い出を書き連ねたもので、世界中のいろいろな町に同種のものはあると思うのだけれど、雄武のものは一編の映画でも作れそうなくらいに面白いものなのだ。子供の尺度で把握された立体的な空間が、生き生きと伝わってくるのである。  子供が泳ぐときに目標にした岩 . . . 本文を読む

少子化時代の人文研究

2016-07-04 12:05:20 | ロシア
 北海道大学で開催された日本ロシア文学会北海道支部会に行ってきた。  この支部会に行くのも21年目になった。昔の中堅の先生方も、かつての大御所の先生たちと同じような年齢になっている。その頃、大学院生だった人たちも、今ではもう40代だ。  この20年の間には育志賞を取った松下君のような優秀な研究者もポツポツと現われたが、習作的な発表もまだまだ多い。むしろ、鈴木淳一先生のようなヴェテランの方のコメ . . . 本文を読む