山はしろがね

ロシア文学/スキー@稚内(~2017.3)

高校訪問

2006-06-28 23:56:19 | 日記・エッセイ・コラム
 年中行事の高校訪問に出ている。塩を撒かれるような対応をされることも多いので,割と憂鬱な仕事なのだけれども,最近はそういう教員が退職したのか,人間らしい応対をしてもらえる機会が増えた気がする。  今日、話を聞いていただいた教員の方の1人は前任校でS君の担任をしていて,S君を通じて僕の大学の評判を聞いていたのだという。S君は10年前に教えた学生だ。S君とは夜,10年ぶりに再会することになっていたの . . . 本文を読む

世界で最もダイナミックな10都市

2006-06-27 22:47:18 | ロシア
 『ニューズウィーク』が「世界で最もダイナミックな都市」というのを選んだらしい。どうやら以下のリストになるようだ。 (1)ラス・ヴェガス(アメリカ) (2)福岡(日本) (3)ミュンヘン(ドイツ) (4)ロンドン(イギリス) (5)トゥールーズ(フランス) (6)南昌(中国) (7)モスクワ(ロシア) (8)ガジアバード(インド) (9)高陽(コヤン,韓国) (10)フロリアノポリス(ブラジル) . . . 本文を読む

サハリンからのお客さん

2006-06-26 22:51:57 | ロシア
 ユジノサハリンスク経済法律情報大学の方が職場を訪れたので,また運転手をしたりして,少し忙しい日になった。どんな方が来るのかわからないし,職場もあまり自慢できるような状況ではないので,少し憂鬱だったのだけれども,ロシア語の響きを聞いたら安心した。  ロシア語という言葉は良いものだし,その言葉を話す人々は良い人たちだと,改めて思った。何に由来するのかわからないのだが,ロシア語というのはしみじみと懐 . . . 本文を読む

蝦夷梅雨

2006-06-17 01:07:28 | 日記・エッセイ・コラム
 北海道には梅雨がないというのは,実は嘘というか神話である。「梅雨入り宣言」がないという意味では梅雨はないのだが,「梅雨のような状態」にはなるのだ。  昭和の時代には本当に梅雨がなかったらしい。しかし,最近は環境破壊のせいなのか何のせいなのかわからないのだけれど,「梅雨のような状態」が出現してしまっており,これを「蝦夷梅雨」と呼んでいる。いつからこんなことが言われるようになったのか僕は知らないが . . . 本文を読む

小杉保夫

2006-06-16 00:14:19 | アート・文化
 たまに子供と一緒にNHK教育の幼児番組を見ている。『いないいないばぁ』とか『おかあさんといっしょ』とか。で,『いないいないばぁ』で小杉保夫という作曲家が,ノリの良い曲をたくさん作っているということに気づいた。「ぐるぐるどっかーん」とか,最近だと「ぼうしのひみつ」とか「はじめてはじめて」とか。  NHK教育は夕方6時から『味楽る!ミミカ』という子供向け料理アニメを流しているのだけれども,1度聞い . . . 本文を読む

リゾートと伝統

2006-06-15 14:34:51 | スキー
 夕張の財政がちょっとピンチらしい。負債の中の一定の部分をリゾート関係が占めているようなので,スキー場やホテルが心配だ。何もかも整理するなどという乱暴なことをせず,良い部分,貴重な部分を残してもらえると良いのだが。  私の住む稚内の人たちは,安易にいろいろなものを作っては,次々と潰している。なんだか遊牧民のようだと思うのだが,北の漁師町だから仕方ないのだろうか?ある程度の伝統のあるものも,潰され . . . 本文を読む

『インナースキー』と『スキー的思考』

2006-06-14 22:37:27 | スキー
 実家で埃をかぶっていたガルウェイ,クリーゲル『インナースキー』(後藤新弥訳,日刊スポーツ出版社,1978年)を,久方ぶりに読み直してみた。  すっかり忘れていたのだけれど,この本の中で理想とされているのは,「超えてる瞬間」である。「まるで自分の技術の限界をはるかに超越したかのような,すばらしいリズムとバランスでスキーが飛んでいく。スキーを操るというより,自分自身が雪と同化したような瞬間」   . . . 本文を読む

中国映画を支えた日本人

2006-06-10 23:58:58 | 日記・エッセイ・コラム
 ETV特集「中国映画を支えた日本人」を見る。満映で働いていた日本人が,戦後,中国映画に参加したという,映画史的にはよく知られている出来事を扱った番組だが,効果的な映像が多く,とても興味深く見ることができた。  東洋一と言われた満映の撮影所は今もそのまま使用されているのだという。その建物や大きな映写室が画面に登場すると,あたかもタイムスリップしたかのような気分にさせられる。  番組は満映/東北 . . . 本文を読む

学生意見箱

2006-06-07 23:23:03 | 日記・エッセイ・コラム
 勤務先の稚内北星学園大学で,今年度から学生部長をしている。性格的にあまり向いているとも思えないのだけれど。  今週,事務の方に,学生の質問や意見,要望を聞く箱を設置してもらった。洪水のように意見が来るのでなければ,メールなどできちんと回答したいと思っている。  うまく機能すれば,大学の雰囲気や教職員の意識も変わることだろう。学生ももっと元気を出せるかもしれない。  学生の皆さん,声を聞かせ . . . 本文を読む

世界がもし100人の村だったら

2006-06-04 04:36:24 | 日記・エッセイ・コラム
 東京出張から北海道に戻る機内で新聞を読むと,テレビ欄に『世界がもし100人の村だったら4』の紹介記事が出ていた。すっかりシリーズ化されているんだね……。  「世界がもし100人の村だったら」というアイデアは良くできたものだとは思うけれども,何か違和感を覚えるなと,以前から思っていたのではあった。  たぶん,「世界がもし100人の村だったら」というモデルに,「未来」 . . . 本文を読む

いまどきの「常識」

2006-06-03 03:10:35 | 本と雑誌
 香山リカ『いまどきの「常識」』(岩波新書)を読む。  この本で批判される「いまどきの」考え方(あるいはエゴイズムやナショナリズム)というものは、実のところちっとも新しくはない。庶民的な環境で育った僕の周囲には昔からそんな考え方がゴロゴロ転がっていた。  血液型占いがなかった時代にも、人々は生まれ年の干支で性格判断をしたりしていた。そんな庶民の世界の非科学的な発想は学校の「正しい」考えと一致し . . . 本文を読む

ボルシチ缶

2006-06-01 14:41:04 | ロシア
 稚内空港にいます。前から噂になっていたボルシチ缶が売っていたので、土産に買ってみました。しかし、日露の国旗が並ぶ横に「ウクライナのボルシチ」とロシア語で書いてあるラベルは、ちょっとどうかと思うぞ。 . . . 本文を読む