TUBA修理職人

素人金管楽器凹出し職人のブログ

YAMAHA YBB-103オーバーホール6

2016-05-29 10:41:31 | 日記

先日関西のほうから友人が(チューバ友達)が来道。様々な話をする機会を得た。

とても有意義な愉しいひと時でありました。

その話と関連した話でYBB-103の件。組み立てて吹いてみたところ「違和感あり」との結論。

そういえば当たりの悪い音域が有ったり、多分息漏れがあるのではないかとの結論。

予想される息漏れ箇所は多分ヤマハ特有の接続箇所のある部分だろうと予想された。

でその箇所に空気圧をかけ(人間の息ですね)タイヤ屋サンの良くやる石鹸水をかけると・・・

やはり、ぶくぶくと・・

ここの部分は管楽器というより工業製品的なヤマハ的な一種独特なものだと言える。

ここは本当のところ半田を付けて完璧に気密を保持したいところ。そう、頻繁に分解しないのであればいざ外すときは半田分解すれば良いのである。

この状態で気密テスト。いいアイデアでしょ。

何回も納得いくまで分解している。

この楽器単体だけでも10回以上は分解組み立てしているのだ。プロは絶対やらないだろう(コストがかかるからだ)。

「ぶくぶく」

で、組み立ててみましたが・・

吹いてみましたが。う~~ん。納得できないなぁ~。


YAMAHA YBB-103オーバーホール5

2016-05-25 00:12:53 | 日記

とうとう仕上げの作業に入ります。どういう仕上げかというと「面白い」仕上げになります。

 

こうご期待!!

 

ここはべた付きで半田を流すところですが寸法的に支柱をかませました。

ひたすら磨きますね。だんだん綺麗になっていきます。

 

 

ベルも直します。カールの部分綺麗にしました。地味ですけど。


YAMAHA YBB-103オーバーホール4

2016-05-19 23:13:08 | 日記

さてさて、今回は少し話題がずれますがご勘弁ください。

YBB-103は多分621系のベースになったか、621を製造する(開発)過程で103が出来たと思うんですが違うのかな?

ヤマハの方教えてください。

621系というのはYBB-621、YCB-621、YFB-621のことで、更に5番のロータリー後付けしたり、ベルの大きさがデカベルだったり、

赤ベルだったり、シルバーだったりするわけですね。

で、今回はYCB-621が5番ロータリー取り付けの為アトリエにやってきました。

おっ。小ぶりなチューバですね。

で、アトリエへ。

大きさはほとんど同じですな。ピストンの位置が少し上なんですね。あと、マウスパイプの入力が1番ピストンか、3番ピストンか・・・

うら・・・

あとは、各角度から見てみましょう。

5番取り付けるとすると、マウスパイプと1番の間かな。

 

 


YAMAHA YBB-103オーバーホール3

2016-05-12 21:55:20 | 日記

ホントは新たな持ち主さんに楽器「試奏」をしていただき、仕上げていきたいところだったが。

大人の事情で(?)時間が取れず==~~。

とりあえず、磨きます。各部分。

これは2番管部分。このプロテクターが有効なのかどうなのか・・ボロ隠しといわれそうだが。

そして、マウスパイプです。

途中ジョイントになっているように見えますが、球を通して亀裂が発生したところをふさいでいるのです。


YAMAHA YBB-103オーバーホール2

2016-05-03 22:45:57 | 日記

ホントは新品にしたい「マウス・パイプ」でも新品の供給が絶たれたらしいので、まあ修理だね。

ところが玉通したら、亀裂が発生!!とほほ。そこに帯をまいたのが前回。でカッコ悪いのでやり直し。

合い口をもう少し精度あげないと・・・

うーん。。。

付けてみました。

で、ついでに「U字管」こと1番管の修正。これが

こんな感じ。

どうでしょう。

え?よくわからないって?

熱を加えてわかったのが「ドーン」て音で「歪」というか内部応力が抜けて無理な力がかからなくなり音に影響が出る予感。

で、試しに組み立てました。

なんと、音が「大化け!」低音が豊になりレスポンスが良くなったようです。気密性が上がったせいか、1番管修正の影響か、それともマウスパイプ修正の影響か!!