with クロワッサン

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クロワッサンは愛犬。黒いからクロワッサン。

ボーデン湖の異変

2013-07-25 19:52:31 | おでかけ~ドイチュラント
観光船は、コンスタンツに夕方着くちょうどいい時間とあって、
なかなか混雑していた。

なんとか座れた!

ドイツとスイスの国境という役割をもつ、Rheinsee(ライン・ゼー)を上ってゆく。
コンスタンツに向かって湖の左手はドイツ、右手はスイス!





こちら、スイス側。
ライヒェナウ島からコンスタンツへ直行ではなく、いくつかスイスの町に寄港するそうなので
スイス側近くを走る観光船。

それにしても、湖畔に立ち並ぶおうちは、どこも水位がギリギリ!

これじゃあ、「湖のほとりのおうち・・・ステキ!」なんて言ってられないよ。


そう、私たちが夏休みに入る10日ほど前から、ドイツやチェコ、ハンガリーでは
豪雨による影響から河川の氾濫が各地で相次ぎ、500年ぶりとも言われる歴史的大洪水に
見舞われていた。
ドイツではまず南部のドナウ川上流部、続いてチェコからドイツを通り北海へ流れるエルベ川で
被害が拡大し、ドイツ国内だけでも数万人が避難していた。
私たちが出発する前日には、Magdeburg(マクデブルク)付近で堤防が決壊したため
ベルリン=ハノーファー間の線路が不通に。
ブレーメン中央駅でも、行き先によっては『6時間遅れ』『再開 不明』などという
信じがたい表示を、呆然と眺めるしかない人が多くいた。

私たちの電車は幸いにもコンスタンツまで遅れることはなく、(DBにしては珍しい!
災害じゃなくても普段から遅れるくせに・・・笑)
初めて見るボーデン湖の景色、それに特に浸水した痕のないコンスタンツ・メアースブルクの
町や港を歩きながら、「ボーデン湖は影響がなかったんだ」と最初の数日は思っていた。
(ここの景色を良く知る人にとっては、コンスタンツ港なども明らかに増水していたんだそう。)


ライヒェナウ島からの帰り道になって、初めて、ボーデン湖の異変に気付く!



次に船が停まる町が見えてきた。
スイスのErmatingen(エァマティンゲン)という町。





うわあ!!
港の桟橋は、湖の水がもうギリギリのところまで来ている!

私の周りに座っていたドイツ人、スイス人のオジチャン達も皆ビックリしたのか立ち上がり、
写真を撮っていた。






せっかく桟橋の先で船を待っていた人達、水位の問題からか今日は船が別の場所に停まると
いうことで、ゾロゾロと引き返す。

湖がキラキラ。この眺め、嘘みたい。
私だったらその桟橋渡るの、ガクガクブルブル、腰がひけちゃうなあ。。。





ボーデン湖周辺のどこの町でも、湖のほとりを彩るプラタナスの木。
すっかり、水に浸かってしまっている・・・
良く見たら、ベンチの足も水の中だ。





湖の中にいた少年。

そう!実はこの子が立っている所こそが本来の桟橋(水没中)で、
私がここまで桟橋だと思っていたのは、一段高く急きょ造られた『特設桟橋』だった!






『特設港』になんとか接岸!

ふ~っ!こりゃあ、大ごとだ・・・。
周りも大騒ぎ。そんなにみんな、右舷に集合しないでよ(笑)






誰もいなくなったエマァティンゲンの(本来の)船着場。
本当に、嘘みたいな景色。

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