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4月22日 松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)
自分の会社を信頼する
新しく会社に入られたみなさんにとって大事なことはいろいろあるでしょう。しかし、私は基本的に言ってまず一番大事なのは、みなさんが自分の会社を信頼するということではないかと思います。みなさんの会社が、みなさんを迎えたのは、みなさんを信頼しているからです。またみなさんもその会社を信頼して入ったわけです。
だからみなさんは、自分は会社を信頼しているのだ、そしてよき社員になるのだ、そして会社を通じて、人間として社会奉仕をするのだと考える。
そう考えていたなら、まず失敗することはないだろうと思います。
【コラム】筆洗
2014年4月21日 東京新聞TOKYOWeb
▼<僕の名はルカ。二階、君の部屋の上に住んでいるんだ>。シンガー・ソングライターのスザンヌ・ヴェガの「ルカ」(一九八七年)という曲。親から虐待を受けている子どものことを歌っている
▼<真夜中に大きな音が聞こえてきても僕に何があったかなんて、聞かないで>。ルカはどんなに親に虐待されていても何も話そうとしない。そんな歌だった
▼八〇年代後半の日本では今ほど児童虐待問題への注意が払われていなかった。日本でもヒットしたとはいえ、大半の日本人はこの歌をどこか遠い場所の物語であって、身の回りの問題とは受け止めていなかった
▼もちろん児童虐待はその後、日本でも大きな社会問題となった。昨年虐待があったとして児童相談所へ通告された十八歳未満の人数は二万一千六百三人。統計を取り始めた二〇〇四年以降で過去最大である
▼あの歌から三十年近くになるが、子どもへの暴力は今なお増え続けている。ヴェガの新作に「ソング・オブ・ザ・ストイック」という曲を見つけた。<十八年間の痛み いくつものあざ それが、自分の人生の事実>
▼大人になったルカの歌だとすぐに分かった。生活は大変だが、愛する女性にも出会った。痛みの記憶は今も残っている。「過去」という重荷。いつか解放されたいと願う。前向きな歌に聞こえるが、ルカの痛みは決して消えていないのである。
【社説】東京新聞TOKYOWeb
配偶者控除 女性就労の壁は本当か
2014年4月21日
安倍晋三首相の意向で政府税制調査会が始めた「配偶者控除」廃止議論は到底理解できない。女性就労の妨げとの論理の乱暴さもさることながら、廃止による大幅増税は家計への打撃が大きすぎる。
配偶者控除をめぐっては「百三万円の壁」という言葉が定着している。たとえばサラリーマンの妻がパート勤めで年収が百三万円を超えると、本人に所得税がかかるうえ、夫には配偶者控除が適用されなくなって所得税額が増える。そのため妻が百三万円を超えないよう労働時間を抑え、それが壁になっていることを指す。
政府は過去に「壁」の解消をねらって「配偶者特別控除」を追加し、百四十一万円未満までは、夫の年収が一千万円以下であれば一定の控除が受けられるようにした。だが、特別控除による恩恵はそれほど大きくないため、「百三万円の壁」が依然として高い。それなら配偶者控除を廃止すれば女性の就労は進むだろうというのが廃止論者の考えであり、女性の社会進出拡大を成長戦略の一つに掲げる安倍首相の意向である。
しかし、話はそんなに単純ではあるまい。女性の社会進出を阻んでいる大きな要因は、保育所の待機児童や介護施設の定員不足に代表される「子どもを預けられず、介護も女性任せ」で、とても安心して働きには出られない社会構造にあるのではないのか。
女性の就労促進といいながら、パートなど低賃金労働の選択肢しかない状況で女性を都合よく活用しようという政府や経済界の意図が透けてみえるようである。
配偶者控除の廃止が女性の就労促進につながるかは、はっきりせず、ほとんど効果がないとの研究もある。逆に、廃止が家計に与える影響の甚大さは明白だ。
財務省によると、「配偶者控除」の適用者は約一千四百万人で、減税額は六千億円に上る。「配偶者特別控除」も約百万人、三百億円だ。もし配偶者控除が廃止になると、年収五百万円の家庭で約七万円の増税になる。消費税率8%への引き上げと、すでに廃止された年少扶養控除を合わせれば年間負担増は二十五万円を超える。
相次ぐ増税と物価上昇で家計は疲弊する。増税分をまかなうために女性はもっと働け、ということか。それが成長戦略なのか。
自民党は昨年の参院選、一昨年の衆院選で「配偶者控除の維持」をマニフェストに掲げていた。公約違反は許されないはずだ。
☆ 今日も皆さまにとって良い一日でありますように ☆
4月22日 松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)
自分の会社を信頼する
新しく会社に入られたみなさんにとって大事なことはいろいろあるでしょう。しかし、私は基本的に言ってまず一番大事なのは、みなさんが自分の会社を信頼するということではないかと思います。みなさんの会社が、みなさんを迎えたのは、みなさんを信頼しているからです。またみなさんもその会社を信頼して入ったわけです。
だからみなさんは、自分は会社を信頼しているのだ、そしてよき社員になるのだ、そして会社を通じて、人間として社会奉仕をするのだと考える。
そう考えていたなら、まず失敗することはないだろうと思います。
【コラム】筆洗
2014年4月21日 東京新聞TOKYOWeb
▼<僕の名はルカ。二階、君の部屋の上に住んでいるんだ>。シンガー・ソングライターのスザンヌ・ヴェガの「ルカ」(一九八七年)という曲。親から虐待を受けている子どものことを歌っている
▼<真夜中に大きな音が聞こえてきても僕に何があったかなんて、聞かないで>。ルカはどんなに親に虐待されていても何も話そうとしない。そんな歌だった
▼八〇年代後半の日本では今ほど児童虐待問題への注意が払われていなかった。日本でもヒットしたとはいえ、大半の日本人はこの歌をどこか遠い場所の物語であって、身の回りの問題とは受け止めていなかった
▼もちろん児童虐待はその後、日本でも大きな社会問題となった。昨年虐待があったとして児童相談所へ通告された十八歳未満の人数は二万一千六百三人。統計を取り始めた二〇〇四年以降で過去最大である
▼あの歌から三十年近くになるが、子どもへの暴力は今なお増え続けている。ヴェガの新作に「ソング・オブ・ザ・ストイック」という曲を見つけた。<十八年間の痛み いくつものあざ それが、自分の人生の事実>
▼大人になったルカの歌だとすぐに分かった。生活は大変だが、愛する女性にも出会った。痛みの記憶は今も残っている。「過去」という重荷。いつか解放されたいと願う。前向きな歌に聞こえるが、ルカの痛みは決して消えていないのである。
【社説】東京新聞TOKYOWeb
配偶者控除 女性就労の壁は本当か
2014年4月21日
安倍晋三首相の意向で政府税制調査会が始めた「配偶者控除」廃止議論は到底理解できない。女性就労の妨げとの論理の乱暴さもさることながら、廃止による大幅増税は家計への打撃が大きすぎる。
配偶者控除をめぐっては「百三万円の壁」という言葉が定着している。たとえばサラリーマンの妻がパート勤めで年収が百三万円を超えると、本人に所得税がかかるうえ、夫には配偶者控除が適用されなくなって所得税額が増える。そのため妻が百三万円を超えないよう労働時間を抑え、それが壁になっていることを指す。
政府は過去に「壁」の解消をねらって「配偶者特別控除」を追加し、百四十一万円未満までは、夫の年収が一千万円以下であれば一定の控除が受けられるようにした。だが、特別控除による恩恵はそれほど大きくないため、「百三万円の壁」が依然として高い。それなら配偶者控除を廃止すれば女性の就労は進むだろうというのが廃止論者の考えであり、女性の社会進出拡大を成長戦略の一つに掲げる安倍首相の意向である。
しかし、話はそんなに単純ではあるまい。女性の社会進出を阻んでいる大きな要因は、保育所の待機児童や介護施設の定員不足に代表される「子どもを預けられず、介護も女性任せ」で、とても安心して働きには出られない社会構造にあるのではないのか。
女性の就労促進といいながら、パートなど低賃金労働の選択肢しかない状況で女性を都合よく活用しようという政府や経済界の意図が透けてみえるようである。
配偶者控除の廃止が女性の就労促進につながるかは、はっきりせず、ほとんど効果がないとの研究もある。逆に、廃止が家計に与える影響の甚大さは明白だ。
財務省によると、「配偶者控除」の適用者は約一千四百万人で、減税額は六千億円に上る。「配偶者特別控除」も約百万人、三百億円だ。もし配偶者控除が廃止になると、年収五百万円の家庭で約七万円の増税になる。消費税率8%への引き上げと、すでに廃止された年少扶養控除を合わせれば年間負担増は二十五万円を超える。
相次ぐ増税と物価上昇で家計は疲弊する。増税分をまかなうために女性はもっと働け、ということか。それが成長戦略なのか。
自民党は昨年の参院選、一昨年の衆院選で「配偶者控除の維持」をマニフェストに掲げていた。公約違反は許されないはずだ。
☆ 今日も皆さまにとって良い一日でありますように ☆
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