8月14日松下幸之助一日一話(松下幸之助.COM)
電話で仕事をする
世間には、それ こそ工場のスミズミまで自分でまわって陣頭指揮をしなければ気のすまない経営者も少なくありません。しかし工場まで出向くとなれば時間がかかります。ま た、せっかく来たのだから、立話ですますわけにもいかないということで、自分の時間も工場の責任者の時間も必要以上に費やすことにもなりがちです。その 点、電話を活用すれば、だいたい十分もあれば事が足りるわけで、往復の時間もいらないし、責任者の人の時間もとらずにすみます。
もちろん、自分の目で直接見ることによって、より大きな成果を得られる場合もあるでしょうが、電話で十分事足りるということも案外多いのではないでしょうか。
2013年8月14日天声人語(OCN*朝日新聞デジタル)
天声人語
▼ 明治の落語界の大看板だった三遊亭円朝は「牡丹灯籠(ぼたんどうろう)」などの怪談ものを自作した。幽霊画の収集でも知られ、東京・谷中にある菩提寺(ぼ だいじ)の全生庵(ぜんしょうあん)で今月いっぱい、コレクションが公開されている。忌日の11日をはさみ、虫干しも兼ねた夏の恒例だ
▼うらめしや~の図が多いが、ぞくりとするような美形もいる。薄衣(うすぎぬ)で行灯(あんどん)に浮かぶ姿など、怖いよりも艶(なま)めかしい。夏、とりわけお盆の季節には、あの世とこの世の境目が、どこかおぼろげになる
▼ところで、幽霊とお化けは、似ているようで違うらしい。お化けはたいてい決まった所に現れて、誰彼なしにおどかす。片や幽霊は、うらむ相手を狙って出る。民俗学の柳田国男が「妖怪談義」で述べている
▼さらに、幽霊は丑三(うしみ)つの鐘が鳴るような深夜に登場する。お化けは時刻にこだわらない。不特定の人々に見られて怖がられるためには「夜更けて草木も眠るという暗闇の中へ、出かけてみたところが商売にはならない」と、少しくだけた筆で柳田は説く
▼消夏法という言葉は古びたけれど、お化け屋敷や怪談の人気は根強い。あやしげな面々も逃げだしそうな猛暑だが、お岩さんや、ろくろ首など、各地に出没していよう。ちなみに柳田流で分類するなら、お岩は、お化けではなく幽霊となる
▼〈怪談が好きで怖くてキャンプの児〉の句が、かつて朝日俳壇にあった。聞きたい。けど怖い。でも聞きたい。ふだんと違う夜の深さ、草木のそよぎの中で、少年少女が一皮むける夏である。
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