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3月3日 松下幸之助一日一話 (松下幸之助.COM)
ダム経営
ダムというのは、あらためて言うまでもなく、河川の水をせきとめ、たくわえることによって、季節や天候に左右されることなく、常に必要な一定量の水を使えるようにするものである。
そのダムのようなものを、経営のあらゆる面に持つことによって、外部の諸情勢の変化があっても大きな影響を受けることなく、常に安定的な発展を遂げていけるようにするのが“ダム経営”の考え方である。設備のダム、資金のダム、人員のダム、在庫のダム、技術のダム、企画や製品開発のダムなど、いろいろな面にダム、言いかえれば、余裕、ゆとりを持った経営をしていくことが肝要であろう。
【コラム】筆洗
2014年3月2日 東京新聞TOKYOWeb
▼三月。カエルが鳴く季節はまだ先だが、カエルは他のカエルと鳴くタイミングをちょっとずらして、自分の声がかき消されないようにしているそうだ
▼理化学研究所脳科学総合研究センターなどの調査で分かった。間を取ることで自分の声を残し、縄張りを主張することができるという。これがカエルの合唱の正体のようだ
▼人間の中には己の考えを押し通そうと、人の意見をさえぎったり、強情に叫び続ける人もいるが、これはこれで疲れるし、恨みも残る。カエル式に人の意見を聞いた上で自分の意見を述べる。自分の意見を守りたいのであれば、こっちの方がよほど効果的だろう
▼別の「合唱」。電車の中で赤ん坊が泣いている。困った母親がこの子のお気に入りか「カエルの合唱」をささやくように歌いだした。<カエルの歌が聞こえてくるよ>
▼母親は何度も歌うが、泣きやまない。すると隣の女性がその小節を引き取って歌った。輪唱。その次は、向かいのサラリーマン。次は若い女性。気がつけば、車内にいた大勢の人が、赤ん坊のために「カエルの合唱」を輪唱している
▼作家で「いい話」を収集する志賀内(しがない)泰弘さん(54)に教えてもらった。古いイタリア映画のようでにわかに信じられなかったが、とげとげしい公共の空間も、ちょっとした機転と勇気で温かくなるものだろう。「人間の合唱」にも知恵がある。
☆ 今日も皆様にとって良い一日で有りますように ☆
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