◆本ブログNo317でお知らせしましたが、7月31日(土)夜11時よりNHKETV特集「ドキュメント 精神科病院×新型コロナ」が放映されました。
ご覧になった方もおられると思いますが内容を紹介してみます。
■この特集は東京都内で精神疾患のあるコロナウィルス患者用拠点病院として陽性患者を受け入れている都立松沢病院にカメラを入れ、一年間の取材を通してその新型コロナウィルスがあぶりだした日本の精神科医療の実態の記録でした。
■都立松沢病院は精神科病院で現在898床、コロナ専用病床20床を擁しているそうです。本ブログ174~175号(2019年9月)で、当時の斎藤院長への朝日新聞社によるインタビュー記事を載せてありますのでご覧ください。公立の精神科病院としての取組む姿勢が良くわかります。併せて、本ブログ228号(コロナ関連2020年6月)もご覧ください。
■【番組概要】
・東京都中から精神疾患のあるコロナ陽性患者を受け入れている都立松沢病院のコロナ専門病棟。次々とクラスターが発生し、精神疾患があるが故に一般の病院での受け入れが困難とされた人たちが運び込まれる。ここにカメラを据えると、病院にしか居場所のない患者、受け入れを拒む家族、逼迫する医療体制の中で葛藤する医療者たち、行き届かない行政の指導の実態が見えてきた。コロナがあぶり出した日本の精神医療、その実態の記録。
◯放映されたTVの内容は以下*********************
1.武蔵野中央病院で患者と職員が次々に感染しクラスターが発生し、精神科患者が松沢病院に転院されてきた。その中の患者が呼吸困難に陥り気管切開が必要との医師の判断、しかし、患者本人の意志の確認ができないことから手術に対し懸念の声、「このまま死に至らしめることが本人にとってはどうか?」医師・看護師等で議論が続く、結論として命を守る為に手術を行った。
・精神の障害があっても、一般の人が受けられる医療は確保しなければならない。人権の問題だと斎藤院長
2.✕精神科病院でクラスター発生!249人(患者190人、職員59人)
築60年以上の古い病院で未だ畳の病室などもあり患者の隔離も出来なかった。取材にも応じて貰えなかった。
3.コロナで見える精神科病院の問題
・日本の精神科病院入院患者27万人、世界の入院患者の20%を占める。
・精神科特例により、医師数は一般病院の3分の1、看護師数は一般病院の3分の2で良いとする特例、その分入院医療費もおよそ3分の1に抑えられているなど、精神科医療に様々な問題がある。(ブログ174~175号)
・退院できない現実、長期入院患者は何処にでも受け入れる場所が無く、自宅にも戻ることができず帰るところは精神科病院しかない。
・作年度から300人以上松沢病院にコロナウィルス感染で受け入れてきたが、コロナ治療を終えた人は元の病院に戻る。
・コロナの疾患もあるが、基本的な他の病気がシッカリとケアされていない実態が分かった。
・患者を退院させる時に抵抗するのは社会だと斎藤院長
4.2021年2月Y精神科病院でクラスター発生(患者239人の半数115人感染6人死亡)
・運び込まれた患者の状態がコロナは別として酷い
・患者の訴えの中から浮かび上がる実態は、大部屋に陽性患者を集め鍵をかけられ、ポータブルトイレひとつ、お風呂も入れなく、ナースコールもない。保健所も実態を見ない。
・患者の訴えの信憑性について病院と保健所に取材をするも回答無し、東京都に鍵の施錠等について調査結果を求めるも最終的に回答できないとのこと
5.コロナ禍のように世の中に異変が生じた時にそのしわ寄せは弱い人へとかかる。
日本145の精神科病院入院患者のうち4,600人超の陽性患者がいると言われている。
**以上です。******************************
□コロナウィルスに翻弄されて2年近くになります。今やその日々の感染者数は1万人を超えるまでになりました。首都圏での急増に伴い、各地方にも広がり上越圏域でも感染者が連日報道されています。
今回の特集は松沢病院に転院されてくる精神科患者を通じて精神科医療の問題点を浮き彫りにしたものでした。斎藤院長は今は院長を辞されて一医師として同病院で一線で活躍されております。先生の話の中に、精神科病院でも良質な医療を提供している病院もあるが、そうでない病院もある・・・。と言われておりました。
8050(7040)、暴言・暴力、ひきこもり、長期入院患者等々どれをとっても解決策は簡単ではありません。相談支援や福祉サービスなど社会資源は一昔から見れば充実をしてきています。精神科病院のあり方の検討も含め、一つひとつの課題に対する医療と福祉と地域の繋がりを創り上げていくことが求められていると思います。
「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築」これに真剣に取り組んでいただきたいと思います。(吉原)

ご覧になった方もおられると思いますが内容を紹介してみます。
■この特集は東京都内で精神疾患のあるコロナウィルス患者用拠点病院として陽性患者を受け入れている都立松沢病院にカメラを入れ、一年間の取材を通してその新型コロナウィルスがあぶりだした日本の精神科医療の実態の記録でした。
■都立松沢病院は精神科病院で現在898床、コロナ専用病床20床を擁しているそうです。本ブログ174~175号(2019年9月)で、当時の斎藤院長への朝日新聞社によるインタビュー記事を載せてありますのでご覧ください。公立の精神科病院としての取組む姿勢が良くわかります。併せて、本ブログ228号(コロナ関連2020年6月)もご覧ください。
■【番組概要】
・東京都中から精神疾患のあるコロナ陽性患者を受け入れている都立松沢病院のコロナ専門病棟。次々とクラスターが発生し、精神疾患があるが故に一般の病院での受け入れが困難とされた人たちが運び込まれる。ここにカメラを据えると、病院にしか居場所のない患者、受け入れを拒む家族、逼迫する医療体制の中で葛藤する医療者たち、行き届かない行政の指導の実態が見えてきた。コロナがあぶり出した日本の精神医療、その実態の記録。
◯放映されたTVの内容は以下*********************
1.武蔵野中央病院で患者と職員が次々に感染しクラスターが発生し、精神科患者が松沢病院に転院されてきた。その中の患者が呼吸困難に陥り気管切開が必要との医師の判断、しかし、患者本人の意志の確認ができないことから手術に対し懸念の声、「このまま死に至らしめることが本人にとってはどうか?」医師・看護師等で議論が続く、結論として命を守る為に手術を行った。
・精神の障害があっても、一般の人が受けられる医療は確保しなければならない。人権の問題だと斎藤院長
2.✕精神科病院でクラスター発生!249人(患者190人、職員59人)
築60年以上の古い病院で未だ畳の病室などもあり患者の隔離も出来なかった。取材にも応じて貰えなかった。
3.コロナで見える精神科病院の問題
・日本の精神科病院入院患者27万人、世界の入院患者の20%を占める。
・精神科特例により、医師数は一般病院の3分の1、看護師数は一般病院の3分の2で良いとする特例、その分入院医療費もおよそ3分の1に抑えられているなど、精神科医療に様々な問題がある。(ブログ174~175号)
・退院できない現実、長期入院患者は何処にでも受け入れる場所が無く、自宅にも戻ることができず帰るところは精神科病院しかない。
・作年度から300人以上松沢病院にコロナウィルス感染で受け入れてきたが、コロナ治療を終えた人は元の病院に戻る。
・コロナの疾患もあるが、基本的な他の病気がシッカリとケアされていない実態が分かった。
・患者を退院させる時に抵抗するのは社会だと斎藤院長
4.2021年2月Y精神科病院でクラスター発生(患者239人の半数115人感染6人死亡)
・運び込まれた患者の状態がコロナは別として酷い
・患者の訴えの中から浮かび上がる実態は、大部屋に陽性患者を集め鍵をかけられ、ポータブルトイレひとつ、お風呂も入れなく、ナースコールもない。保健所も実態を見ない。
・患者の訴えの信憑性について病院と保健所に取材をするも回答無し、東京都に鍵の施錠等について調査結果を求めるも最終的に回答できないとのこと
5.コロナ禍のように世の中に異変が生じた時にそのしわ寄せは弱い人へとかかる。
日本145の精神科病院入院患者のうち4,600人超の陽性患者がいると言われている。
**以上です。******************************
□コロナウィルスに翻弄されて2年近くになります。今やその日々の感染者数は1万人を超えるまでになりました。首都圏での急増に伴い、各地方にも広がり上越圏域でも感染者が連日報道されています。
今回の特集は松沢病院に転院されてくる精神科患者を通じて精神科医療の問題点を浮き彫りにしたものでした。斎藤院長は今は院長を辞されて一医師として同病院で一線で活躍されております。先生の話の中に、精神科病院でも良質な医療を提供している病院もあるが、そうでない病院もある・・・。と言われておりました。
8050(7040)、暴言・暴力、ひきこもり、長期入院患者等々どれをとっても解決策は簡単ではありません。相談支援や福祉サービスなど社会資源は一昔から見れば充実をしてきています。精神科病院のあり方の検討も含め、一つひとつの課題に対する医療と福祉と地域の繋がりを創り上げていくことが求められていると思います。
「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築」これに真剣に取り組んでいただきたいと思います。(吉原)

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