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sugiyukumamani

ただ かぜがふいているだけ・・・。  
  

蜜蜂が鳴らす沈黙の警鐘

2010-06-02 | 暮らし
ある日巣箱を開けると中にいるばずの何万引きの蜜蜂が姿を
消している。蜜蜂が大挙して失踪するという異変が米国などで
広がりを見せたのは06年秋語ごろからだ。 忠誠心に富み、
組織を大切にする蜜蜂の習性からはからは考えられないこの
現象が世界中で起きている。

 峰群崩壊諸侯群と呼び、2007年春までに欧米では4分1の蜜蜂
が消えたともいわれている。 蜜蜂がいなくなったら人間の生活
はどうなるのだろうか?蜜蜂は養蜂業者の下で、トラックに乗せ
られて花粉交配の仕事に駆り出される。

数週間ごとに派遣先(?)が変わる。イチゴ、さくらんぼ、
リンゴ、スイカ、かぼちゃ、きゅうり花から花へと飛び回り
蜜蜂は「ぼろぼろになっている」のかもしれない。
これらの作物は蜜蜂の受粉によって生まれている。これを
「ポリネーション(花粉媒介)」という。(つづく)

里山の維持を

2010-05-29 | 暮らし
日本ではみじかな里山に人がかかわり多様性を維持する
モデルを提唱している。いろんな里山があり、古くからの
暮らしが息づいている、それらをどう維持すればいいのだ
ろうか。

小沢環境相は「里山というと、日本の場合は街はずれの
丘陵というイメージがある。『里海』や『里地』も含め、
もう少し広いコンセプトで、二次的な自然環境を生かし
ながら、人間が活用させてもらいという方法を国内外に
提案していくのは一つの方法だ」と答えています。

だが、現実は、生物多様性の前線である里山は過疎と高齢
化でたいへんな危機にあるといわれています。

経済性と効率をあまりにも重視してしまったために、日本人の
価値観は狭くなってしまっている、生物多様性、文化に目を向
けることは価値観をもう一度広げるきっかけになるのかも・・。

自然の多様性

2010-05-28 | 暮らし
生物多様性という広い概念がうまれた背景には「絶滅
危惧種などの保護だけでは『守りたいものを守れない』
と考え、包括的な絵をかくことになった ― という
ことのようです。

前にふれましたが「知識は社会に散在しているその知識
を政府は生かそう」。限られた内部の専門家の知識だけ
でなく、広く国民の知恵を生かすことで、効果的で国民
の賛同を得られる政策が立案できるのではないだろうか。

余談です。日本ほど、伝統的な知識の中で生き物を観察し
食や遊び、文学などに取り入れた文化はないのかもしれま
せん。源氏物語のなかに登場する植物は127種になるそう
ですが、「生き物の多様性を文化のなかに生かしてきたの
に、現在は気づかずに壊している」のではないかと考えます。

日本では今日まで、千年、二千年の長い間、美しい里を守
る努力が続けられ、知恵が積み重ねられてきましたが、
その素晴らしい知恵が、なぜ今の政治に生かされていない
のでしょうか。


生物多様性の危機 (2)

2010-05-27 | 暮らし
cop10(生物多様性条約第10回締約国会議)には約190カ国
から約7千人が参加予定といわれており、目標の達成状況の
検証と10年以降の取組み、遺伝資源の取得と利益配分の
ルールづくりが主な議題と伝えられる。

「10年までに生物多様性が失われる速さを著しく減少さ
せる」ことが02年のcop6で決めた現在の目標。
目標を検証するため、各国から寄せられた森林やさんご
礁の減少、外来種の増加などを分析し「地球規模生物多
様性概況」がまとめられ、示された。

結論は「目標は達成されなかった」だったとされる。
保全の取組みが進んだか、絶滅危惧種の生きる環境が
改善されたか、など21の指標すべてが目標に届かない
と評価している―そうだ。

cop10ではこの結果をふまえ。新しく20年までの
「短期目標」や50年までの「中長期目標」を決めるこ
とになりそうだ。誰もが取り組みやすい目標と、目標
達成に向けた仕組みづくりが焦点になる。

生物多様性の危機 (1)

2010-05-26 | 暮らし

命の源である自然を破壊しすぎたために、現代社会が破局
に瀕している。科学技術の進歩はかってない繁栄や豊かさ
を人間にもたらしました。

その陰で地球上には紛争や貧困、環境破壊などの難問が
横たわっています。環境破壊とは生態系の危機になりま
す。気候変動は生態系に直結しいています。

生態系の異常の原因をさぐれば、気候変動の影響考えざ
るを得ません。生物多様性も温暖化もバラバラに語れて
いるが根っこは同じではないかと考えます。が、テーマ
が多様性ということですので・・・・。

生物多様性の危機にどう対応するかーというのがcop10
のテーマですが、重複しますがcop10とは?
生物多様性条約第10回締約国会議のことです。余談にな
りますがアメリカは同条約を批准していません。オバマ
大統領は条約を支持しているが上院を通過させるのは難
しい、cop10での批准は無理だといわれています。
(生物多様性の危機 (2)につづきます)


健全に生きる

2010-05-25 | 暮らし
物言わぬ動物や植物たち、それでも多くのことを私たち人間に語りかけてくれます。動植物だけでなく、土のなかではカビやバクテリアなどいろんな生き物が種の能力に応じて精一杯生きています。 「生物多様性」といえば難しいですが、つまりは「生命のにぎわい」です。水田に水をはるからヤゴが育つ、遠からずトンボになって夏の里山を飛び交うことだろう。 オタマジャクシがゆらゆらと逃げて行く、カエルになれば田の害虫を食べてくれる。吉野弘さんの詩の一節が思いうかびます。  生命は 自分だけでは完結できないように  つくられているらしい・・・ しかし お互いに欠如を満たすなどとは 知りもせず ばらまかれている者どおし 無農薬・無化学肥料の米作りを提唱するメダカのがっこう (NPO法人・東京)は消費者を水田に案内し、どんな生き物がいるか調べる体験教室を開いている。

社会に散在している知識を

2010-05-24 | 暮らし
多くの生き物が共生する田んぼでの米作りの話をもう少しつづけたいと思います、が、いつものように回り道です。 COP10の開催まで約6ヶ月、
「生物多様性」ということばがマスコミに登場する頻度はCOP15
「温暖化」がばれとの比べると少ないように感じます(私だけかも
しれませんが)。

 昨年11月、小沢鋭仁環境相は、A新聞のインタビュー記事のなかで
「生物多様性という言葉はなじみが薄い、『生物多様性』という直訳
の言葉だけでいいのかという思いがある」といっています。 そして
「生物多様性は気候変動ともつながってる、植物にはCO2(二酸化
炭素)の吸収機があるし気温が高くなれば生態系にも影響する、温暖
化対策は国民の皆様にも目を向けてもらるようになったのでリンク
する手もある」とも答えています。

「はじめに言葉ありき」とはよくいわれます。インタビュー記事
がでてから半年過ぎましたが、「生物多様性」という言葉の認知
度は上がったのでしょうか。 オバマ大統領は筋金入りのオープン
ガバメントの推進者として知られています。2009年1月の就任式
の翌日、開かれた政府を勧めるための初仕事として2通の覚書に
署名をしています。 その覚書には「知識は社会に散在している。
その知識を政府は生かそう」との主旨が書かれています。

 日本にも昔から言い伝えられる言葉があります「国土の美しさを
ろうそれが先祖からひきつぎ子孫に伝えるわれわれの高貴な習慣」
である。

朱鷺と暮らす郷づくり

2010-05-23 | 暮らし
新潟市では08年から地元で育てた国の天然記念物トキの名
を冠した米を市をあげてつくりはじめた。
その支えが「朱鷺と暮らす郷づくり」の認証制度だ。トキ
の餌になるドジョウやカエルが豊富な水田を広げ、地元の
米のブランド力を向上させる試み。

市では4つの基準を定めた。水田に使う農薬と化学肥料の量
を通常の5割以下にする。田に溝を設けたり、冬も田に水を
満たすなどである。また、イネの根を強くするために田を
乾かす6月以降も田の端に、幅50センチ、深さ30センチほど
の溝を堀り、生き物が逃げ込めるようにする。

平野部ではヤマアカガエルが産卵したり、ドジョウが増えた
りするなど、生き物の変化も洗われている―そうだ。

大手スーパー、イトーヨーカ堂では、佐渡市の認証米を首都
圏を中心に販売、他のコシヒカリ銘柄より1割ほど高い価格に
したが売り上げは上位10位に入った。収穫量が少ないため、
割高だが、「トキの野生復帰への(消費者)の関心が高い、
味も美味しい」ので販売を続けたい―としている。

(画像はイメージです)

生き物共生

2010-05-23 | 暮らし
透明な水道水と緑色の川の水はどちらがきれいだろうか?
貴方にお尋ねします。おそらくほとんどの方が「水道水」
と答えると思います。

では、そのきれいな水道水で魚は生きられるのでしょうか。
どうでしょうか?「・・・・・?」
緑の川には有機物がたくさん生きています。魚はそれを
栄養にして生きています。そのおかげで人も生きていられ
る。もちろん、緑色の川の水といってもいろいろです。
どの川の水がきれいなのでしょうか。

日本の里の自然保護は「自然に手をつけない」ではなく、
「共生」です。

農薬や科学肥料を抑えた水田は、微生物や虫、魚、野生の
鳥の宝庫です。一方、農薬や科学肥料を使用した水田は
雑草も少なく、生き物もほとんどいません。農作業も楽で、
雑草に養分をとられないので収穫も、農薬や化学肥料を
抑えた水田より多いです。

環境への意識の高い消費者は、生き物が共生する水田で作ら
れた米に敏感に反応していると聞きます。

各地で生き物と共生した水田での米作りがすこしづつですが、
広がっているそうです。豊かな環境を守りつつ、米に付加価
値をつける「生きものブランド米」が名乗りをあげていると
つたえられます。

生物多様性条約

2010-05-17 | 暮らし
COP10生物多様性条約は92年の地球サミットで日本を含む
各国が署名、翌年、発効した。現在までに192の国や
地域が加盟している。
米国は自国のバイオ産業保護のため参加していない。

加盟国の会議が隔年で開かれる。10回目の会議(COP10)は
周知ように今年名古屋市で10月に開催される。
日本ではじめてとなる会議では「2010年目標」につづく
新目標「ポスト2010年目標」が大きなテーマもなる。

日本は議長国として、どのような役割を果たすのだろうか
同会議は190以上の国・地域が一堂に会して新しい目標を
話し合う重要な節目の会議、議長国として成功させる責任
がある。

ポスト2010年目標では日本のリーダーシップが期待されるが
日本の提出素案は「50年には多様性を現状より豊にする」と
している。損出を抑える(消極的な目標ではなく)だけでな
く夢のある方向を目指すそうだ。