かはたれのジエン

イタチの最後っ屁 ・・・なので、コメントにも屁を垂れるしかできませぬ

食料自給

2013年05月02日 | 幽霊の正体見たり… 

 まずは食料自給率の算出方法から。
 日本はカロリーベースで計算しているが、ほとんどの国は生産額ベースらしい。
 ちなみに、
   カロリーベース  39%(米を除くと 27%)のーすい省
   生産額ベース  68%
   重量ベース    60%    となる。

 「日本の食料自給率まったく問題ない派」は、この算出方法などを引き合いに出し、問題ないのでは、と言っている。

 などと調べていたら、こんなブログを発見。
    http://ameblo.jp/takapon-jp/entry-10323112093.html
 さすが、「六本木で働いていた元社長」!
 (他にも同様の意見がたくさんあり、検索すると、「問題ない派」のHPが上位にくる。)

 穀物自給率だとこんな感じ。
   アメリカ  279%
   北朝鮮   53%
   日本     27%

 算出方法がどうであれ、日本の食料自給率は100%ではない。
 では、食料自給率が低いことの問題点は何だろう。

1.輸入がストップしたらどうする?
 食料を輸入に依存していれば、当然、戦争や異常気象、世界恐慌などで輸出がストップする恐れがある。それ以前に、食料が脅しの材料になるのである。軍事力、石油がなくても我々は生きることができるが、食べるものがなければ餓死するしかない。

2.農薬などの安全性の問題
 農薬やBSE問題などのチェックができないということ。また、収穫後のポストハーベストの問題もある。人間、他人のことはあまり考えないからね。金儲けが絡めば尚更。

3.日本の農業が潰されるかもしれない
 外国からの安い食料が入ってきた場合、日本の農業が成り立たなくなってしまう。これは過去に、小麦・大豆、牛肉・オレンジとやられ、次は米が狙われている。今だって、農業やってるのはじいちゃんばあちゃんばっか。後継者がいない。

4.農業と日本文化の密接な関係
 日本の文化は、稲作と密接な関係がある。日本の稲作農家が潰れて水田がなくなったら、日本文化の根幹を失うことになる。自称「日本大好き派」はだいたい「問題ない派」なんだけど、それでいいの?「日本大好き」じゃないことがばれちゃうよ。

 食の問題は原発問題と一緒で、様々な要因が絡んでくるために、ある意味どういう結論も持ってくることができる。(複雑にして、訳わからなくするのも作戦)
 しかし、シンプルに考えれば簡単である。
 食べ物は、人間が生きるために絶対に必要なものであるということ。
 資源や工業製品がなくたって、人間は生きていける。

 今の生活を維持することが前提なのか、人間の根本的な生活が大事なのか。 
 (あるいは、今しか見ないか、未来を見つめるか)

 今の生活を維持しようとすれば、経済も環境も崩壊するだろう。
 いかに安全に、ゆっくりと山を下るかである。
    http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/4ef2ba2d5def229bfaad58f6ac53fd98

 TPPの問題は、農業への打撃に留まらないのだが、そもそも、農業と工業を同じ天秤にかけること自体に無理がある。
 (さらに、商業=サービスをも天秤にかけようとしているのだから)

 農業を潰すのは、国際金融資本の第一の目的である。「世界をベネチアにする」
 なぜならば、農村の自給自足では紙幣は使われないから。
 農村部の過疎化、都市への人口集中は、彼等にとって都合のいいことである。
 (だからといって、彼等が陰謀の正体と言うつもりはない)きれいだね

 今都会では、米がどうやってできるか知らない子もいるらしい。水田や稲を見たことがないのである。
 これからの時期、山に登って平野を見下ろしてみてほしい。
 眼下にきらきらと銀色に輝く水田が広がり、その中を太い川が、まさに龍のようにゆっくりと流れている。
 商店街や住宅地がいかにちっぽけなことか。いわんや人間をや。

この川と水田に生かされている

つづく…

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