隠居生活を始めて2年が経った。
ようやく慣れてきた、という感じか。
この、何もしない自分に慣れるのに1年半ほどかかった。
一番困るのが、「仕事を辞めて何をしてるのか」と聞かれること。
仕方がないので、「草取りをしています」と答えることにしている。
日本社会は、肩書が必要だということがよくわかった(男の世界)。
隠居した男の定番は、山登りとか畑とか。
散歩と山もやってみたけれど、草取りが一番合っているような気がする。
家の前が公園なのだが、町内の草取りで難儀している。
役には立つけれど、あんまり目立つ行動はよくないんだろう。
昨年ブラブラしてたら、町内会長をやれと言われた。もちろん、丁重にお断りいたしました。草取りなんかも、あそこの家の誰々さんがやっている、うちもしなきゃとか。日本社会、面倒くせぇ。
本当は家事や介護をしなければならないのだろうが、それから逃げてんだと思う。
男はダメだ。
草取りをしてみると、雑草達の戦略が巧みなのがよくわかる。
マキノくんが熱中するのも当然だ(女性同様に奥が深い?)。
オヒシバは刈られないために、低く成長する(本来は食われないため)。
そもそも植物は、食べられないようにセルロース(食物繊維)を作るようになったらしい。
ヤギは草を食べてあれだけマッチョになる。なぜかというと、腸内細菌がセルロースを分解し、ヤギはタンパク質である細菌を食べて?いるから。ハキリアリと一緒か。日本人は海藻をエネルギーに変えることができるが、牛乳やアルコールに弱い人が多い。日本の発酵食品、漬物は体にいいらしいねぇ。そういえば、スギナ、ドクダミ、ヨモギなんて良さそうなものも、いくらでも生えてくる。
このところ、ブログの更新が停滞していたが、書くことがなかったわけではない。
書く気がなかったわけでもない。
書いても書かなくてもどちらでもいい、という感じだった。
書かなければとか、書きたくて仕方がないというのでもない。
「だから言ったこっちゃないでしょ」と、ブログで言いたかったのかもしれない。
オラは気づいていたよと、証拠を残したかったのかもしれない。
でも、何の役にも立っていない。
そういったことが嫌になってきたのかもなぁ。