かわしゅう日記@雑司が谷

世の中研究。ヤクルト、F1、都市についてなどなど

史上最悪のレースアメリカGP

2005-07-01 | F1論
最近なんだか忙しくなってきております。いろんなことがあって。
学期末にはお決まりのレポート、7月の学会の準備、COEのプログラムとか、JR東日本にインターンのために論文出したり。
2週間前になるけど、F1ファンとしては無視できない悲しい事件が起こりましたね。F1アメリカGP14台ボイコット。これは書かねばならぬ。。
前置きとして、F1では今2社のタイヤメーカーがタイヤを供給している。ブリヂストンとミシュラン。ブリヂストンはフェラーリ、ジョーダン、ミナルディの3チームに。ミシュランは、マクラーレン、ルノー、ウィリアムズなど7チームに。

で、全てはミシュランタイヤの原因不明のトラブルから始まった。最終のオーバルの高速コーナー曲がるときにタイヤに亀裂が入るという前代未聞のトラブルで、ミシュランはドライバーの安全を保証できないという。焦ったミシュランはフランスから構造の違う新しいタイヤを急遽空輸してタイヤを交換しようとしたけど、予選と決勝の間のタイヤ交換はルール違反だから無理。で、ミシュランユーザーのチーム側も、問題のコーナー前に減速するためのシケインを急造する要望書を出したりしたけど、FIAことごとく拒否。
FIAはそもそもスペアタイヤとして構造の違う別のタイヤをアメリカに持ち込んでないことは明らかなミスだと言うし、またシケインを設けてしまうと何の問題もないブリヂストンユーザーのチームに著しく不利だと。FIAの言い分もごもっとも。
結局何の措置も決まらずに決勝レーススタートの時間になる。ミシュランユーザーのチームにレースをする手だてはない。信じられないことに、フェラーリ(ブリヂストンユーザー)以外の9チームがミーティングでボイコットすることを確認しあっていた。しかし直前になってブリジストンユーザーの弱小チームジョーダンが3位表彰台の可能性に目がくらみ裏切る。同じような立場のミナルディもレース出場を決意。(もっともブリヂストンタイヤには何の問題もないから出場は当然なのだが)

フォーメーションラップでは全20台のマシンがスタートした。何の事情も知らない観客は惜しげもない拍手を送る。
が、なんとそのままミシュランタイヤユーザーの全14台がピットに収まってしまった。。フェラーリ、ジョーダン、ミナルディたった6台でレースはそのままスタート。すかすかのスターティンググリッド。。なんとも寂しいスタート。
しばらくして、事情は知らないながらもこれが冗談とか間違いでないことに気づいた観客からブーイングの嵐。やってはならないことだが、空き缶やペットボトルが300km/hで走るマシンの前に投げ込まれたりした。
レースの結果はスタートの時点で決まっていた。フェラーリ、ジョーダン、ミナルディ、そのまま1位から6位に入った。
ほんと悲しいレース。

自分にとってF1はかっこよくて洗練されていて豪華で華麗な世界最高峰のモータースポーツだったのに。その全てのイメージが目の前で崩れていくような感じ。涙も出てきそうになる感じがした。ほんとにショック。あれ以来レースのことを思い出すたびにため息が出てきます。

悪いのはなんなのか。ミシュランの準備不足。FIAの強硬な対応。ミシュランユーザのチームもファンのことを考えればボイコットなんて選択肢はなかったはず。
ファンを無視してるし、チーム側とFIAもバラバラだし、チーム同士もバラバラ。
フェラーリ以外のチーム側はF1に替わる世界的なレースを始めると言ってるし、テレビの放映権料とか欧州から閉め出そうとされてるタバコスポンサーの問題とか。。このままじゃF1やばいぞ。

でも腐ってもF1だから。今日からのフランスGPに期待する。
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