かわしゅう日記@雑司が谷

世の中研究。ヤクルト、F1、都市についてなどなど

ミハエル・シューマッハついに引退宣言

2006-09-12 | Weblog

M.シューマッハ「ある瞬間に僕ははっきりと悟ったんだ」


なんだかかっこいいコメントを残してるけど、
意外にすんなり引退したな、という印象です。
ミハエル・シューマッハ。
シューマッハのことだからもう少しわがまま言ってF1に残るかな
と思ってたけど。
それだけF1に対する執着心は強く見えたし、
F1にすべてを注いできたからこそ得られた
前代未聞のここまで90勝という記録と7度のチャンピオンだったと思う。
ファンやチームメイトやスポンサーが今まで支えてきたのも
シューマッハの、レースに対してとてつもなく一生懸命である姿があったからこそだと思う。
そんなシューマッハが涙は流しつつもあっさりと引退。
自分のメールアドレスやハンドルネームにも影響を与えていた存在でもあるし、
やっぱり寂しい。

まあでも、スポーツ選手は引き際が難しいとよく言われるけど、
シューマッハが選択したこの時期、というのはとてもいいタイミングであると思う。
去年じゃ早すぎたし、来年じゃ遅すぎるかもしれない。
来年じゃ遅すぎるかもしれないというのは、
力が衰えて惨めな姿を世界中に晒すことになるかも、ということではない。
シューマッハのことだからもし来年もレースをやっていても
多少の衰えは見せつつも素晴らしい走りを見せていることだろう。

2006年末の移籍市場は動きが激しい。
トップチームは続々とドライバーを一新する。
トップチームのドライバーのひとりであるシューマッハも、当然巻き込まれるわけで、
シューマッハが引退するかどうかが、
キミ・ライコネンや、フェリペ・マッサ、ルノー、マクラーレンなど
周りのドライバーやチームの契約を決めるという状況になってしまった。
もはやシューマッハの引退はシューマッハが勝手に決めればいいというものではなかった。
そんな中一足先にしびれを切らしたルノーが来年のドライバーラインナップを発表した。
来年マクラーレンから出ることになるであろうライコネンはルノーかフェラーリの二者択一であったが、
ルノーのこの発表によって、行き先がフェラーリにほぼ絞られた。
しかしフェラーリには現在シューマッハがいる。
もしシューマッハが引退しなかったら、
ライコネンはフェラーリでシューマッハの下で戦わなければならなくなり、
それはトップとしての待遇を受けたいライコネンにとっても、
きっちりシューマッハのために仕事をこなしてくれるセカンドドライバーを求めているシューマッハにとっても、
シューマッハ中心にチームを回そうとしているチームにとっても、
望ましくない契約。
つまり、シューマッハがいなくならない限りライコネンのフェラーリ入りは想像しにくく、
しかも現在の所属マクラーレンには既に来年からフェルナンド・アロンソが座ることが決定している。
ライコネンの行き先がない。
世界中シューマッハの引退を待ち望んでいたという感じだった。
ライコネンのファンは多い。世界中のファンがライコネンを応援している。
シューマッハが引退しないばかりにライコネンのシートがなくなるという状況は
ファンにとっても、シューマッハにとってもよくないこと。
シューマッハ引退に向けての外堀がとっとと埋まってしまった。
シューマッハが引退さえすればすべてが丸く収まる。
そして、引退。

「ある瞬間に僕は悟った」という言葉には、自分自身のモチベーションの限界、体力の限界、ということに加えて
若手ドライバーに追いやられようとしている自分の状況を悟ったということも含まれると思う。
世代交代を感じていたのだと思う。
早く引退せよという世界中の目線と。

ただ、確実に言えることは、シューマッハがいつ引退しようとも、
そして今年チャンピオンになろうともならなくとも
シューマッハは今までで最も偉大なドライバーであるという評価は揺るぎない。
それは既に世界中が認めていること。
だから「もういいじゃん」って、「これ以上何を求めるの」、と。
最後はそんな風に見られてたかな。
それでも「やる」って言ってたのがシューマッハだったのだけど。

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