和子の記録 フォト&俳句

長い間ネイチャーフォトを楽しんで来ましたが最近これに俳句の趣味が加わりました。まだ不慣れですがブログに載せていきます。

キツネノカミソリ咲くあけぼの山農業公園

2020-08-08 09:31:39 | 日記












平成6年(1994年)に開園された柏市にあるあけぼの山農業公園ですが今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため施設の利用も向日葵畑には向日葵も植えませんでした。
キツネノカミソリは野草なので園内何か所かで咲いていますが今年は例年よりピークは早かったように思いました。
開園前の朝早い時間帯(8月3日)でしたので日本庭園の前の斜面で撮影してきました。その斜面は「でいだらぼっちの足跡」と言われているところです。

むかし、布施村の近くに、でいだらぼっちと呼ばれる大男が住んでいました。せいは3メートル近くありましたが、とてもやさしく、少しボーっとしたところもありました。子どもたちは、みんなこの大男が大好きで、いつもいっしょに遊んでいました。
ある年、村に日照りが続きました。たんぼの水は干上り、畑にはほこりさえ舞っていました。井戸水も少なくなり、稲や野菜や、そして人間さえもみんなふうふうしていました。老人たちが集まっては、何かよい考えはないかと相談していましたが、雨を降らせる名案は出てきません。
でいたらぼっちの絵  そんなある夜、でいだらぼっちは、『布施の弁天さまをひとまたぎする者がいれば雨は降る』と、いう夢を見ました。さっそく、このことを村の人に話しましたが、
「そんなばち当たりなこと、よく言えたもんだ」
「何をばかこけ。いよいよ狂ったな。」
などと言って、信じてくれる者は、ひとりもいませんでした。
しかし、相変わらず日照りは毎日続き、村の人たちは、ますます元気がなくなっていきました。子どもたちも、あまり外で遊ばなくなってしまいました。
2・3日たった朝、むっくりと起き出したでいだらぼっちは、布施の弁天さまの方をじっと見つめて、
「おらは、この村が好きだ。この村の子どもは大好きだ。」
と、つぶやくと、弁天さまを目がけてゆっくりと歩き出しました。不思議なことに、でいだらぼっちはずんずん大きくなっていくのです。しまいには頭が雲の上に出てしまいました。毛むじゃらな2本の足だけが、のっし、のっし、と動き、そのたびに地面がゆれていきます。そして、とうとう布施の弁天さまをひとまたぎしてしまいました。
 とたん、空は黒雲におおわれ、大つぶの雨が降り出しました。稲は生き返りました。人々は、おもいおもいのかっこうで、降りしきる雨の中を踊り狂いました。その中に、でいだらぼっちの姿はありませんでした。その後もでいだらぼっちを見た人はありませんでした。仲よしだった子どもの話では、そのまま利根川をまたぎ、筑波山の方へ歩いていったということです。
 ひとまたぎした時の、左足の跡があけぼの山公園下に、そして右足の跡が、宿連寺の天王さま近くに今でも残っています。
でいだらぼっちの足跡は、逆井にも酒井根にも、高田にもあります。

    もうひとつのでいだらぼっちのお話  子供編
以上は柏市生涯学習部文化課から転載しました。

  炎天にキツネカミソリゆるるかな













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4 コメント

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でいだらぼっち (千代子)
2020-08-08 21:18:10
 あけぼの山農業公園はキツネノカミソリが群生しているのですね。珍しいですね。
「でいだらぼっち」の民話は埼玉県にもありますが、やはり「みず」に関係していたようです。和子さんのブログを通していろいろの勉強ができて私の狭い知識が少々広くなりそうです。ありがとう。
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キツネノカミソリ (和子)
2020-08-09 12:09:24
千代子さん

あけぼの山農業公園へは向日葵を撮影しながらキツネノカミソリも同時に見に行っていたのですが今年はこのお花だけです。
雨が多かったせいか例年より早く咲きだしました。昨年は不作でしたが今年は大丈夫でしたね。やはりお花は一年おきかもしれません。
デイダラボッチの看板が以前はあったのですが今年は見つからずネットで検索して載せました。
埼玉県の民話にも出てくるのですね。
布施弁天を跨いで雲を突き抜けて雨雲を・・・・・面白いお話でした。それ故その斜面には入らないようにと。
何時も朝早く撮影に行くので他の場所は開園が九時過ぎなのでその頃には帰路に
つき撮影出来ません。
一度行ったことがあるのですがその時はまばらにしか咲いてなくて残念な思いをしましたので。
コメントありがとうございました。
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自然な群生で (maria)
2020-08-10 18:37:12
和子さん、こんばんは。
残暑お見舞い申し上げます。
もうキツネノカミソリが咲く季節なのですね。
ここは自然の山の中にキツネノカミソリの群生が観られて良い所です
ひんやりした山の空気を感じられて嬉しい風景です😊
今年は向日葵はやめたのでしょう、、、
来年又観られる事を楽しみにしましようね😉
いつもステキなお写真を有難うございます。
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キツネノカミソリ (和子)
2020-08-11 09:40:06
mariaさん

デイダラボッチの足跡と言われる山の斜面に咲くキツネノカミソリですが球根なので雑木林の自生地で見れてよかったです。
葉の形がカミソリに似て花色が狐の体色に似ているからその名があるようです。
オオキツネノカミソリといい同じヒガンバナ科で雌しべが大きく飛び出しているのもあるようです。そちらは少し背丈も高そうですが九州の方のブログで拝見しました。
あけぼの山公園では今年は向日葵もコスモスも種を蒔くものはすべて中止になりました。
こちらは連日熱中症予防情報が出ております。コロナにも暑さにも負けずに過ごしてまいりましょう。
コメントありがとうございました。
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