世界一小さな戦争博物館

第二次世界大戦中の1/144スケール航空機を中心にしたミリタリー食玩を展示しています

携帯電話と「アフリカの世界戦争」

2007-08-14 21:55:51 | 食玩日記
明日は終戦記念日ですね

ところで、先日「世界を見る目が変わる50の事実」ジェシカ・ウィリアムズ著
という本を読みました、本文も面白いですが、あとがきの一文に目をとめました.
携帯電話の部品の供給が「アフリカの世界戦争」の原因になっている旨でした.
「アフリカの世界戦争」?興味を引かれ調べてみました、以下のとおりです.

私達が普段使っている携帯電話、その重要な部品の一部(コンデンサ)に使われる「タンタル」という金属があります。

「タンタル」は主にアフリカ中部の国「コンゴ民主共和国」で採掘される「レアメタル」(希少金属)であり、世界中のタンタルの半分がコンゴで採掘されています.

コンゴは1990年代に内戦が続き、その内戦の原因の一つが希少で高価値の「タンタル」などのレアメタルの部族間、国家間の争奪戦といわれています。

コンゴ内戦の死者数は、200万人とも470万人ともいわれています。また、この内戦に関わった国家は「ルワンダ、アンゴラ、ジンバブエ、ナミビア、チャド、南アフリカなどアフリカ諸国、アメリカ、フランスなど欧米諸国、および国連軍に関わった国」といわれています。これが コンゴ内戦が「アフリカの世界戦争」といわれる所以です。

ところで、ちょうど日本で携帯電話の使用台数が伸びていた時期と、コンゴ内戦の時期が一致します。携帯電話の重要な原料である、「タンタル」の輸入をコンゴから行っている。「日本」もこの戦争に関わってたといえるかも知れません。

日本太平洋戦争での日本人の死者は、原爆投下や東京空襲などによる民間人の死者を含む、310万人ほどといわれています。コンゴ内戦の死者数は、少々乱暴ですが推測値を平均すると300万人ほどです。いわば1990年代の現代に、太平洋戦争クラスの戦争がアフリカで起こっていたといえるのかもしれません。

その戦争の原因は何か?間接的とはいえ、私たち日本人が持っている「携帯電話」がその原因の一部といえるのではないでしょうか?

1990年代から現在まで、アフリカでこんな大規模な戦争が起こっていたこと、携帯電話がその原因かもしれないこと、私を含むかなりの日本人が知らないのではないでしょうか?

間違いがあるかも知れませんが、「タンタル」が「携帯電話の重要な部品の材料」、「タンタル」が「コンゴ民主共和国」から採掘されていた、ことは事実です。

私が調べていた事を作文にしてみました、この作文を明日戦後62周年の終戦記念日に捧げたいと思います。

参考記事

地下資源が煽るコンゴの内戦
http://tanakanews.com/d0602congo.htm

「安全な水を求めて」「世界に広がるレアメタル(希少金属)パニック」
http://blogs.yahoo.co.jp/care_bora/34316350.html

ウィキペディア コンゴ民主共和国
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B4%E6%B0%91%E4%B8%BB%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD

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