5月21日付け産経新聞ネット記事によると、大阪府警が平成22~25年の府内の高速道路の逆走事案を調べたところ、ドライバーから聴取できた17件のうち15件を60歳以上の高齢者が起こし、7割以上の13件で認知症やその疑いがあったとのこと。
<記事抜粋>
・府警によると、22~25年の逆走事案の認知件数は105件。このうち逆走車を発見し、本人から事情を聴けたのは17件。
・22年6月に70代のタクシー運転手が高速出口から進入して車と正面衝突したケースなど事故が起こった事案が2件。
・9割近い15件(88%)が60~80代の高齢者。17件の76%を占める13件の運転者が認知症またはその疑い。
・昨年末に85歳の男性が阪神高速を14キロ逆走したケースでは、認知症の兆候がみられたが、本人に自覚症状はなく、通院歴もなかった。
・警察庁が22年9月~24年8月を調べた結果では、逆走447件の4割が認知症やその疑い。
・平成21年の法改正で、高齢者の運転免許証更新時に認知機能検査が義務付けられ、違反内容や医師の診断によっては免許が取り消されるようになった。
(出所:産経新聞ネット記事)
高速道路を逆走したり、道路脇の建造物に衝突したり、不可解な交通ルール違反が最近よくニュースになる。その中には、この記事にあるような、認知症ドライバーによる事故も相当あるようだ。平成21年の道路交通法改正によって、「運転免許証の更新期間が満了する日の年齢が75歳以上のドライバーは、高齢者講習の前に講習予備検査を受けなければならない」こととなっている(資料1)。
厚生労働省による認知症対策の対象は「65歳以上」であると思われ(資料2)、警察庁が道交法の規制対象とした「75歳以上」とは大きな乖離がある。実際にはいきなり65歳以上の運転免許更新時に規制することは難しいのかもしれない。しかし、高齢運転者が確実に増えていく中で、認知症運転手対策は拡充していく必要がある。
現行の規制を徐々に拡充していくのが現実的なのだろうが、将来的には『自動運転』のような技術によるブレークスルーによって克服していくことになるのかもしれない。
<資料1>
(出所:日本認知症学会HP)
<資料2>
(出所:厚生労働省資料)
<記事抜粋>
・府警によると、22~25年の逆走事案の認知件数は105件。このうち逆走車を発見し、本人から事情を聴けたのは17件。
・22年6月に70代のタクシー運転手が高速出口から進入して車と正面衝突したケースなど事故が起こった事案が2件。
・9割近い15件(88%)が60~80代の高齢者。17件の76%を占める13件の運転者が認知症またはその疑い。
・昨年末に85歳の男性が阪神高速を14キロ逆走したケースでは、認知症の兆候がみられたが、本人に自覚症状はなく、通院歴もなかった。
・警察庁が22年9月~24年8月を調べた結果では、逆走447件の4割が認知症やその疑い。
・平成21年の法改正で、高齢者の運転免許証更新時に認知機能検査が義務付けられ、違反内容や医師の診断によっては免許が取り消されるようになった。
(出所:産経新聞ネット記事)
高速道路を逆走したり、道路脇の建造物に衝突したり、不可解な交通ルール違反が最近よくニュースになる。その中には、この記事にあるような、認知症ドライバーによる事故も相当あるようだ。平成21年の道路交通法改正によって、「運転免許証の更新期間が満了する日の年齢が75歳以上のドライバーは、高齢者講習の前に講習予備検査を受けなければならない」こととなっている(資料1)。
厚生労働省による認知症対策の対象は「65歳以上」であると思われ(資料2)、警察庁が道交法の規制対象とした「75歳以上」とは大きな乖離がある。実際にはいきなり65歳以上の運転免許更新時に規制することは難しいのかもしれない。しかし、高齢運転者が確実に増えていく中で、認知症運転手対策は拡充していく必要がある。
現行の規制を徐々に拡充していくのが現実的なのだろうが、将来的には『自動運転』のような技術によるブレークスルーによって克服していくことになるのかもしれない。
<資料1>
(出所:日本認知症学会HP)
<資料2>
(出所:厚生労働省資料)
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