平成26年度予算案 ~ 年金特別会計の中の「年金」

2013-12-31 19:39:48 | 日記
日本の国家予算で最も支出規模が大きいのが社会保障関係費であることは、先のブログ記事の資料〔=一般会計歳出の主要経費の推移〕にある通りだ。その社会保障関係費の中で最も支出規模が大きいのが、先のブログ記事の資料1〔=年金や医療関係の給付と財政の関係〕にもあるように、「年金」である。

この「年金」は年金特別会計に属しており、具体的には下の資料〔=年金特別会計〕の「基礎年金勘定」、「国民年金勘定」、「厚生年金勘定」で構成される。やや複雑な資料ではあるが、各勘定の間の繰入を整理すると、歳入元や支出先の要素が一応わかるようになっている。年金制度改革にとって大きな難点の一つは、それぞれの勘定ごとの歳入・歳出が複雑であることだ。

前民主党政権が挑んだ“全額税方式の最低保障年金”が構想倒れに終わったのは、こうした複雑な利権配分の整理を軽く見ていたことや、保険料と税の資金循環構造の根本的な相違点を理解していなかったからではないだろうか。しかし、「保険料収入」を補完する「一般会計よりの受入」の比率が今後増えていくことが確実なので、長期的には『全額税方式』に近似していくことになるだろう。

その過程で修正賦課方式は更に修正され、最終的に『貯蓄+税による補填』という形態に行き着くことになると予想する。



<資料>

(出所:財務省資料

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