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ペットボトルから水道水の飲用利用の普及へ

2018-02-04 00:20:49 | 社会
La Stampa 2018/02/02“Basta bottiglie di plastica. Bevete acqua del rubinetto”

“Basta bottiglie di plastica. Bevete acqua del rubinetto”
Nuova direttiva europea per migliorare le reti e ridurre l’inquinamento

「ペットボトルの水を飲むのはもうやめて水道水を飲もう。」水道水の利用網を改善し、環境汚染を削減するための新しい欧州基準が発表された。

イタリア人はボトル水の消費量で欧州でトップ、世界でもメキシコに次いで2番の国だ。

イタリア人は平均して年に208リットルのボトル水を飲んでいる。これは欧州でトップの量だ(欧州の平均は一人当たり108リットル)。ちなみに世界一のメキシコは244リットルだ。欧州委員会の副代表は、「私は子供のころイタリアに住んでいて、そのころは水道水の品質が悪く健康を害するといっていたが、今はもうそんなことはない。しかし、過去の長い習慣から水道水は体に悪いという思い込みになっている。」と語る。「短期間にそのような習慣を変えれるとは思っていないが、欧州はそれを求めているのだ。ただし、その場合でも、バルやレストランで水道水じゃないとだめだといっているわけではない。しかし、ほかの場面では市民に選択を促す仕組みが必要だ。」計算によれば、これだけでボトル水の消費量を17%削減でき、600百万ユーロの削減効果が期待できる上、プラスチックゴミの削減も出来るのだ。

イタリアはまた、水の利用量(飲料以外も含む)においても欧州一で、欧州の平均が日当たり120リットルに対し、243リットルだ。「状況を変えるには、消費者は水道水に対する信頼する気持ちを持つ必要がある。信頼性を向上するには品質に関する情報の提供が重要だ。」とEUの環境委員会のVela氏は語る。このため欧州指令では各種の水道水情報をオンラインで公開するように求めている。特に、カルシウムとマグネシウムの含有レベルの詳細が重要だ。EU指令では水道水の品質規準を保証するため18の情報を示すことを求めている。EU委員会は世界衛生機関の推奨に従い、新基準では、特にバクテリア、ウィルス、ウランなどの自然由来の有害物質、産業系の化学汚染の低減を求めている。

この点について、EU本部はひとつの評価規準を示している。すなわち、あらたな質的パラメータにより飲料水の潜在的なリスクを4%から1%へ引き下げなければならないということだ。またもうひとつの主要なポイントは飲料水の入手のしやすさを改善することだ。この点についてはイタリアは99%の水道普及をしているので問題はないが、欧州全体で見ればまだ11%の人々が水道のサービスを受けていない。一番酷いのはルーマニアで水道の普及率は57%にとどまっている。

(原文)
http://www.lastampa.it/2018/02/02/scienza/ambiente/focus/basta-bottiglie-di-plastica-bevete-acqua-del-rubinetto-6zOkXAbguSF4ggXEkSBiXO/pagina.html

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